アウトドアライターによる詳しい解説のほか、アウトドア情報誌『BE-PAL』(2023年5月号~2025年10月号まで)に掲載されたアイテムから、定番の斧や鉈、ナイフなどおすすめの薪割り道具を厳選紹介する。薪がスパーンと割れる瞬間は、感動必至。ぜひ体験してほしい。
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CONTENTS
薪割りに必要な道具は?
キャンプでの薪割りに用意したい道具を紹介。斧、ナイフ、鉈といった定番アイテムのそれぞれの特徴もチェックしよう。
斧
焚火用の小さな薪を作るのに便利な斧。斧はサイズが豊富なため、キャンプ用に適切な斧を選ぶ際には、長さと重さに注目しよう。
全長30cm前後のものは携帯性を重視する方におすすめ。全長45cm~60cm程度のものは、薪を細かくするのに便利だ。70cm以上の大型のものは、両手で持って大型の薪を割るのに適している。
力が少なめの方は、できるだけ斧頭が軽いものを選ぼう。重いものは、扱うのに力を必要とするが、薪に力が伝わりやすく薪割りがしやすい。
▼参考記事
ナイフ

斧は価格が高いため、初心者は手を出しにくいアイテム。「扱いが大変そう」「一歩間違えるとケガをしそう」といったイメージがあり、挑戦をためらってしまうことも。
それでもやっぱり、「キャンプ場で薪をスパーンと気持ちよく割ってみたい!」そう思っている人には、ナイフを使った薪割り(バトニング)がおすすめ。やり方を覚えれば、斧よりも手軽に薪割りを体験できる。
▼参考記事
鉈

森から拾ってきた薪、キャンプ場で買ってきた薪、針葉樹、広葉樹問わず、薪を細かく割るときに活躍するナタ。オールマイティーな刃物なので、ブッシュを切り開いたり、立木を倒したり、フェザースティックをつくることもできる。
▼参考記事
薪割り台

薪割りに必要な「薪割り台」。その理由は、主に2つ。
・刃物の刃こぼれを予防する
・効率良く力を加える
コンクリートや砂利の上で薪割りをすると、薪が割れた拍子に勢い余って斧で地面を叩いてしまうことがある。刃こぼれをするだけでなく、斧が弾かれて手を傷めたり、自分の足を傷つけたりすることがあるため、大変危険!
また、土や芝生などの柔らかい場所に置いて割ると、地面がクッションになり、力が分散されてしまう。効率が悪く、体力も時間も消費してしまうので、できるだけ薪割り台を使用しよう。
▼参考記事
パワフルで太い薪も割れる!「斧」の使い方&おすすめアイテム
斧は、薪割りの王道アイテムのひとつ。斧で薪割りをする方法や、BE-PALおすすめの斧を紹介。
(BE-PAL 2024年4月号、2025年10月号より)
薪割りの手順
まずは薪を作業台か安定した地面の上に置き、安全か確認。この時点で可能な限り斧を食い込ませておくと持ち上げたときにずれにくくなる。

