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マッターホルンを望む山岳観光地「ツェルマット」
365日運行する「ゴルナーグラート登山鉄道」
誰もがスイス旅行で一度は訪れてみたいと思う、マッターホルンを望む山岳観光地「ツェルマット」。1898年に開通したゴルナーグラート登山鉄道の山頂駅の展望台では、真っ白なマッターホルンとクルムホテルが楽しめる。

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標高2288mのスネガエリア

標高2288mの展望台スネガエリア周辺も絶景が広がる。このエリアは遠くからマッターホルンの東壁と北壁が均等に綺麗に見えることで人気だ。

スネガエリアには山上湖がいくつかあり、そのうちの一つが標高2334mのグリンジーゼー。逆さマッターホルンが湖に映ることで有名だ。逆さの黄葉とマッターホルンが映る湖はここだけ!
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ヨーロッパ最高地点の駅も!「ユングフラウ」
3454mに位置する鉄道駅「ユングフラウヨッホ」
スイス・ベルン州に位置するユングフラウ地方。ヨーロッパ最高地点の鉄道駅ユングフラウヨッホへと繋ぐロープウェイ「アイガー・エクスプレス」が2020年にオープンした。ロープウェイの窓からはヨーロッパ三大北壁3970mのアイガー北壁の迫力ある景色を堪能することができる。


1年を通して万年雪の上を歩くことができる雪原・プラトー。4158mのユングフラウが間近に迫る。

スフィンクス展望台からは、世界遺産に認定されたアレッチ氷河の絶景が見える。全長約24km、アルプス最大・最長の氷河で、コンコルディアプラッツという4つの氷河が合流するポイントは深さが900mとも言われている。
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はじめての4000m峰におすすめ「ブライトホルン」
スイスには48座の4000m峰があり、ツェルマット周辺にはなんと29座が連なっている。4164mのブライトホルンは4000m峰の雪山登山の登竜門としてヨーロッパで有名だ。スイス側から登るとガンデック小屋から片道約6~8時間。氷河の急登と岩場が続く。


ノーマルルートは、標高3883mのクライン・マッターホルンにあるマッターホルン・グレッシャー・パラダイス駅までゴンドラで行き、氷河を歩く片道約2時間のコースだ。4000m峰にもかかわらず、このルートを使えば日帰りでの登頂が可能なのだ。
岩場がなく氷河を歩くだけで登頂ができ、ヨーロッパで最も簡単な山として知られ、挑戦する登山者が多い。 しかし天候が変わりやすくクレバスの危険があるため、危機管理やレスキューができる国際山岳ガイドと行くことを強くおすすめする。
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山頂までのアクセスも楽しめる「ピラトゥス山」

ルツェルンに近いピラトゥス山頂。展望台からは、右手のユングフラウ、アイガーから、左手のティトリスまでを一望できる。
ピラトゥスの名前はイエスを処刑したとされる古代ローマの司令官、ポンティウス・ピラトゥス(ピラト)に由来している。ここにはピラトゥスの亡霊がたどり着いたという伝説がある。そのため、中世にはこの山に登ることが禁じられていた時期もあったそうだ。
ピラトゥス山頂を目指す2通りの行き方
ひとつ目の行き方は、アルプナッハシュタートから乗車する世界最急勾配の歯車式鉄道(最大傾斜48%)を利用する方法だ。森を抜けて、森林限界をこえると険しい岩の間を登っていくアトラクションのような鉄道の旅。
ふたつ目の行き方は、山の北側のクリエンスからゴンドラリフトとロープウェイで移動。途中駅のフレックミュンテックから山頂までは、2015年にリニューアルした「ドラゴン・ライド」と呼ばれる新型ロープウェイに乗車する方法だ。大型窓に囲まれた展望キャビンからは、ルツェルンの町や湖など、素晴らしいアルプスの眺望が楽しめる。


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世界初の回転ロープウェイで行く名峰「ティトリス山」
標高1015mのエンゲルベルクはルツェルンから電車で約40分。標高3239mのティトリス山への観光拠点として有名だ。1850年前後より、清らかな空気と山の景観を求めて観光客が訪れ発展してきた歴史がある。
村からゴンドラと世界初の回転する空中ロープーウェイ「ロッテール」を乗り継ぎ、クライン・ティトリス山の展望台へ。

名峰ティトリス山を中心とする一帯は氷河エリアでもあり、年間を通してスノースポーツを楽しむことができる。
展望台では、標高3041mの絶壁に作られたヨーロッパ最高地点の吊り橋の体験が可能だ。長さ100m、幅1m。この日は視界が悪く残念だったが、晴れた日にはパノラマビューを眺望できる。

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