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対象は16歳以上

この4月から、自転車の交通違反者に対して、いわゆる青切符による取り締まりが行なえる反則金制度が導入された。背景には、自転車関連事故の増加や、自転車の違反による検挙数が増えたことがある。
これまで自転車の違反で検挙されると、いきなり刑事罰での手続きとなり、裁判所への出頭や、前科がつくこともあった。手続きの煩雑さや、時間がかかることもあり、よほど悪質な場合を除き、現場での注意のみで許されることも少なくなかった。
そこで、違反者を確実に減らし、強く反省を促す方法として、自動車で採用されている青切符(交通反則通告制度)を自転車にも新たに導入した。
取り締まりの対象は16歳以上。比較的軽微な交通違反をした者に対して、警察官がその場で青切符を発行する。青切符を切られた違反者が、定められた期限内に反則金を納付すれば手続きは完了する。反則金を期限内に納めることで、刑事裁判や家庭裁判所の審判を受けずに事件が処理される一方、納付が一定期間遅れた場合には、これまでどおり検挙され、裁判所で審判が下されることになる。
また、酒気帯び運転、酒酔い運転、妨害運転(あおり運転)などの悪質で危険な違反に対しては、従来と同様に、赤切符を受けての刑事手続きとなる。
さらに信号無視や車道の右側通行(逆走)など、一定の危険な行為を3年以内に2回以上繰り返すと、自転車運転者講習の受講が命じられる。講習は約3時間で、費用は違反者が支払う。命令を受けてから3か月以内に受講しないと5万円以下の罰金が科せられる。
警察庁は、自転車事故が多い時間帯や場所で重点的に取り締まりを実施すると発表している。なかでも急務となっている歩道上での自転車と歩行者の事故を減らすために、普通自転車の通行が認められた歩道であっても徐行違反などを厳しく取り締まることが予測できる。
自らの安全を守ることはもちろん、不注意な走行で事故を起こしてしまわないよう、警察庁が発表している自転車安全利用五則などを再確認し、楽しく安全な自転車移動を心がけよう。
2022年に改訂!必ず覚えておきたい『自転車安全利用五則』
❶車道が原則、 左側を通行 歩道は例外、 歩行者を優先
❷交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
❸夜間はライトを点灯
❹飲酒運転は禁止
❺ヘルメットを着用
自転車と歩行者事故件数の推移
H28 2,281
H29 2,550
H30 2,756
R1 2,831
R2 2,634
R3 2,733
R4 2,905
R5 3,208
R6 3,043
自転車と自動車事故件数の推移
H28 76,961
H29 76,036
H30 71,330
R1 65,929
R2 54,319
R3 55,098
R4 54,047
R5 55,735
R6 51,524
衝突地点別自転車対歩行者の歩行者死亡・重傷事故件数(令和6年)
歩道が最多
単路244件(71.8%)
歩道144件(42.4%)
車道・路側帯等 100件(29.4%)
交差点82件(24.1%)
その他14件(4.1%)
自転車と自動車の事故は減少傾向にある。しかし、自転車と歩行者の事故は、増加から高止まりの状態が続いている。対歩行者事故は、右のグラフが示すよう、歩道上が最多。「自転車は車道が原則、左側を通行」を徹底して事故を未然に防ごう。
青切符の対象となる違反と反則金の一例
携帯電話の使用等 ¥12,000
信号無視(赤色等) ¥6,000
一時不停止 ¥5,000
イヤホンの使用 ¥5,000
車道の右側通行(逆走)¥6,000
歩行者用道路徐行違反 ¥5,000
出典:警察庁ウェブサイト https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/pdf/rulebook.pdf
※構成/山本修二
(BE-PAL 2026年5月号より)




