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バンコンの特徴
バンコンとは『バン』と『コンバージョン』を合わせた言葉の略称で、市販のバンやワンボックスカーをキャンピングカー仕様に改造した車両を指す。
普通車と同じように運転して普段使いできるのに加え、キャンプ時にはキャンピングカーとして使える点が魅力だ。また、市販車をベースにしているため、通常のキャンピングカーを購入するよりも手頃な価格で手に入れられる。
過ごしやすさと走行性の両立
バンコンは普通車をベースとしている。家具やベッドといった装備で重くなっている分だけ燃費や走行性能は変化しているが、長距離移動の休憩時などには、キャンピングカーならではの快適さを生かしてゆっくり休める。
専用のキャンピングカーと比べると天井の高さに限界はあるが、座ったり寝たりする上で不便のない高さは確保されている。
普段使いもOK
バンコンは、高さ制限2.1mの立体駐車場にも停められるモデルも数多く存在するため、普段使いにも不便がない。準中型免許で運転可能なので、普通の運転免許を持っている人なら誰でも運転できる。アウトドアも普段使いも1台で賄えるので、費用面も安心だ。
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バンコン選びのポイント
車両の最大サイズ
車両サイズは居住性に直結する。走行性能などを考えなければ、単純に「車体が大きければ大きいほど車内は快適になる」といっても過言ではないかもしれない。
しかし多くの人にとっては、運転者の技量、目的地、駐車場所といった物理的な条件がある。自宅の駐車場サイズや、そこに至るまでの街路、行きたい場所が都市部か自然豊かなところか、自分以外の家族が運転することがあるか、などでおのずとサイズが決まってくるだろう。
優先すべき機能を決める
キャンピング車として登録する場合、車内を構成するのは、ベッド・キッチン・ダイニング・トイレ・シャワー・荷室(+ペットのスペース)といった要素になる。
全部大事! といいたいところだが、アメリカの荒野を走るモーターホームでもない限り、全ては実現できない。絶対に譲れない・できればこだわりたい・妥協できる・重視しない、など、優先すべき機能を考えてみよう。
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BE-PAL注目のバンコンキャンピングカー3選をレビュー!
ワンボックスやミニバンなどをベースに架装されたバンコン。国産では『ハイエース』や『キャラバン』が定番。進化し続けるキャンピングカーの人気がさらに高まることは必至だ。
GORDON MILLER(ゴードンミラー)|GMLVAN C-01
ゴードンミラーはガレージファニチャーやストレージ、ウェアなど、車両以外のアイテムも幅広く展開。この車は同社の特徴を活かしたバンライフテイストに仕上げられており、インテリアには天然のウッドがふんだんに使われている。国産の専用セカンドシートはアレンジがしやすく、ソファやベッドにしてもゆったり過ごせる。ボディーカラーやエンブレムもオリジナルで商用車に見えないおしゃれさだ。
●ベース車両:日産『NV200バネットバン』
●就寝定員:2人
●全長×全幅×全高:4,400×1,695×1,855mm
問い合わせ先:GORDON MILLER MOTORS
AtoZ(エートゥゼット)|アンナ モデルM
安全性・環境性能がアップし、魅力に磨きがかかったタウンエースがベース。オリジナルルーフを搭載したことで室内高は最大1,760mmを確保。それにより、車内にはコンパクトバンとは思えないほどの開放感がある。ルーフ部分はチャイルドベッドとして使えるので、ファミリーでの旅でも便利に使える。また、天井には吸排気のスピードコントロールが可能なファンを搭載し、調理や換気がしやすくなっている。
●ベース車両:トヨタ『タウンエース バン』
●就寝定員:5人
●全長×全幅×全高:4,065×1,665×2,420mm
問い合わせ先:エートゥゼット
WHITE HOUSE(ホワイトハウス)|コンパス
フロントからリアまで一体成型の樹脂天井を採用。埋め込み式の照明をはじめ、美しいルーフラインはまるでフォルクスワーゲンのの『T6カリフォルニア』のよう。また、キャビネット内の構造を見直し、ポップアップルーフ内へFFヒーターの温風を送ることができるようになるなど、快適度もアップ。おしゃれで実用性の高い一台だ。
●ベース車両:トヨタ『ハイエースS-GLワイド』
●就寝定員:5人
●全長×全幅×全高:4,840×1.920×2,090mm
問い合わせ先:ホワイトハウス
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キャンピングカーの達人が徹底レビュー!おすすめバンコン9選
METIO(メティオ)|ラクネル・バンツアー・カリカver.