木の繊維と平行になるように割りたい位置に刃を当てる。
斧を薪ごと軽く持ち上げて落とす。

刃の位置がずれないように注意。

薪が割れない程度に食い込むまで繰り返しましょう。
薪に刃がしっかり食い込んだら、持ち上げて地面に落とす。これを割れるまで繰り返す。

薪を手で持たないようにして持ち上げる。

▼参考記事
タフに使える!BE-PALがおすすめの斧をセレクト
| ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
|---|---|---|---|
| 価格 | |||
Snow Peak(スノーピーク) 薪割り斧ブラック | ![]() | ¥24,200 | |
GRANSFORS BRUK(グレンスフォシュ・ブルーク) ハンドハチェット | ![]() | ¥24,000 | |
Husqvarna(ハスクバーナ) 手斧 | ![]() | ¥8,800 | |
sakagen×TSBBQ スケルトンアックス TSBBQ-032 | ![]() | ¥13,200 | |
MORAKNIV(モーラナイフ) ライトウェイト アックス | ![]() | ¥7,920 | |
Snow Peak(スノーピーク) 薪割り斧ブラック
フルタング構造のステンレス斧。丸みのあるハマグリ刃を採用するため、欠けにくく耐久性が高い。刃をしっかり包む牛革製のケースが付属。鍛冶職人と革職人により丁寧に仕上げられた一本だ。
サイズ:310×120mm
重量:900g
GRANSFORS BRUK(グレンスフォシュ・ブルーク) ハンドハチェット
携帯性と操作性に優れた、ヘッドに比べて短い柄を持つ片手用斧。刃の重心が重く、扱いやすい。また、コンパクトだから狭い場所での作業も楽。焚き付け作りや枝払いに最適だ。
刃長:80mm
全長:245mm
重量:400g(斧頭)
撮影/三浦孝明
▼参考記事
スウェーデンで長らく愛されている、定番の手斧。バランスが取れた扱いやすさはさすがだ。Husqvarna(ハスクバーナ) 手斧
刃長:80mm
重さ:980g(本体)
刃素材:スウェーデン鋼
sakagen×TSBBQ スケルトンアックス TSBBQ-032
1枚の鋼板から作り出された手斧。職人による刃付けで、ナイフのような鋭い切れ味を楽しめる。
刃長:90mm
重さ:619g(本体)
刃素材:刃物鋼(鉄)
刃の背面はペグハンマーに。

刃物鋼製のワンピース構造なので、折れる心配なく振り降ろせる。
MORAKNIV(モーラナイフ) ライトウェイト アックス
握りやすく折れにくいポリプロピレン製のハンドルを採用。刃が長いので、薪へのあたりがいい。
刃長:115mm
重さ:510g(本体)
刃素材:ボロン鋼
撮影/小倉雄一郎
▼参考記事
細くなった薪を割るのが得意!「ナイフ」の使い方(バトニング)&おすすめアイテム
薪割りではナイフも大切なアイテム。アウトドアライターが伝授するバトニングの方法のほか、バトニングにおすすめのナイフをBE-PALがセレクト。
(BE-PAL 2023年5月号、2024年4月号、2024年10月号、2025年10月号より)
バトニングの方法
バトニングとは?
バトニングとは、ナイフで薪を割ること。ナイフのスパイン(=背の部分)を薪などで叩くようにして割っていく方法だ。
これを覚えれば、斧よりも手軽に薪割りを体験できる。
具体的なメリットは
- 大きな力を必要としない
- 斧を使った薪割りよりも難易度が低い
- ナイフの扱い方に注意すれば、怪我のリスクは低い
など。
筆者は主に、焚き付け(最初の火を起こすために使用する小さな薪)を作るときに、このバトニングをやっている。
バトニングに必要なもの

これだけでOK。
用意するものは、以下の3点。たったこれだけの準備をするだけで、すぐに挑戦できる!
- ナイフ
- 手袋
- 薪2つ
バトニングのやり方
それでは実際に、バトニングの手順を説明していこう。

重心を探そう。
まずは、割りたい薪を地面に立てる。斧ではないので薪を直接地面に突き立ててもいいが、可能であれば切り株などを台として使おう。高さが出て、やりやすくなる。

中心に行けば行くほど割りにくくなる。
薪を立てた状態で、割りたい箇所にナイフを当てよう。このとき、薪を中心から真っ二つに割ろうとするのではなく、薪の端から少しずつ割っていこう。

