
そんな同社の人気コンパクトキャンパー「ファミリーワゴンSS」がこの度フルモデルチェンジを敢行し、新たに「カヌレ」として誕生しました。
そこで、今回はこのカヌレをじっくりチェックしていこうと思います。
コンパクトバンコンがフルモデルチェンジ
まずファミリーワゴンSSについて軽く説明すると、「積める!遊べる!寝られる!」をコンセプトにしたNV200バネットワゴンをベースにしたモデルで、コンパクトなボディながらも妥協のない作り込みの高さで人気を博していました。ボディはノーマルルーフのほか、ポップアップルーフ搭載モデルもラインナップしていました。
このカヌレはNV200バネットバンがベース。ポップアップルーフ搭載の4人就寝モデル(カヌレER)も用意していますが、新構造要件に適合しているのでノーマルルーフでも8ナンバー(キャンピング車)登録が可能となっています。車名の由来はフランスのボルドー地方伝統のお菓子の名称で、「小さくて、可愛く、美味しい」を基本コンセプトに製作。以前紹介した「ウトネ200」との違いは、ウトネはバンライフをテーマにしたワイルド仕様ですが、カヌレのほうは優しい色遣いが特徴で、車内全体が癒しの雰囲気あふれる演出で仕立てられています。

ANNEX「Canelé」全長×全幅×全高:4400×1695×1855mm。乗車定員:5人・就寝定員:2人。コンパクトなNV200ベースをモデルに本格キャンパー装備を満載。家具類などは質感が高いのもポイント。

セカンドシートにREVOシートを採用し、5人乗車が可能。普段使いもしやすいのがうれしい。
コンパクトでも対面でくつろげるリビングを実現
インテリアは先代からさらに進化したこだわりが満載。セカンドシートにキャンピングカー専用シートであるREVOシートを搭載し、このシートを反転させて荷室にあるベッドマットと対面でリビングの展開ができる設計。ノーマルルーフモデルでもリビングで2人が向き合ってゆっくりとくつろぐことができます。
運転席後方にはキッチンキャビネットを配し、ここには就寝時にも役立つ「跳ね上げ式ミニテーブル」も搭載。さらに、このミニテーブルにリビングで使うテーブルをセットすることで後端にロングテーブルのセットが可能となっています。
オプションになりますが「リアサイドウィンドウユニットシェルフ」があると収納スペースが増やせるほか、リアウインドウも「リアアクリルウィンドウ」を選択すれば換気と遮熱性が向上するだけでなく、窓の開閉・網戸・シェードも行えさらに利便性がアップできるようになっています。
装備面では天井にLED照明6個とスピーカーを内蔵し、電装についても70Ahサブバッテリーと走行充電システムを標準装備。
そして外装についても2トーンのボディカラーをオプションで用意しているので、好みの1台に仕上げることが可能になっています。

反転したセカンドシートと荷室マットで対面リビング展開。大人2〜3人で休めるスペースを確保。

運転席側のキャビネットにはシンクのほか、車外で使える引き出しシャワー付き蛇口を搭載。跳ね上げ式のミニテーブルも使い勝手が高い。

助手席側のキャビネットはスリム化して就寝スペースを確保。キャビネットにはカップホルダーと収納スペースも備わる。

テーブルを後端の跳ね上げ式ミニテーブルとつなげてL字カウンターにできる。就寝時はスマホなどが置けて便利。

右キャビネット内に電装システムを収める。電圧計のほか、オプションでFFヒーターの搭載も可能。

別売りの「リアサイドウィンドウユニットシェルフ」があれば、小物の整理も楽々。左右の窓に取り付けが可能。

窓の開閉はもちろん、シェードや網戸モードにもできる「リアアクリルウィンドウ」はオプション。リアの視界も確保できる。

フラットにしたセカンドシートと荷室マットでベッド展開。サイズは1950×1200(最大)mmと長さにも余裕がある。
取りまわしがよくて普段使いがしやすく、休日は気軽に車中泊旅が行える、実用性の高さと家具の作り込みが美しいコンパクトキャンピングカーが欲しい人にお薦めのモデル。このカヌレは現在開催中の「ジャパンキャンピングカーショー2024」に出展される予定なので、気になる人は是非とも実車のチェックをしてみては? 気になる価格は356万4000円〜。
問)アネックス