ハイエースの5ドアボディがベースで扱いやすい
メティオでは既にハイエースをベースにした「ラクネル・バンツアー」が存在する。このモデルは4ドアベースだが、「カリカver.」は5ドアのみの設定になっている。
「カリカver.」の最大の魅力はなんといっても角目横型4灯のヘッドライトに前後のメッキバンパー、2トーンによるクラシックアメリカンなスタイル。パッと見ると、ハイエースがベースとは思えないほど。さらに、最新のアルパイン製・大画面カーナビや空気清浄器・プラズマクラスター内蔵のリアビジョンモニターなども装備されている。
インテリアはそんな「カリカver.」のスタイルに合わせ、ライムグリーンの生地やウッド調の家具類にアイアンハンガーといったブルックリンスタイルに加え、オリジナリティを足した作りで、落ち着いた空間に仕上げられている。
おまけにメティオが得意とするアルミチャンネル材(建築物の内外装に使われるコの字型をした押し出し合金)を使った家具フレームにより、軽量化と高耐久性も魅力となっている。
ベース車が標準ボディ・標準ルーフのため運転もしやすく、2人でもゆったりとくつろげ就寝しやすいのもポイント。最後部の左右にキャビネットが振り分けられており、ベッド展開したまま後部で調理したりといったこともできるのが嬉しいところだ。
アメリカンスタイルにバンライフの魅力を注入
装備面では水まわりに引き出し式シャワーとシンクをはじめ、電子レンジ、電装システムなどを標準装備。ほかにも子供用の上段ベッドや寒い日に嬉しいFFヒーター、ソーラーパネルといったオプションも用意しているので、グレードアップもできる設定になっている。
●乗車定員:5人
●就寝定員:2人
●全長×全幅×全高:4747×1695×1980mm
問い合わせ先:メティオ
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ANNEX(アネックス)|UTONE500-ER
アネックスといえばキャブコン「リバティ」シリーズをはじめ、バンコン「ファミリーワゴン」「リコルソ」など数多くの人気キャンピングカーを有する老舗のキャンピングカービルダー。
そんな同社の「UTONE(ウトネ)」シリーズは、NV200バネットベースの「UTONE200」・キャラバンベースの「UTONE300」・ハイエースベースの「UTONE500」と3モデルをラインナップ。その中から、シリーズで1番ボディサイズの大きい「UTONE500」のポップアップルーフを搭載した「UTONE500-ER」を紹介しよう。
大家族でもたくさん載せてみんなで就寝できる
UTONE500はハイエースバンS-GLロングワイドミドルボディがベース。旧シリーズの魅力だった、クルマとアウトドアの「ソトとナカ」という垣根をなくしたいというコンセプトはしっかりと受け継がれており、土足のまま車内に上がることができるようになっている。
フロアには標準ですべりにくい縞鋼板を採用し、取材車両のようにオプションで耐久性の高いヒッコリー天然ムク材のリアルウッドをも用意している。
レイアウトは運転席後方からリヤにかけてロングカウンターを配置しているのがポイント。このロングカウンター内にキッチンや電装システム、収納スペースなどを集約することで、車内全体をスッキリさせつつ居住性に余裕を持たせることに成功している。
さらにこのカウンターはフレームにアルミを採用しており、軽量かつ高強度、耐腐食性やリサイクル性も実現。カウンターの天板やテーブルには北海道産シラカバ間伐材を利用。断面の仕上がりが美しいのはもちろん、ホルムアルデヒドのないノンホルマリン接着剤を使用しシックハウス症候群対策にも抜かりない。
セカンドとサードシートにはキャンピングカー専用のバタフライタイプの900mm幅REVOシートを搭載。このシートは簡単にフラットモードにできるのはもちろん、バタフライタイプだけに座面も跳ね上げてたたむことが可能で、どちらのシートもロングスライドレール上にセットされているため、シートを跳ね上げたまま前方に移動させれば広大な荷室空間を作り出せるようになっている。