硬い薪だと叩きやすい。
ナイフで薪を押さえつけたまま、反対の手で用意していたもうひとつの薪を持とう。

薪で手を叩かないように気をつけて。
手に持った薪を、上からナイフの先端に叩きつけよう。最初はコンコンと優しく叩き、ナイフが薪に食い込み始めたら強く叩いていこう。

ヒビが入った!
あとは、薪が割れるまでナイフの先端をひたすら叩いていく。

かなり割れてきた。
薪の3分の1のあたりまでヒビが入れば、あとは力を入れずに軽く叩くだけで割れる。

半分までヒビが入れば、あとは簡単に割れる。
無事に薪を割ることができた!初めて割れた瞬間は、きっと感動するはずだ。
割って細くなった薪であれば、ナイフに軽く力を込めるだけでスーッと割ることができる。
▼参考記事
BE-PALが厳選!バトニングもできるおすすめナイフ
| ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
|---|---|---|---|
| 価格 | |||
outdoor element(アウトドア エレメント) フェニックス タロン サバイバルナイフ | ![]() | ¥17,600 | |
FEDECA(フェデカ) ブッシュクラフトナイフ 名栗ブラウン | ![]() | ¥25,850 | |
Petromax(ペトロマックス) ブッシュクラフトナイフ 10.5 | ![]() | ¥30,580 | |
HELLE(ヘレナイフ) ノルドリス | ![]() | ¥26,950 | |
BUCK KNIVES(バックナイフ) #104 キャンプナイフ ブラック | ![]() | ¥25,850 | |
HELLE(ヘレナイフ) ディディガルガル 14C28N | ![]() | ¥27,940 | |
belmont(ベルモント) フィールドナイフ-倭-yamato | ![]() | ¥7,700 | |
sakagen×TSBBQ スケルトンナタナイフ TSBBQ-033 | ![]() | ¥15,400 | |
CAPTAIN STAG (キャプテンスタッグ) CS フィールドナイフ 115(シース付) | ![]() | ¥5,500 | |
outdoor element(アウトドア エレメント) フェニックス タロン サバイバルナイフ
切る・割る・裂く・叩く、これ一本で何でもこなす、どんなフィールドでも頼れる万能ナイフ。グリップはハンマーとして使え、ライターのようなフリント式着火装置も搭載。シースにシャープナーが付き、切れ味を保てる。
全長:220mm
刃長:80mm
重量:340g

耐久性と耐摩耗性に優れるD2鋼を採用。フルタング構造だからタフに使える。
FEDECA(フェデカ) ブッシュクラフトナイフ 名栗ブラウン
刃厚5.6mmのフルタング構造で、広葉樹のバトニングにも対応。ハンドルと刃に角度を持たせた設計は、食材もよく切れる。
刃長:約105mm
全長:約225mm
重量:約225g
Petromax(ペトロマックス) ブッシュクラフトナイフ 10.5
フィンランドの伝統技術と、耐久性・切れ味に優れたドイツ製炭素鋼を融合。鋭い切れ味のブレードはコントロール性能も高い。薪割りから焚き付け、細かな作業までこれ一本でOK。
刃長:105mm
全長:243mm
重量:162g
HELLE(ヘレナイフ) ノルドリス
薪割りから調理まで難なくこなす万能な一本。3.1mm厚の刃は薪割りなどのハードな作業でも安心の強度を誇る。カーリーバーチ製のハンドルは握りやすく、長時間の使用でも快適。
刃長:122mm
全長:246mm
重量:278g
撮影/三浦孝明
▼参考記事
BUCK KNIVES(バックナイフ) #104 キャンプナイフ ブラック
頑強で粘りがある5160スプリング鋼を刃に使用。丈夫なフルタングで薪割りもおまかせ。ハンドルには、湿気を吸いやすく乾きやすい人工素材マイカルタを使用している。
刃長:110mm
全長:240mm
重量:201g

ハンドル素材は、濡れてもグリップ力が高いのも魅力。
HELLE(ヘレナイフ) ディディガルガル 14C28N
14C28Nスチールという強度と耐久性を備えた鋼材を使用したモデル。薪割りなどのヘビーな作業にも気兼ねなく使える。
刃長:129mm
刃厚:3mm
全長:249mm
重量:約198g
▼参考記事
belmont(ベルモント) フィールドナイフ-倭-yamato
錆びにくいステンレス鋼のフルタングブレードは、力が入りやすくバトニングにも対応。柄はパラコードで巻かれており、滑りにくく、デザイン性も高い。
サイズ:全長約230mm、ブレード約100mm
重量:約90g(本体)

シースの横には別売りのファイヤースターター『ENBU』を取り付けられ、火おこしにも対応可能。
▼参考記事
sakagen×TSBBQ スケルトンナタナイフ TSBBQ-033
全長約270mm、刃厚約6mmの一枚板から作り出された武骨なナイフ。はさみ製造の老舗「坂源」の職人が刃付け。(画像上から2番目)
刃長:約155mm
重さ:約337g(本体)
刃素材:刃物鋼(鉄)

6mmの刃厚と鋭い切れ味の相乗効果で、硬い薪でも気持ちよく割れる。
CAPTAIN STAG (キャプテンスタッグ) CS フィールドナイフ 115(シース付)
3mmの刃厚と115mmの刃長という絶妙のサイズ感で、料理もバトニングも楽しめる。初めての一本におすすめ。(画像上から3番目)
刃長:115mm
重さ:119g(本体)
刃素材:ステンレス鋼

