ドバイの「砂漠」に行ってみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2024.08.20

ドバイの「砂漠」に行ってみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

ドバイの「砂漠」に行ってみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
どうも。オーストラリア在住の「砂漠ライター」柳沢有紀夫です。「おまえ、いつから砂漠ライターになったんだよ!」という砂嵐級のツッコミが聞こえてきそうですが…じつは直近の1年弱で「砂漠」には3度行っているんです。

で、3回の砂漠体験をそれぞれ「BE-PAL.NET」で記事にしました。3ヵ所の砂漠はどれも素晴らしい体験でしたよ。だけどどこも「見渡す限りの砂しかない」じゃない。「水なかったら野垂れ死にするんじゃね?」という感じでもなかった。

というわけで「見渡す限りの砂」を求めてアラビアの砂漠に行ってきました。

「えっ? アラビアの砂漠なんてカンタンに行けるの?」と驚かれるかもしれませんが、じつは意外とラク。なんと言っても日本からも直行便がドバドバ飛んでいるドバイの中心部から車で1時間ほどですから。

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はい、これぞ「ザ・砂漠」です!

というわけでドバイの砂漠の魅力をドバドバ紹介しますよ~。

砂漠に行くにはツアーに参加するのが便利です。私も「プラチナムヘリテージドバイ(Platinum Heritage Dubai)」のツアーを利用しました。

今回参加したのは夕方からスタートするツアー。というのは「一面の砂と照りつける太陽」を体験したい一方で、童謡「月の沙漠」で描かれた「月明かり・星明りの砂漠」への憧憬みたいなものがあるじゃないですか。で、その両方を短時間で体験できるのは…はい、夕方から夜へのツアーなんですね。

16時半、ホテルにピックアップに来てくれました。ドライバー兼ガイドの名前はトルコ出身のBerke (ベルケ)です。

右がベルケです。言われなくてもわかりますね。

私以外の参加者はメキシコ人の一家3人と、ブラジル出身でアメリカ在住の女性2人組。車を南東に走らせ、向かうのはアルクドラ砂漠です。

道中ベルケからおもしろい話を聞きました。ドバイでは砂嵐が年に1015回、トルネードは24回はあるそう。だけど大きく見えても砂粒は小さいので威力はなくて、自分は車で突っ込んだけどだいじょうぶだったとのこと。

…よく言えば「エンターテイナー精神旺盛な男」なので、少々盛っている可能性もなきにしもあらず。良い子のみなさんはマネしないようにね。

もういっちょベルケの与太話風を紹介しましょうかね。道中、競馬場ならぬ競ラクダ場が見えました。競馬の「ドバイワールドカップ」というのはありますが、ここは砂漠の国なので一般的には「ラクダレース」のほうが人気だそう。

「ラクダレースはドバイで2番目に人気のアクティビティーなんだよ」。ベルケが話し出すのを聞いて、他の参加者たちは「へえ~」。いやいや、ここはツッコんであげるところだろう、きっとジョークを忍ばせているんだからと察した私が「で、いちばんは?」と聞いたところ、待ってましたとばかりに帰ってきた答えが「そりゃあショッピングだよ!」…思った通りでした。笑

そんなこんなで1時間後の17時半、中継地点に到着しました。ここで幌なしの車に乗り換えるそうです。

いよいよ見渡す限りの大砂漠へ!

掘っ立て小屋風がいい雰囲気。

その前にターバンみたいなのを巻いてもらいます。

女性はこの中から好きな色のものを選べますが…。

…男性はこの赤白一択。男は黙って赤白ターバン! …お笑い芸人の「クールポコ」かっ!

あっ、このターバンと金属製の水筒をお土産にもらえます。

さてさてとにかく幌なしの四駆に乗り換えて出発です。ところが……。四輪駆動車で突っ走る道は砂しかないんですが、左右は少し草が生えています。で、ときどき「撮影タイム」で止まるところは草がほとんどないが、期待していた「見渡す限りの砂」ではない。

なんでだよ~と思ったら、私が訪れるほんの少し前にこのあたりで記録的な豪雨がありました。で、普段は見渡す限り砂の場所でも、降雨があるとそのあとのわずかな期間、草が生えるのだとか。

そう考えると一生懸命生えてきた草に文句を言ってゴメンという気分になりました。逆に言えば「生命力あふれる草が砂漠に生えてきた貴重な時期」に遭遇できたわけですし。

こんな感じですね。

さて同じツアーに参加していたブラジル出身で今はアメリカ在住だというジェセリーナさんが真っ白な服を来て似合っていたので、急遽モデルになってほしいと依頼しました。

完全にモデルになりきってくれます!