ポップアップルーフにより室内は超・開放的。シートアレンジも豊富
食事やくつろぐときはフロントシートの背もたれ背面を活かしてセカンドシートと対座できるリビングモードと、セカンドシートを反転させてサードシートと対面できるモードも用意。利用人数や荷物などに合わせて展開できるのはこのモデルならでは。
また、ポップアップルーフが搭載されていることにより車内での移動が楽に行えるのはもちろん、ワンボックスカーとは思えない開放感が得られるのも注目ポイント。
オプションも豊富で旅や遊びのスタイルで拡張できる
家具についてはYUDAI IRON WORKS製のアイアンバーが左右に備わり、オプションでリヤクオーターウインドウ用の有孔ボードやリアのアクリルウインドウ、電装システムの強化やヒーターなども用意しているので旅や遊びのスタイルに合わせて選ぶことができる。
●乗車人数:6人
●就寝人数:4人+子ども3人
●全長×全幅×全高:4840×1880×2105mm
問い合わせ先:アネックス
FLEX(フレックス)|ベルーガ
同社では初めてハイエースのワイドミドルルーフのワゴンGLをベース車両に用い、モデル名は「シロイルカ」が由来。
ハイエースのボディバリエーションで室内の広さにゆとりがあるのは、スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフだが、ワイドミドルルーフのほうが取りまわしがしやすく、都市部や細い道など普段使いにも向いているというメリットがある。またワゴンは10人乗りが標準設定だが、こちらは家具などの架装により6人乗りの仕様。
家具をひとつにまとめてスッキリとしたインテリア
セカンドシートにはキャンピングカー専用の1400mmFASPシート(イタリアFASP社のマルチモードシート)を採用し、横座りのサードソファに移動中も1人掛けできるようシートベルトなど保安部品を装備することで6名乗車が可能。フロントとセカンドシートで5人が前向きに座れ、普段使いにも配慮がされている。
ベッド展開はセカンドシートをフラットモードにし、サードソファの背もたれを通路にセットするだけ。最大で長さ2580mmのベッドは大人2人でゆったりと寝られ、小さな子どもやペットの就寝スペースも確保できるほど余裕があるのもベルーガならでは。
キッチンキャビネットには開け閉めの多いスライドドア側に上開き式冷蔵庫を配置。リア側にはシンクを搭載し、蛇口部分を引き出し式シャワーヘッドにすることで外へ伸ばしてペットの足を洗ったり、キャンプ道具などの汚れを落としたりと、使いやすさが光る設計になっている。
●乗車人数:6人
●就寝人数:2人
●全長×全幅×全高:4880×1880×2105mm
問い合わせ先:フレックス
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FOCS(フォックス)|フィーカ
ベースはハイエースのワイドミドルルーフのワゴンGL。セカンド&サードシートを廃して3人がけの二の字シートを採用しているのが特徴で、8名乗車を実現している。
フォックスシリーズの特徴は、カーテンやシートの縫製も含め、全てを自社で一貫生産しているところ。また神社やお寺を建設するときに宮大工が用いる日本の伝統的な大工工法「宮大工工法」を用いて家具類を製造。
ホゾで組み付ける事により、強度を高めることができるという。またオプションで用意される「北海道断熱」と呼ばれる寒暖差プラスマイナス50℃にも耐えられる断熱性にこだわっているのもポイントだ。
ハイエースの広さを生かした8人乗車・3人就寝仕様
フィーカはレイアウトも特徴的で前方にL字キャビネットを配し、後方の二の字シートはサイドウインドウよりも低い位置にすることで視覚的な圧迫感と見晴らしのよさ、採光性を両立させることに成功。家具類を極力減らし、シート下を収納スペースとすることも功を奏している。
ワイドミドルルーフベースのキャンピングカーは数多くあるが、それらに比べても開放感が高くゆったりとできる空間になっている。実際、身長179cmの筆者でも視界の広さも相まって、居心地よく車内でくつろげた。中央に動線があることで車内の移動もしやすく、後方の荷物を取るときにもいたってスムーズ。これはフロントキッチンレイアウトによる効果がはっきりと現れている。
