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海外の旅

2025.05.06

日本を出発して6日後、ついに雪豹の棲むスピティに到着!

日本を出発して6日後、ついに雪豹の棲むスピティに到着!
インドの首都デリー、ヒマーチャル・プラデーシュ州の州都シムラー、キナウル地方の中心地レコン・ピオと陸路で移動してきた僕は、この先の区間で必要な許可証を無事に取得し、いよいよスピティに向かうことになりました。

レコン・ピオのバスターミナルを早朝に出発するバスに乗り込みます。スピティの中心地、カザの街までは、順調に行けば約10時間の道程です。
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【雪豹に会いに、インド・スピティへ 第2回】

キナウル地方からスピティ地方への道

Photo by Takaki Yamamoto, All Rights Reserved.

キナウルとスピティの中間地点に近い場所にある、ナコの村。このあたりまで来ると、標高は3000メートルを優に超えますが、1月下旬だというのに、一帯には積雪がほとんどありません。

地球温暖化の影響で、冬の間の降雪量が年々減っているとは聞いていましたが、この年は特に雪が少なく、地元でも心配の声が上がっているとのことでした。

まあ、急に大雪が降ってしまうと、この区間の道路は雪崩や土砂崩れでしばしば寸断されてしまうため、それはそれで、移動のタイミングによっては困った状況になってしまうのですが。

スピティの中心地、カザの街に到着

Photo by Takaki Yamamoto, All Rights Reserved.

雪が少なかったおかげか、バスはスムーズにカザの街に到着。ここまで移動に次ぐ移動だったので、翌日は休養日にして、カザの街をぶらつきました。

交通が不便になる冬の間、カザを訪れる旅行者は大幅に減るため、ホテルやゲストハウス、観光客向けのレストランやカフェは軒並み休業中。地元の人向けの食料雑貨店や食堂だけが、わずかに営業していました。

Photo by Takaki Yamamoto, All Rights Reserved.

ささやかなぬくもりを得られる日向で、昼寝中の野良犬たち。昼間はかわいいのですが、怒らせると徒党を組んで吠えかかってくることもあるので、近づきすぎないのが吉です。

Photo by Takaki Yamamoto, All Rights Reserved.

ようやく見つけた営業中の食堂で、ベジ・トゥクパを注文。野菜を具にした、チベット風の麺料理です。熱いスープが、しみじみうまい。身体が温まります。

その日の夕方、カザから南東に離れた山中にある村、デムルの郊外で、雪豹が村の家畜の羊を殺した、という報せが届きました。翌朝、現地の友人が運転する車に乗せてもらって、僕はデムルに向かいました。

山本 高樹さん

著述家・編集者・写真家

1969年岡山県生まれ、早稲田大学第一文学部卒。2007年から約1年半の間、インド北部の山岳地帯、ラダックとその周辺地域に長期滞在して取材を敢行。以来、この地方での取材をライフワークとしながら、世界各地を取材で飛び回る日々を送っている。著書『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞。近著に『雪豹の大地 スピティ、冬に生きる』(雷鳥社)、『流離人(さすらいびと)のノート』(金子書房)など。

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