スノーキャンプの必携装備「スノーペグ」の作り方を徹底解説! | ブッシュクラフト 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.01.02

    スノーキャンプの必携装備「スノーペグ」の作り方を徹底解説!


    シビれるような寒さに360度真っ白な世界、温かいお酒と食べ物などなど、雪が降り積もったフィールドでのソロキャンプは、無積雪期には決して味わえない時間が待っています。ただし、寒さや風のリスクもあるため安全管理はしっかりとしなくてはなりません。

    特に、積雪があるフィールドでは通常のペグが効きにくいため、強風によるテントやタープの破損や、飛ばされて惨事になってしまうといったケースも多々あります。そんな時のために「スノーペグ」を自作してソロキャンプの装備に入れておきましょう! 

    材料

    材料は2つだけです。竹の入手は近隣に自由に切り出せる竹林がなくても、ホームセンターなどでも可能です。

    ・ 竹:5mm以上の厚みがあるもの×必要数分
     ※風の抵抗が少ないソロテントの場合はペグ1つあたり22-24cm必要

    ・ 細引き:(直径2mm程度)芯が丈夫な素材で強度が強いもの×必要数分
     ※ペグ1つあたり1つあたり90cm

    道具


    ① 定規(30cm以上のもの)
    ② 竹用またはパイプ用のノコギリ
    ③ クラフトナイフ
    ④ 竹用ナタ(内場合はハチェットやナタで代用可能)
    ⑤ 紙ヤスリ #400程度
    ⑥ 電気ドリル
    ⑦ ドリルビット 直径5mm
    ※ドリルビットは、竹用の穴あけドリルビットにすると竹が割れにくい

    竹用のドリルビットは、形状が少し特殊。

    作りかた

    材料と道具が分かったところで、早速作ってみましょう!とっても簡単ですが、D.I.Yが苦手な方でも挑戦しやすいようになるべく細かく紹介していきます。もちろん、もっとこうした方が作りやすい!などある方は、自由に作ってみてください。

    ① 竹を必要なサイズにカットする


    上の図のように、竹を必要なサイズに切り出します。ソロテントなら小さい方の数字で、2-3人用の場合は大きい方の数字のサイズにします。もちろん、竹のサイズが大きい方が、ペグとしての効きが強力になるので、表記したサイズよりも大きめに作っておくのもいいと思います。必要な本数はテントによって異なりますが、ソロテントなら張り綱分の4本+予備4本は制作しておきましょう。


    はじめに竹を必要な長さで切り出します。この時、竹の節部分が中心に来ないように調節し、必要数分を先に切り出しておきます。竹の表面部分が剥がれないように、表面から切り出すのがコツです。

    必要な長さにカットをしてから短辺の幅部分を数値に合わせて割ると作業効率が上がります。割る際は、もともと円形のモノを割るので割った形が”扇型”になることも予測して、必要な幅を確保するようにします。

    ② 竹の厚みを調整する

    竹の内側は腐りやすいほか、厚すぎると重さも増えるので、削って調整をします。削り面が平らになるように、厚さは4mm以上は確保しましょう。

    ③ 竹に穴を空ける

    上の図のように、竹の中心に1カ所、その両側1.5cm程度外側にひとつづつ穴を空けます。穴の位置はずれても問題ありませんが、両サイドの穴は中心によせすぎると強度が落ちるので注意が必要。

    できれば竹用のドリルビットを使用して竹に3カ所穴をあけます。竹用のドリルビットが内場合は、始めに小さな穴を空けてから直径5mmの穴を空けると比較的うまく穴あけができます。

    ④ 竹の角を削り出す


    割ったままの状態の竹は、竹が裂けた部分が刺さってしまうこともあるので、しっかりと削って丸みを出しておきます。削りすぎて幅が小さくならないように注意。

    最後に、竹の短辺部分の角も紙ヤスリで丸く削ります。削る際は、紙ヤスリを下に置いて竹の角を当てて擦り削っていきましょう。丸みをつけることで、運搬時などに収納袋などが削れることを防ぎます。

    ⑤ 細引きを通す


    はじめに、必要な長さ(約90cm)に切った細引きの両端をライターなどで熱して溶かします。こうすることで、ほつれ、芯と外皮が分かれてしまうのを防ぎます。

    竹の表側から内側の方向に、竹の両外側の穴に細引きの両端を通します。

    細引きの末端はダブルフィッシャーマンで結びます。末端を長めに残しておけば、本結びでも代用可能です。

    完成!

    持ち運ぶ際は、細引きが絡まらないように注意しながら全て束ねます。

    竹ペグは、雪の中に埋めることで通常のペグのようにテンションがかかっても抜けないようにします。コツは、通常張り綱は自在金具を使う側がテント本体とは反対(地面側)にありますが、自在金具を使う側がテント本体側にくるように結びなおして使用します。こうすることで、張り綱と竹ペグを繋げ、竹ペグを埋めた状態でも自在金具を使用することができます。イメージは次のイラストを参考にしてください。

    もしもスノーペグの効きが悪い場合は、スノーペグ2つを十字型にしてより深く埋めて使用します。撤収時のペグの掘り出しは大変ですが、この方法でしっかりと効かせることができます。

    今回の竹ペグは、ソロサイズに合わせたものになっています。ファミリー用の大型テントなどには向いていないので自分でサイズを大きくするなど工夫をしてみましょう。万全の装備と楽しむ心をパッキングして、雪原のソロキャンプを楽しんでください。

    私が書きました!
    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
    長谷部雅一
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    1977年4月5日生まれ。株式会社ビーコン代表取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

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