テントとタープの連結の基本
まずは、テントとタープを連結するときの基本を押さえましょう。テントとタープの特徴を知れば、理にかなったサイト作りができるようになります。
先にタープから立てる
キャンプサイトを作る際は、先にタープから立てましょう。テントよりもタープの方が設営後に動かしづらく、微調整が難しいためです。タープを先に設営すれば、雨天時に雨をしのぎながらテントを設営できます。
また、日中の活動の中心となるのはタープであるため、タープを中心にレイアウトを決めると、機能的なサイトを作れます。タープとテントを立てたら、テントの方を動かして微調整をしましょう。
ただし、トンネルテントやワンポールテントは設営後に動かしづらいため、タープより先に立てるのも一つの手です。後から動かしづらい方を先に設営し、それを中心にサイトを組み立てるとよいでしょう。
テントとタープの種類ごとの特徴を知る
テントとタープには複数の種類があり、それぞれの組み合わせによってサイト設営の難易度が異なります。例えば、テントには以下の種類があります。
- ドーム型
- 2ルーム型
- ワンポール型
タープの代表的な種類は、以下の三つです。
- ヘキサタープ
- レクタタープ
- シェルター
このうち、初心者におすすめなのは、ドーム型とヘキサタープ・レクタタープの組み合わせです。シェルターと異なり、オープンタイプのタープはスペースが開けており、レイアウトの自由度が高まります。
一方で、ワンポールテントとヘキサタープの組み合わせはすき間ができやすいため、中級者以上におすすめです。
テントとタープの連結方法のアイデア
テントとタープの連結方法は、主に4種類あります。まずは、自分に挑戦できそうなものから試してみるとよいでしょう。
定番の小川張り
小川張りとは、人気テントメーカーのogawa(現キャンパルジャパン)が編み出した連結方法です。テントの出入り口がうまくタープとかぶるため、雨を防ぎやすい定番の組み合わせです。
やり方は、タープの幕とメインポールの内側にテントを設営します。テントがある方のポールとタープを接続するには、セッティングテープを使用しましょう。
小川張りのメリットは、ポールが出入り口を邪魔しないため、スペースを広々と使える点です。また、特にヘキサタープと組み合わせると、左右対称で見た目の美しさも演出できます。
テントの入り口に横向きで連結する
テントの出入り口に対し、タープを横向きに連結する方法も人気です。タープの背が低くなるサイドをテントに接続することで、タープ内部の圧迫感を軽減できます。左右の導線もよくなるので、機能性も抜群です。
連結する際のポイントは、雨が降るとテントに向かって水が流れるため、テントを深めに連結することです。ただし、タープがテントを押さえつけるような形では、水がたまりやすくなります。サブポールを使って、高さを調節するのもよいでしょう。
前室を拡張したような見た目で、近年人気を集めている連結方法です。
テントとタープを少し離して連結する
タープをテントにかぶせるのではなく、少し離して設営するのも王道の連結方法です。この連結方法のメリットは、タープの広さを十分に引き出せる点です。少人数のキャンプをしていて、テントやタープのサイズが小さい場合に向いています。
レイアウトをする際は、出入りの邪魔にならないよう、メインポールの脇にテントを設営するのがおすすめです。他の連結方法に比べると雨を防ぎづらいのが難点ですが、距離を工夫すれば、ある程度対策は可能です。
大人数でのキャンプには複数の連結もおすすめ
大人数のキャンプでは、テントやタープを複数組み合わせるのもおすすめです。主なアイデアは、以下の通りです。
- テントとテントの間をタープで連結する方法
- タープを複数連結する方法
- 上記の両方を組み合わせる方法
テント同士をタープで連結すれば、テント間の移動が楽になるだけでなく、日中に共通のリビングルームを作れるため、より仲が深まるでしょう。就寝時は適度に距離を取れるので、プライベートも確保しやすい万能の連結方法です。
また、タープ同士を連結する方法なら、より広々としたリビングスペースを作れます。同じモデルで組み合わせると、統一感が出ておしゃれです。
連結可能なテント・タープセット【ドーム】
タープとテントを連結するには、同じメーカーが販売しているセット商品を買うのが最も無難です。まずは、組み合わせやすいドーム型テントとタープのセットを紹介します。
スノーピーク「エントリーパックTT スタートパック」
スノーピークの定番エントリーモデルです。アーチフレーム型で、約2.8mと約2.4mのスチールポール、セッティングテープで安定した設営が可能です。テント内は約1.5mの高さがあり、広々としています。
連結が可能で、リビングスペースを広げて家族・グループでのキャンプをするのにぴったりです。耐久性と機能性に優れ、UVカット加工・はっ水加工が施されています。
インナーテントは、吊り下げ式なので取り外しが簡単で、シェルターとしても利用できます。インナーマットとグランドシートが付属しているのも、うれしいポイントです。
- 商品名:スノーピーク「エントリーパックTT スタートパック」
- 公式サイト:商品はこちら
スノーピーク
エントリーパックTT スタートパック
テント 重量:7.9kg、タープ 重量: 7.9kg 収納サイズ:テント :66×25×25(h)cm、タープ /:80×17×19(h)cm
コールマン「タフドームエアー/240+ヘキサセット」
遮光性に優れたテントとタープのセットです。ダークルームテクノロジーが採用され、日中でも日光のまぶしさを感じることなくゆっくりと休めます。
タープは約4.2×4.15×2.2mの広さがあり、広々としたリビングスペースを提供します。ベンチレーションとワイドエアメッシュ素材により、テント内の通気性を向上させました。