こんな写真を撮りながら頭の中でループしていたのはジュディ・オングです。あっ、あれはギリシャのエーゲ海か。笑

撮り方によっては「砂だけ写真」も可能です。

やっぱり白い服を着てくればよかったな。

パンツは白ですが。

さて車に戻ってさらに進むと白い大型の動物がいました。

アラビアオリックスです。

どうでもいい話ですがプロ野球チームの「オリックスバッファローズ」の名を見るたびに「どっちなんだっ!」とツッコミを入れたくなっていたんですが、今調べたら動物名は「Oryx」で企業名は「Orix」なんですね。良かった~、恥かかないで済んだ~、ホッ。…かいてるっつ~のっ! しかも公衆の面前で。

他にマウンテンガゼルも見られました。6か月くらい水を飲まなくても大丈夫とのこと! 私がテレビ局のディレクターだったら24時間マラソンに抜擢していたと思います。

次の写真はガフツリー(Ghaf Tree)です。

和名は「ケジリ」だそうです。

ガイドのベルケによると地下65メートルまで根を張ることがあるそう。また与太話じゃないか~とあとで調べたら、確かに「地下6065メートルまで」と書かれたサイトもありました。すまんな、ベルケ。

すごい生命力です。だけど木が生えていない砂一面の風景を見たい。…はい、そろそろ私の業の深さを、地下65メートル以上に封じ込めます。

さてまた車から降りて今度はハヤブサ(鳥)のショーの見学です。

ところでみなさん。世界でいちばん速い動物ってご存じですか? はい、ここで意気揚々と「チーター!」とこたえたそこのあなた! こういう「世界でいちばん」系の問題が出たときは、今見ているものとか今いる場所が正解なことがほとんどだと覚えておいてくださいね~。

そう、チーターは確かに「地上」ではいちばん速い動物。でも急降下時の速度が時速300キロメートを超えるハヤブサが世界一速い動物だと言われているようです。

だけどこの日の計測では時速90キロメートルほどでした。

まあ、観光客相手のショーでは本気にはならんわな。

幻想のベドウィンキャンプ

さてさてまた車に乗って移動して、夜のとばりが降りるころベドウィン(砂漠の民)のキャンプ(に模した場所)に到着しました。

入口。なんだか妙にロマンティックですね。

ヤシの木が生えていて「砂漠のオアシス」感満載です。

陣幕の内部はこんな感じ。

ここで夕食をとります。

まずはアラビックコーヒーで歓迎。

イスラム教徒であるベドウィンの生活を模した陣幕というコンセプトなので、残念ながらアルコールは出ません。そしてオイスターもふるまわれて意外でしたけど、このあたりで獲れるものとのこと。

ピタ(パン)づくりの実演。もちろん食べさせてもらえます。

ここではラクダにも乗れます。20メートル四方くらいのスペースを一周するので時間にして23分。それでも貴重な「乗ラクダ体験」です。

その写真を撮ってもらう相手がいないのが一人旅のさびしさ。

遠くには街明かり。もしかしたら高速道路の街頭かもしれませんね。それが見えることで余計「遠くに来たなあ」という気持ちになります。

ちなみにディナーのあと、まっくらになってからも乗ることができます。

ここで一つ注意事項。ここでの乗馬ならぬ乗ラクダは、アリススプリングスの記事で書いたような「乗り場になる台」みたいなものはありません。地面に座っているラクダの上にそのまま腰かけます。

で、ラクダが立ち上がるときと座るときは前後に「ロデオかっ!」とツッコミたくなるくらい揺れます。というわけでスマホなどを持たず、両手でしっかり鐙(あぶみ)を握りしめることをおすすめします。

さて食事。前菜あれこれのあとに出たメインディッシュは肉3種類。ラムの串とチキンとラクダ! 

こちらはラム肉。7時間かけてじっくり焼くそうです。独特の臭みが取れて美味でした。

ラクダの肉は…まあ、普通です。マズくはないけど絶品でもない。観光客相手の「風変わりな地元の食材」の「あるある」ですね。ちなみにオーストラリアでは一度もラクダ肉、食べたことないな。

その後は伝統芸のパフォーマンスや星空観測があります。ベドウィンは砂漠の民。夜の星が現在地を知る最も有効な方法だったので、彼らは天文学の知識が発達したというのは有名な話。

太鼓の演奏。このあとお客さんも交じってのダンスに移行。他に「剣を持った舞」のパフォーマンスも!

22時過ぎにベドウィンキャンプを出発し、10分後に高級四輪駆動車に乗り換え。23時過ぎにホテルに帰着の長い一日でした。まあ、夕方からスタートだったんですが。

月夜ではなかったけれど「星降る夜の砂漠」、きれいだったな。

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

ドバイ経済観光庁

https://www.visitdubai.com/ja

プラチナムヘリテージドバイ(Platinum Heritage Dubai

https://www.platinum-heritage.com/

私が書きました!
オーストラリア在住ライター
(海外書き人クラブ)
柳沢有紀夫
1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係。

 

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