世界中のファットバイク乗りがリアルとSNSで繋がる!今年のお祭りは12月7日に開催 | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自転車・MTB

2024.12.03

世界中のファットバイク乗りがリアルとSNSで繋がる!今年のお祭りは12月7日に開催

世界中のファットバイク乗りがリアルとSNSで繋がる!今年のお祭りは12月7日に開催
2012年にイギリスでスタートした「グローバルファットバイクデイ」。2024年の開催はもうすぐ。これはいったいなにをする日なのか?ファットバイク誕生秘話とあわせて紹介する。

厳寒の地の自転車事情を一変させた発明的な乗り物

毎年12月の第1土曜は、GLOBAL FATBIKE DAY(グローバルファットバイクデイ)。直訳すれば「世界ファットバイクの日」。これは世界中のファットバイク乗りが、一緒にライドをしたり、ソロで走ってSNSに投稿してワーッて騒ぐ年に一度のお祭りの日。2024年は12月7日。ファットバイクを得意とする近所のショップのイベントに参加するのもいいし、SNSを通じてオンラインで楽しむのもあり。

また、世界中にどんなファットバイク乗りがいて、どうやって楽しんでいるかを覗いてみるのもいい。まずはインスタグラムなどのSNSで、#globalfatbikeday、#globalfatbikeday2024、#gbfdというハッシュタグを検索してみよう。もちろんご自身の写真を投稿するのもあり。もしかすると世界のファットバイク仲間からレスがあるかも?

ファットバイクミーティングの様子

2018年冬に札幌で行なわれたファットバイクミーティングの様子。札幌のサムズバイクと埼玉の高山サイクル和光店の仲間が集まった。

ファットバイクとは?歴史を振り返る

ファットバイクが日本に入ってきたのは、2005年あたり。それは、アメリカのSURLY(サーリー)というメーカーが、世界で初めて量産にこぎつけたパグズレイというファットバイクのフレームが輸入されたころ。それ以前にもタイヤが太いファンバイクはいろいろと販売されていたが、雪上や砂の上を軽快に走るためのスポーツバイクとして設計されたものは、おそらく日本初上陸。

自転車の歴史を振り返ってみると、その土地の地形や気候に対応して、独自の進化を遂げた自転車が数多く発明されている。坂の少ないオランダでは、大容量の荷物を運べるカーゴバイクが普及し、坂の多い日本では電動アシスト自転車が生まれた。ファットバイクもその例のひとつといえるだろう。

ファットバイクのシルエット

走破性の高さから冒険自転車としても進化を続けるファットバイク。寒冷地を中心に開発が進んだ。

パグズレイを世に送り出したサーリーのホームタウンは、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス商圏にあるブルーミントンという町。川沿いにある林間には自転車が走れるトレイルが整備され、ミネアポリスの中心部まで軽快にアクセスできる広域サイクリングロードもある自転車都市だ。

しかし、冬期は-20度C以下になることも珍しくない厳寒の地。メッセンジャーをはじめとしたコアなサイクリストだけは、そんな環境下でも自転車に乗っていたが、ファットバイクが誕生することで、その町の生活スタイルが一変した。そう、普通の人が冬でも自転車に乗るようになったのだ。

ファットバイクで雪上を走る人

2006年、ミネソタ州にあるサーリーの本社を訪ねて、開発スタッフとファットバイクに乗ってスノーライドを楽しんだ。このときの気温は-30度C。

ただ太いだけではないタイヤに秘密がある

ファットバイクと呼ばれる自転車は、幅3.7インチ以上の極太タイヤを装着している。ただタイヤが太いだけではなく、空気圧を極限まで落としても乗れるように設計されたものが主流。太いタイヤの空気圧を落とすことで、より広い接地面積を確保し、雪上でも強烈なグリップ力を発揮するのだ。

多くの方が「タイヤが太いとペダリングが重いのでは?」と想像するだろう。しかし、MTB用の多段ギアを装備すれば問題なし。ギアを軽くして、ブリブリブリと轟音を立てて走るだけ。

アイスバーンといわれる氷結路や凍った湖上では、さすがのファットバイクでもツルッと滑る。でもご安心を。そんな場所を走るためのスパイクタイヤも発売されているので、それを装着すれば問題解決。

かつてはこんな場所でも

2012から2015年にかけて、サーリーの輸入代理店モトクロスインターナショナルとスノーピークが協力して、毎年1月にスノーピークヘッドクォーターズのキャンプフィールドで雪上試乗会が行なわれた。そのころから、ファットバイクは寒冷地を中心に日本でも急激に広がっていった。