基本装備に加え手に届きやすい価格がうれしい
装備面はキッチンキャビネットにコンパクトなシンクのほか、45L両開き冷蔵庫を標準装備。上部にすっきりとインストールできるDC12Vクーラーはオプションで用意されているので、必要なら装着しておきたいところ。
ほかの装備については105Ahサブバッテリーや走行充電システムが標準装備で、インバーターはオプション設定でさまざまな出力から選べるようになっている。ほかにも高断熱処理などは最初から施工されているが、セラミック断熱塗装などの「北海道断熱仕様」はオプションで設定。
●乗車定員:8人
●就寝定員:3人
●全長×全幅×全高:4840×1880×2100mm
問い合わせ先:フォックス
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FLEX(フレックス)|ウッド・ヴィレッジ
ベース車はハイエースの中でもいちばんコンパクトな標準ボディDX5ドアを採用。ミニバンライクに運転ができ普段使いに優れているほか、6人乗車できて左右にスライドドアが備わるなど、使いやすさが魅力でキャンピングカー初心者にも乗りやすい1台。
コンプリート販売はもちろんのこと、すでにハイエースを所有している人でも持ち込み架装ができる。
フレックスが送り出す「自分らしい」ハイエース
室内はセカンドシートに海外のキャンピングカーにも多く採用されるFASPシート(形状を変えられるマルチシート)を採用し、荷室のマットを自由に組み合わせてダイネット展開が可能。
右側にシンク付きロングカウンターを備え、左側にはベンチをレイアウト。ベンチは一部カセットコンロ置き場としても使える設計で、下部分は電装システムと収納庫になっている。
デザインは天井のウッド張りをはじめスライドドアやバックドアの内張りのウッド化、ウッド柄重歩行フロアなどインテリア全体がウッド調でまとめられており、温もりある空間なのが印象的。前後に装着されるシートカバーもベージュ系のアースカラーで組み合わせられておりトータルできちんとコーディネートされている。
●乗車定員:6人
●就寝人数:3人
問い合わせ先:フレックス
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ANNEX(アネックス)|カヌレ
NV200バネットバンがベース。ポップアップルーフ搭載の4人就寝モデル(カヌレER)も用意あるが、新構造要件に適合しているのでノーマルルーフでも8ナンバー(キャンピング車)登録が可能となっている。車名の由来はフランスのボルドー地方伝統のお菓子の名称で、「小さくて、可愛く、美味しい」を基本コンセプトに製作。
コンパクトでも対面でくつろげるリビングを実現
セカンドシートにキャンピングカー専用シートであるREVOシートを搭載し、このシートを反転させて荷室にあるベッドマットと対面でリビングの展開ができる設計。ノーマルルーフモデルでもリビングで2人が向き合ってゆっくりとくつろぐことができる。
運転席後方にはキッチンキャビネットを配し、ここには就寝時にも役立つ「跳ね上げ式ミニテーブル」も搭載。さらに、このミニテーブルにリビングで使うテーブルをセットすることで後端にロングテーブルのセットが可能となっている。
●乗車定員:5人
●就寝定員:2人
●全長×全幅×全高:4400×1695×1855mm
問い合わせ先:アネックス
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RECVEE(レクビィ)|コット
軽キャンパーだと手狭…。そんな人に人気のタウンエースバンキャンパー
フロントシート以降のフロア部分には明るめの木目柄重歩行フロアを採用。セカンドシートはキャンピングカー専用のREVOシートで、ベッドやリビングモードにする際も展開が簡単に行える。
