
そんな方にオススメなのがロフトが大きすぎないダウンウェアの上下の着用です。これがあれば、冬キャンプにおいて一石二鳥、そして日常でも活用できるカラーを選べば一石三鳥にすることも可能です!
そこで今回は、僕がおすすめするダウンウェア上下の活用方法を紹介します。
オススメするダウンウェア(上下)の選び方
ダウンウェアといっても実に様々な種類があります。もちろん価格の差も大きいのですが、おさえるべきポイントは2つだけ。
1:ロフトが大きすぎないものを選ぶ
ロフトが大きいウェア(ダウンの混入量が大きく厚手のもの)は、それ1枚で中はTシャツで充分なほど暖かいですが、アウターでの使用がメインになります。ロフトが厚すぎないウェアの場合は、インナーとして活用したり、重ね着ができるほか、コンパクトな収納が可能で、町での使用もしやすいためオススメ。
重ね着ができれば、焚き火中は難燃ウェアを上から着たり、雨の日はレインウェアを上から着ることもできるので、活用の幅が広がります。
2:フードがあるものにする
ダウンウェアのフードはどんな頭部の保温ウェアよりも温かい!被ることで顔以外全てを保温できるため、露出部を最小限にすることができ、寒さを避けることができます。
また、登山用のダウンウェアはヘルメットを被ってもフードをかぶれるような形にデザインがされているので、ニットキャップの上から被ったり、風呂上がりに頭にタオルを巻いたままでも着用できるというメリットがあります。
ダウンウェアを上下で着用することのメリット
ダウンウェアの上着(ジャケット)は、コートの下にも着られるので通勤時にも合わせやすいですし、寒い日の犬の散歩からスノースポーツの移動や休憩のタイミングなど、利用の幅はとても広い。
キャンプ時には、同じ防寒ウェアのフリースと比べても軽さ、コンパクトさ、暖かさともに優位性があるため、1枚持っていけば安心の防寒着になります。
アウターとしての着用はもちろんのこと、ダウンインナーとして使用すればさまざまな組み合わせのウェアリングを楽しんだり、TPOに合わせた服装にすることができます。
上着だけで防寒しても十分な恩恵があるんですが、ぜひダウンパンツも一緒に使ってほしい。なぜなら、ダウンの上下を一緒に使うことで、その能力を最大限に活用できるからです。
寒い時期のキャンプで、ダウンの上下を併用したほうがいい理由を、ふたつご紹介します。
1:寝袋の保温力をアップさせる
ダウンウェアの上下を着用したまま寝袋に入れば、寝袋の保温力が足りなくてもかなりの寒さまでカバーすることができます。最大のメリットは、寝袋に入った瞬間に、身体が全て凍るような冷たさを味わうことがないことでしょう。
寝袋とダウン上下の2重構造にすることで、ウェア内に無駄な寒気が入りにくく、体温で温められた空気が逃げることもないので、その快適さは想像以上に高いです。
マミー型の寝袋との相性は抜群で、僕の体感ですが、単純に保温力が高い寝袋単体で寝るよりも、ダウンウェア+ふつうの保温力の寝袋で寝たほうが、とくに寝始めが暖かい気がします。既にダウンを着た状態で身体が温まっているため、温かい状態のまま就寝することができるんです。
もしも上半身は少し熱く、下半身は寒いというときは、寝袋を少しだけ開ければ、快適な温度に管理ができます。
2:朝晩の寝袋から出てトイレに行くまでもスムーズ
冬のキャンプで一番辛いのが、夜中や朝方のトイレ。寒くて寝袋から出るのはしんどいし、さらに外との寒暖差はまさに地獄…。
さらに、我慢してしまうと、あまりよく眠れなかったりして、結局、朝方パンパンギリギリ状態でトイレに行かざるをえない……という負け戦に陥ってしまうことも。
「寝袋+ダウンウェア上下」の組み合わせであれば、寝袋から出ても温かい状態で行動できるので、寝袋を出てトイレに行かなきゃいけないときのあの辛さからは解放されます。
「そんなことか…」と思うかもしれませんが、だまされたと思って、ぜひ試してみてください。一度あの辛さを体感したことがある人からすると、ダウン上下着用はほんとうにストレスフリー。「こんな手があったか!」という感じで夜を快適に過ごせますよ。
ダウンウェアを快適に使用するコツ
冬のキャンプにおいて大活躍するダウンウェア。この能力を最大限に引き出し、快適に使用するためには2つのコツがあります。
1:インナーには肌触りが良いものを着用する
ダウンウェアのほとんどは、上下共に内側の生地もナイロンなどの化繊を使用している物が多い。これを地肌と直接合わせて着用すると、肌触り、暖かさの感じ方などが大きく下がってしまいます。
オススメは、上下共にメリノウールなど肌触りがよい素材で温かい長袖のものを着用すること。こうすることで、汗をかいても快適で、さらにダウンウェアを着用したまま寝袋で寝る時も快適に寝ることが可能になります。
2:連泊時は暖かい時間に干す
ダウンウェアは、中のダウンが湿気を吸ってしまうとその能力は半減、ひどいとそれ以下になってしまいます。一晩寝たあとは、知らず知らず汗をかいていますし、朝晩の結露で湿気を吸っているかもしれません。
冬キャンプなどで常に着たまま活動をする場合は、昼間の温かい時間帯に一度脱いで乾燥させるようにしましょう。しっかりと乾燥させることで、ダウンウェアは本来の保温性能を発揮し、暖かいキャンプ時間を過ごすことができます。
いかがでしたか?冬キャンプを快適にするためのギア購入に悩んでいる方は、活用の幅が広いダウンウェアの上下をまずは導入してみてください。