スノーピーク本社で開催されていたファットバイク雪上試乗会

新潟県三条市にあるスノーピークヘッドクォーターズ で開催されていたファットバイク雪上試乗会。

スノーピークHQの特設コース

スノーピークヘッドクォーターズ のキャンプフィールドに特設コースを作ってスノ-ライドを楽しんだ。

今や冬の札幌駅の駐輪場には、ファットバイクがずらり並ぶ日も珍しくない。なかには雪が積もる真冬に自転車通勤する強者までいるとか。

ファットバイクは北国のサイクリングカルチャーを一変させた。しかし、魅力はそれだけではない。新しいMTBとしての魅力も秘めているのだ。

サーリーがファットバイクの発売を開始した2000年代初頭は、世界的なMTBブームの只中。新しいパーツが次々に登場しては、皆、こぞって最新のパーツに入れ替えた。サスペンションは日々進化する一方、故障した際に修理をするための補修パーツの発売時期は、どんどん短くなり、多くのパーツは使い捨てされた。

レースで勝つためには仕方ないのかもしれないが、愛車を大切に乗りたい一般のサイクリストにとっては、うれしくない事態に陥ったのだ。

自転車のタイヤは最良のサスペンションだ

雪上を走る筆者

タイヤの太さに由来するポヨンポヨンとした独特の乗り心地で、雪上も夏のトレイルも思いのままに走れる。

そこでサーリーは考えた。「サスペンションがなければ故障の心配はない。修理の金もかからなければ、手間もかからない。そんな自転車を作ればいい」と。

その答えのひとつがファットバイクだった。タイヤを太くすれば、そこに充填できる空気量を増やせる。その空気を適度に抜くことで、強い弾力性が生まれる。そう、タイヤとそこに充填した空気がサスペンションの役割を果たすことに注目したのだ。

しかし、タイヤの空気を抜けば、走行中にタイヤがリムから外れる可能性が高まる。そこで、長い年月をかけて、低圧でも外れないリムとタイヤを開発した。どんなにいいフレームがあっても、安心して乗れるリムとタイヤがなければ話にならないことを彼らは知っていたのだ。

泥だらけのファットバイク

タイヤがサスペンションの代わりをする。それにより機械的な故障のリスクが軽減された。

それから瞬く間にファットバイクのムーブメントは世界中に広がった。そして今年、この分野をリードしてきたサーリーが久しぶりに新型車ムーンランダーを投入したことで、ファットバイクカルチャーが、また新しい方向へと動き出した。

サーリーのムーンランダー

2024年に新登場したサーリーのムーンランダー。タイヤサイズは、なんと24×6.2インチ。さらに走れる場所が広がった。

ファットバイクのお祭りを盛り上げよう!

そんななか日本でも動きがひとつ。ファットバイクが大好きなスポーツバイク販売店が、一緒になって今年のグローバルファットバイクデイをユルく祝うとか。ファットバイクミーティングなどのイベントを実施する店もあれば、SNSで応援する店もある。

「ファットバイクってなに?」とか、「これからファットバイクに乗ってみたい」など、少しでも気になる方は、この機会にファットバイクについて造詣が深いショップや、そのSNSを覗いてみよう。

トレイルライド

トレイルに繰り出し、ファットバイクに乗って皆で楽しもう!

そして、2024年12月7日のグローバルファットバイクデイ当日は、SNSをチェックして世界中のファットバイク乗りが盛り上がる様子をチェックしてみよう。そして、一緒に騒いじゃおう。

さあ、寒さに負けずに自転車に乗ろうぜ!

焚き火を囲んでカンパイ

どんなに寒くても自転車に乗って遊びまくるサーリーの人たち。アメリカで彼らと一緒に走ると、たいていこんなことになる。

◆JAPAN FATBIKE RETAILERS UNION加盟店

    ◆ハッシュタグ

    #gfbdjp
    #gfbd
    #globalfatbikeday
    #globalfatbikeday2024

    ◆GLOBAL FATBIKE DAY

    • 2024年12月7日(土)
      ※毎年12月第1土曜日
      ※海外との時差の関係で、SNS上では例年翌日(今年は12月8日)が盛りあがります!
    私が書きました!
    ライター
    山本修二
    東京生まれ、名古屋在住。自転車好きなライターとして、本誌を中心に長らく東京で活動し、2015年に名古屋へ移住。東海エリアの食とアウトドア環境に魅了されっぱなしの日々を過ごしている。肩の力を抜いてユルく自転車に乗りたい人のためにまとめた著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)、好評発売中です。http://yamabon.jp

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