荷室部分はバックドア寄りに左右振り分けのキャビネットを配置。右側はシンクと外部シャワーとしても使える蛇口が備わり、左側には冷蔵庫を内蔵している。また左右のキャビネット間に橋渡して使える脱着式カウンターも装備し、調理や就寝時の物置などとしても使える設計になっている点も見逃せない。
荷室には横向きシートも付いており、リビング展開する際はセカンドシートを反転させて、横向きシートと合わせてテーブルを囲んでの休憩や食事ができる。さらに、セカンドシートを反転させず、前向きのままでもテーブルがセットできるので、ちょっとした休憩ならセットする手間が少なくてすむ。
ベッド展開は荷室の横向きシートの隙間にマットを置くだけ。最大1200mm幅あるので大人2人のスペースで就寝できる。
基本装備がしっかり搭載され、キャンピングカー初心者にも安心
装備面ではトリムやフロアに断熱材が入っているのはもちろんのこと、シンクや冷蔵庫といったキッチンまわりの装備も標準。さらに、電装系ではサブバッテリーにリチウムイオンバッテリー(100Ah)を搭載。外部AC100V入力や走行充電装置なども標準装備で、オプションでソーラーパネルも用意するなど、ライトバンコンとしては充実。
注目はリアクオーターウインドウで、窓埋めして断熱効果をアップさせつつサイドモールシステムにより、小物などを引っかけたり吊るしたりできるようになっている。また、左右のリアクオーターウインドウ上部にアイアンバー、右側にDC12Vダクトレールを搭載。
レール部分にはスポットライトやUSBソケットがセットでき、位置も食事や就寝時など任意で動かせるのでとても便利。天井には飾り板付きLED照明も装備し、夜間もいい雰囲気で車内を照らしてくれる。
●乗車定員:5人
●就寝定員:2人
●全長×全幅×全高:4065×1665×1930mm
問い合わせ先:レクビィ
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RECVEE(レクビィ)|タウンランダー
このタウンランダーはサブブランドネームとして「ホビクル」の名を冠したモデル。ホビクルとは、趣味(=ホビー)とクルマ(=ビークル)の造語。
キャンプ道具をはじめ、自転車やサーフボードなど、趣味のギアを満載して遊びに行けるアクティビティ派に向けて製作された、趣味の基地として活躍する、頼れる相棒に仕立てているのが特徴となっている。
ミリタリーテイストのワイルドスタイルが魅力
取材車のエクステリアはホワイトとグレーのツートーンに加え、アルミホイールにホワイトレタータイヤ、ルーフキャリアとサイドオーニングなどでまとめられたアウトドア仕様(すべてオプション)。全長約4mとコンパクトなタウンエースバンならではの取りまわしのよさは街中はもとより、山道などでの細道でも扱いやすいのが魅力。
インテリアのほうは、オリーブとベージュを基調にしたシートやベッドマットの生地に加え、パネルや家具類にウッドを採用しミリタリーテイストでまとめられ、冒険心と落ち着きあるクールさを兼ね揃えた雰囲気。
セカンドシートはキャンピングカー専用であるREVOシートで、フラットや反転などがしやすく、就寝や休憩時もシート展開がしやすくなっている。
リビングモードは、反転させて後ろ向きにしたセカンドシートと荷室のベッドマットとの間にテーブルをセットするだけ。またセカンドシートを前向きにしたままでもテーブルがセットできるので、荷室が道具などでいっぱいになっていても、ここで食事や休憩ができて便利だ。
荷物に合わせて組み替えられる! 便利なマルチベッドシステム
タウンランダーはキャビネットをあえて廃して荷室スペースを広く取っているのが特徴。左右にはホビクルシリーズで定評あるアルミフレームを装備し、荷物の量やシーンに合わせて3つの高さにベッドマットがセットできる「マルチベッドシステム」を採用している。
ベッド展開時はフラットにしたセカンドシートとの荷室のベッドマットが同じ高さで、フロアからベッドマットまでの高さは28cm。さらに、2段目にセットすれば45cm、3段目(一番上)では75cmもの高さが得られるので、荷物に合わせて調整できて便利だ。
