どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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前回はこちら↓
【柳沢有紀夫の世界は愉快!南仏・ニース旅編5】
これが姫路城とか松本城とか当時の姿がほぼ完全に残されているところだと、あまり攻めたり守ったりの気分がわいてきません。そしてほぼ跡形もなくなった「城址公園」的なところでも。
でも「遺構」が残っていると「血沸き肉躍る」と言いますか、一気にその時代にタイムスリップしてしまいませんか。ガキンチョのころ「冒険」と称してあちこち遠征したり、「秘密基地」をつくったりしたときのあの記憶がよみがえるという部分もあるのかもしれません。
さて今回はそんな「元ガキンチョ」たちの冒険心をくすぐる「要塞ハイク」です!
場所は南仏の中心都市ニースからは電車で20分の街アンティーブ。城壁に囲まれた都市(旧市街)とその中にあるピカソ美術館やペイネ美術館が主要観光地です。
でもそれらと湾を挟むところにように建つ「フォール・カレ」という16世紀に建てられたという要塞があります。「フォール」の綴りは「Fort」で、「要塞」を意味する英語の「フォート」と同じ。これが今回攻略するターゲットです。
「攻撃側」視線で一周偵察ハイク…のつもりが
アンティーブ駅から旧市街とは反対側に徒歩15分ほどで「フォール・カレ」の入口に到着。

まずは「攻撃側」の視線で、要塞のまわりを一周する所要時間は20分くらいのハイキングコースを歩いてみます。ところがここで思わぬ伏兵たちが次々に現れます!



…こんなニッコリほっこりした伏兵たちの登場で、「攻撃側の視線で要塞のまわりを一周する」という当初の目的をすっかりと忘れていました。笑

かなり高く、「難攻不落」感が半端ありません。
要塞上部まで乗り込むハイキング
さてこの「フォール・カレ」、内部にも入れます(2026年6月現在の入場料5ユーロ=約930円)。
入れるだけでなく要塞の上部にものぼることができて、昔の兵(つわもの)たちの気分を味わうことができます。

後ろ姿で登場してくれているのはアンティーブ観光局のルーシーさん。英国出身ですがアンティーブに魅せられてここに移り住んだそうです。
じつは日本語もペラペラだったのだそうですが、使う機会がなくて単語などをどんどん忘れているのだとか。この日も「何ヵ月ぶりかで日本語を話します」とのことで、緊張気味に日本語で案内してくれました。
そういうわけで私も「うまく説明できないときは英語でもいいですよ~」と伝えたのですが…。ナンシーさん、説明しながら興奮してくるとなぜか日本語から英語ではなくフランス語に切り替えてしまい、「ルーシー。ジュヌコンプランパ。ユー・スピーク・フレンチ・ナウ」と私に何度も指摘されては照れ笑いするチャーミングな女性です。笑 ちなみに「ジュヌコンプランパ」はフランス語で「わかりません」の意味です。
それはそうと。「フォール・カレ」は海抜26メートルのところに立っているのでそれなりに登ります。
そして途中から石垣伝いになるのですが…。

そしていよいよ実際に「フォール・カレ」の内部に潜入します!

これでいよいよ要塞潜入成功かと思いきや…。

「難攻不落」感がたまらん。

このドア、450年前につくられたもので重さは470キログラム。厚さも10センチメートルほどあります。
とにかく狭い出入口が多く、さすがは要塞という感じです。ダンジョンに乗り込むロールプレイングゲームの主人公になったような気分です。

絶景と絶望(笑)の要塞攻略!
このあと階段を一気に駆け上がり、いよいよ要塞の最上部へ。


じつはここ海抜43メートルです。

最高の気分です。先着のカップルさえいなければクイーンの「伝説のチャンピオン」を熱唱しているところ。
さて私が征服した要塞内部には様々な部屋も残されています。

そして目に入ったのが…。

一畳3人で、寝返り不能な富士山の雑魚寝山小屋を思い出しました。閉所恐怖症気味の私は先ほどまでの全能感はどこへやら。息せき切って攻め込んだはいいけど捕えられ、ここに長年幽閉されている敵兵につい感情移入してしまい、絶望感のどん底へ。
遺跡はいろいろなことを考えさせてくれます。

先ほどの広間に着くと「フォール・カレ」の案内人が「写真を撮るからスマホを貸して」とやけに自信たっぷりな口調で声をかけてきました。

カメラの広角機能をうまく使っていますね。自信たっぷりに声をかけてきたのも納得。多くの人たちにこの写真を撮ってあげているそうです。
要塞内部にはちょっとした展示もされています。

星のような形をしているのはこうすることで「死角」をなくして守りやすくするためなのだとか。先ほどお見せした超鋭角の折り返しがこの図の先端部分なのでしょう。

右側の黄色で囲まれたのが「フォール・カレ」。左側の赤と緑で囲まれた部分がアンティーブの「城壁都市」で、こちらも高さ5メートルほどの城壁にぐるりと囲まれています。今でも半分くらい残っていて見ることができます。
真ん中にあるのがアンティーブ湾。天然の良港であるためギリシャ帝国時代から植民地として栄えたそうです。
対岸のからの眺めもぜひ!
さて近くで見たり中に入ったりしてその大きさに圧倒されるのもいいですが、遠くから全容を眺めるのもオツなもの。というわけで港の対岸の「城壁都市」(旧市街)から眺めてみるのもおすすめです。

その「城壁都市」も迷宮感あふれるウォーキングが楽しめます!

「知らないうちに敵の本丸である城郭都市に1人迷い込んじゃったへなちょこ剣士の主人公」……てな感じのワクワクドキドキ感が満喫できます!
というのもそのピカソ美術館、じつは…。


「フォール・カレ」ととともにアンティーブの街と港を守ってきたのでしょうね。


そしてもう一ヵ所、「BE-PAL」の読者にオススメしたいのが「ペイネ美術館」です!
ペイネは「恋人たち」というイラストシリーズで一世を風靡したイラストレーターですが…。


というわけでアウトドア好きの「BE-PAL」の読者のみなさんなら、きっとお気に入りの一枚が見つかるはず!
大自然の中のハイキングもいいですが、「古城ハイク」や「廃墟ハイク」などの「歴史ハイク」もまた人間の営みが感じられて楽しいものです。
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
フランス観光開発機構
www.france.fr/ja
アンティーブ観光局
https://www.antibesjuanlespins.com/en
フォール・カレ(アンティーブ観光局公式サイト内の当該ページ)
https://www.antibesjuanlespins.com/en/must-see-must-do/culture-and-heritage/heritage/the-fort-carre-2032216
ピカソ美術館(アンティーブ観光局公式サイト内の当該ページ)
https://www.antibesjuanlespins.com/en/must-see-must-do/culture-and-heritage/museums/picasso-museum-2031894
ペイネ美術館(アンティーブ観光局公式サイト内の当該ページ)
https://www.antibesjuanlespins.com/antibes-pratique/l-office-du-tourisme-et-des-congres/tourisme-handicap/musees-adaptes-pmr/musee-peynet-et-du-dessin-humoristique-2031754
エールフランス航空
www.airfrance.co.jp