切れ味が鋭く、枝を削る作業もスイスイ。フルタングなので、バトニングにも。マルチに使えるキャンプナイフだ。
撮影/小倉雄一郎
▼参考記事
手軽に扱いやすい!「鉈(ナタ)」の使い方&おすすめアイテム
薪割りをはじめ、キャンプシーンでマルチに活躍する鉈。その種類と使い方を、アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター・長谷部雅一さんに解説してもらった。BE-PALが厳選したおすすめの鉈もあわせてチェックしよう。
(BE-PAL 2024年4月号、2025年10月号より)
鉈の種類をおさらい

アウトドア用のナイフでも同様の刃の形状があるので既に知っている方も多いと思うが、まずはナタの刃の形状である両刃、片刃とは何かを整理しておこう。

両刃は、写真のように刃先を中心に左右対称にナナメに下がっている刃の形状のこと。斧や西洋ナイフ全般がこの形をしていることが多い。刃の形状が左右対称なので、右利き、左利きを気にせず使うことができる。
両刃のナタは刃を入れたときの直進性が高い。つまり、まっすぐ刃が進んで行きやすいため、割るという能力に関しては高い。

片刃は、写真のように、刃先から片側だけナナメに下がっている形状のこと。この形状は、切り出しナイフや和包丁によくある形状だ。ほとんどのお店では右利き用のみの販売が多く、右利き用を左手で使うと非常に使いにくい。左利きの方は、左利き用の片刃のナタを購入する必要がある。
刃の片側が平らになっているため、垂直に近い角度で立木に刃を入れてもしっかりと食い込んでくれる。そのためペグづくりなどに用いる場合には、細かな角度調整がしやすいので有利。箸を削る、フェザースティックをつくるなど、細かな作業にも向いている。
▼参考記事
使い勝手バツグン!薪割りにおすすめの鉈
Petromax(ペトロマックス) ナタナイフ 20
刃の素材に高品質なドイツ製炭素鋼を採用。耐衝撃性と耐久性に優れ、薪割りや低木の伐採にも対応できる。高耐久の本革製シースが付属し、ベルト装着にも対応する。
刃長:200mm
全長:435mm
重量:550g
馬場長金物BABACHO 多喜火鉈 フレーク
フルタング構造の極小鉈は、可愛い見た目に反してバトニングにも耐える堅牢さが魅力。コンパクトで扱いやすく、フェザースティック作りにも最適だ。
刃長:約57mm
全長:約132mm
重量:約178g

手のひらにすっぽり収まるサイズ感。付属のケースに収納すれば携帯性も抜群。
撮影/三浦孝明
▼参考記事
FEDECA(フェデカ) 鍛造バトニング鉈 プレーンブラック
刃先をカバーした形状により、誤って硬い物を打ってしまっても刃先を傷めずに済む。刃厚は6mm。バトニングに特化した使い勝手のいい鉈。薪割りが楽しくなる一本だ。(画像一番上)
刃長:100mm
重さ:約300g(本体)
刃素材:シリコンマンガン鋼
LOGOS(ロゴス) ブッシュクラフト フルタング・ナタ
土佐の老舗刃物店「鍛冶屋トヨクニ」と共同開発した使い勝手にこだわったフルタングの鉈。フェザリングも軽快に。(画像中央)
刃長:(約)127mm
重さ:(約)650g(シース込み)
撮影/小倉雄一郎
▼参考記事
初心者でも安全に簡単にできる!おすすめ薪割り器
誰でもスムーズに薪を気持ちよく割れる、人気の薪割り機もチェックしよう。
(BE-PAL 2025年10月号より)
FIRESIDE(ファイヤーサイド) キンドリングクラッカー
斧や鉈を使わず、上部のリング内に薪をセットしてハンマーで軽く叩くだけ。ビギナーでも気軽に薪割りができる「キンクラ」は、焚き火のハードルをぐっと下げてくれる。
サイズ:φ190(安全リング外径)×310mm
重量:4.8kg
撮影/三浦孝明
▼参考記事


