ほかにもアルミフレーム部分には「ベッドレールエクステンドスライダー」機構が備わり、上段ベッドのセットがしやすいだけでなく、追加でベッドマットを増やせばチャイルドベッドなどとしても活用できるようになっている。ちなみ標準装備のベッドマットは3枚。
●乗車定員:5人
●就寝定員:2人
●全長×全幅×全高:4065×1665×1930mm
問い合わせ先:レクビィ
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カーショップスリーセブン|アレグロ
2人~4人で使うのに「ちょうどいい」サイズ感
NV200バネットバンをベースにしたコンパクトなバンコン。通常、コンパクトバンコンは就寝定員2人が一般的。しかしながら、アレグロにはポップアップルーフあり/なしの2タイプが用意されており、2人旅がメインであればルーフレスにして価格を抑えられるし、ルーフありの開放感や就寝人数は最大で大人3人・子ども1人まで対応しているので家族で使うならポップアップルーフありというチョイスもできるようになっている。
取材車両はポップアップルーフ搭載モデル。全高はルーフ架装をしているにも関わらず1965mmに抑えられており、ショッピングモールなど一般的な立体駐車場の高さ制限で多い2100mm以下なので買い物など普段使いもしやすい設計。
また、ポップアップルーフの3面にはメッシュウインドウも備わり通気生にも配慮。さらに、ルーフ内には埋め込みタイプの照明が天井に内蔵されて雰囲気も抜群だ。
インテリアのほうは2タイプとも共通で、ホワイトを基調とした木目調の家具類とオレンジを差し色にしたマットやシートにより明るくてワクワクするイメージにまとめられている。
クーラーとポータブル電源が標準装備されて夏も快適
注目なのは車載用のDC12Vクーラーに大容量2000Whポータブル電源が標準装備されていること。ポータブル電源はBLUETTI AC200MAXで、出力も2200Wと高出力なのに加えて、搭載する電池はリン酸鉄ということもありサイクル回数は3500回と長寿命。真夏に車内でクーラーを利用してするのにも電池に対してストレスが少なく快適に過ごせる仕様になっている。
●乗車定員:5人
●就寝定員:大人3人+子供1人
●全長×全幅×全高:4400×1695×1965mm
問い合わせ先:カーショップスリーセブン
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こちらもチェック!軽自動車ベースのバンコン
軽キャンパーのバンコンを、BE-PALのおすすめから紹介。
岡モータース|ミニチュアクルーズ アトレー
ベッドの使い勝手も抜群な大ヒットモデル
左右に上質で使い勝手の良いキャビネットを搭載し、ダウンライトと間接照明で室内はムーディに。こだわりの21段リクライニング機構搭載のベッドは寝心地も抜群。
●ベース車両:ダイハツ「アトレー」
●就寝定員:大人2人
●全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,890mm
問い合わせ先:岡モータース
smile factory(スマイルファクトリー)|オフターイム・トラベラー2 ポップアップルーフ
横開き式ポップアップルーフが個性的
欧州車に見られる、おしゃれな横開き式のポップアップルーフを国内初採用。ルーフ内の室内高だけで1mあり、驚きの開放感が得られる。室内はキャビネットをとことんスリム化し就寝スペースをたっぷり確保。
断熱処理はもちろん、上部やベッド下収納、テーブルや照明など標準装備群が充実する。フロアのベッド展開と合わせ4人での就寝ができ、車上からの見晴らしが秀逸なので、景色の良いところに旅しに行きたくなる。
●ベース車両:スズキ「エブリイ」
●就寝定員:大人4人
●全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,905mm
問い合わせ先:スマイルファクトリー
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