フライシートは約3,000mm、フロアシートは約2,000mmの耐水圧を誇り、雨天時も安心です。別売りの電動ファンと組み合わせれば、さらに通気性をアップできます。
- 商品名:コールマン「タフドームエアー/240+ヘキサセット」
- 公式サイト:商品はこちら
コールマン
タフドームエアー/240+ヘキサセット
テントサイズ::約405×240×162(h)cm 使用時:約240×240×150(h)cm 収納時:約68×22×18cm 重量:約8kg タープサイズ:約420×415×220(h)cm 収納時:約61×15×10cm 重量:約4.6kg
スノーピーク「ランドネスト M テントタープセット」
横向きの連結におすすめのセットです。テントのフレームは自立式で、逆Y字型になっているため、設営が簡単です。
風通しをよくするメッシュ窓があり、夏でも快適に過ごせます。フライシートには前後の区別がなく、設営時に向きを気にする必要がありません。
タープを組み合わせても、一般的な区画サイトに収まるサイズ感で、広々とスペースを使えます。タープを挟んで、同じテントを連結するのもおすすめです。
- 商品名:スノーピーク「ランドネスト M テントタープセット」
- 公式サイト:商品はこちら
Snow Peak (スノーピーク) ランドネスト M テントタープセット
キャプテンスタッグ「BLACK PACKAGE エクスギアツールームドームテント&タープセット+」
ドーム型テントとヘキサタープのセットです。タープは約4.4m四方の広さがあり、ファミリーキャンプでも十分な広さを確保できます。
セッティングテープが付属しているため、小川張りが可能です。フライシートとフロアシートの耐水圧は約2,000mmあり、悪天候でも安心して過ごせます。テントとタープのポールはアルミ製で、軽量かつ強度も十分です。
テントとタープを連結して広々としたキャンプサイトを作り、家族や仲間とのアウトドア時間を充実させましょう。
- 商品名:キャプテンスタッグ「BLACK PACKAGE エクスギアツールームドームテント&タープセット+」
- 公式サイト:商品はこちら
キャプテンスタッグ
「BLACK PACKAGE エクスギアツールームドームテント&タープセット+
テントサイズ:270×490×H155cm 収納:58×20×20cm 重量:6.6kg タープサイズ:440×440cm 収納:71×16×16cm 重量:3.1kg タープ延長ベルト:ベルト長290cm
連結可能なテント・タープセット【ワンポール】
ワンポールテントとの連結をしたい人に、おすすめのセット商品を紹介します。難易度は少々上がるものの、ワンポールテントとの組み合わせもおしゃれです。
ロゴス「Tradcanvas Tepee&タープ350-BB」
ワンポールテントとヘキサタープのセットです。テントは約6人を収容でき、ファミリーやグループキャンプにうってつけです。
タープは高さを2段階で調節でき、傾斜を付けることで、すき間が生まれるというワンポールテントの弱点をカバーしています。タープ単体で使用したいときは、別売りのキャノピーポールを使いましょう。
インナードアには独自技術『デビルブロックST』を採用し、通気性と遮光性を確保しながら、虫の侵入を防ぎます。タープとフライシートのどちらにも難燃素材を使用しているため、たき火をするときも安心です。
- 商品名:ロゴス「Tradcanvas Tepee&タープ350-BB」
- 公式サイト:商品はこちら
ロゴス
Tradcanvas Tepee&タープ350-BB
テントサイズ:約幅350×奥行300×高さ180cm タープサイズ:約幅570×奥行440×高さ260cm 収納サイズ:約幅67×奥行23×高さ23cm 総重量:約9.2kg
連結におすすめのテントとタープ
すでにテントを持っている人は、新たにタープを用意しましょう。どのメーカーのテントとも連結しやすいモンベルのタープと、広々としたリビングスペースを備えたテントの二つを紹介します。
モンベル「ビッグタープHX」
大きなサイズと、風へのあおられにくさを両立したタープです。総重量は約3.08kgと軽量で、持ち運びが簡単です。付属しているポリエチレン製の張り綱は引張強度が高く、アルミ製のペグは軽量で荷物になりません。
耐水圧約1,500mmの75デニール・ポリエステル素材を使用し、難燃加工も施されています。別売りのタープポールを組み合わせれば、さらに広々と使用できて便利です。キッチンやリビングスペースとして、活躍するでしょう。
サブポールを使って高さを調節すれば、テントの大きさに合わせて連結できます。自然に溶け込みやすい、グリーンのデザインも魅力です。
- 商品名:モンベル「ビッグタープHX」
- 公式サイト:商品はこちら
モンベル「ムーンライト キャビン4」
いろいろな使い方ができる2ルームテントです。リビングルームは3面がリップストップ生地とメッシュの二重構造になっており、暑い季節でも換気しやすくなっています。
リビングルームは前室としても使えるため、スペースが限られている場所で便利です。タープと連結すれば、さらに広いリビングルームを作れます。
テント同士も連結でき、タープを使わずに共用スペースを確保することも可能です。スペースや人数に応じて、リビングの広さを調節したい人におすすめです。
- 商品名:モンベル「ムーンライト キャビン4」
- 公式サイト:商品はこちら
mont-bell (モンベル) ムーンライト キャビン4
まとめ
テントとタープを上手に連結すれば、キャンプでの快適性が一気に高まります。サイトを設営する際は、後から動かしづらい方を先に設営するのがコツです。
テントとタープの連結方法は、定番の小川張りや近年人気の横向きにつなげる方法など、さまざまなパターンがあります。ギアをこれからそろえる場合は、テントとタープのセット商品を買うのがおすすめです。
自分が持っているテントやタープの特徴に合わせ、リラックスできるリビングスペースを作りましょう。