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封筒型シュラフとは?
封筒型シュラフとは
封筒型ってどんな形のシュラフ?
寝袋の形には主に「封筒型」と「マミー型」がある。封筒型は、まさに封筒のような長四角の寝袋。中に入ったときの圧迫感がなく、手足が動かせて、寝返りもしやすいのが特徴だ。マミー型に比べると収納時に少しかさばるが、車中泊や室内でのクッションとしても役立つ。
封筒型の寝袋2つをファスナーなどで連結してダブルサイズとして使えるタイプは、子どもと添い寝ができるため、小さい子連れのファミリーにおすすめだ。
封筒型シュラフのメリット
- 家の布団に近く快適
- 足下の空間が広く楽
- 広げると1枚のブランケットになるものが多い
封筒型シュラフのデメリット
- 肩が空いているため、冷気が入り、暖気が逃げやすい
- マミー型と比べて収納サイズが大きい
▼参考記事
シュラフ選びのポイント
シュラフの選び方
対応シーズン・温度は適切か
夏には肌掛け、冬には羽毛布団と寝具を使い分けるように、寝袋にも適応するシーズンや気温がある。メーカーのHPやカタログでは夏用・冬用・3シーズン用(春夏秋用)という分類がされているが、選ぶときにより役立つ目安となるのが、「快適使用温度」と「限界使用温度」だ。
快適使用温度:快適に使用できる目安の温度
限界使用温度:どうにか使用できる目安の温度
「どうにか使用できる」とは、何らかの工夫をすれば使用可能ということで、決して推奨されている温度ではない。標高の高い山や冬登山のような寒さの厳しい夜だと、限界使用温度を下回るリスクも考えられる。
夏でも標高が高ければ5~10度程度、冬は-5度以下に対応するものが望ましいだろう。最も汎用性の高い3シーズン用は、だいたい-5度~5度が目安となる。
中綿の素材をチェック
対応温度を決める主な要因となるのが、寝袋に使われる中綿の素材と封入量だ。冬用には軽量で暖かなダウンが多く、夏用には安価で手入れがしやすい化繊が多く使用されている。
保温性を高めなければいけない冬用は中綿量が増えるため、厚みがあるものが多く、反対に夏用は薄くコンパクトにまとまる傾向にある。3シーズン用は冬用と夏用の中間の厚みだが、対応温度によって素材の厚みが増減するため、自身のキャンプスタイルとのすりあわせが肝心。
なお、ダウンの量は、羽毛のかさ高性を示す「FP(フィルパワー)」で表される。FP値が大きいほど軽量かつ保温性に優れる高品質なダウンであることを意味する。冬用を選ぶときはこの値に注目しよう。
サイズ周りも要確認
寝袋は対応身長や横幅も要確認だ。体がはみ出したり余分な隙間が空いていたりすると、十分な保温性を確保できない。横幅は、窮屈に感じない程度のゆとりを持たせるといいだろう。
使用サイズだけではなく、軽さや持ち運びやすさも重要。オートキャンプなら荷物の多さはそれほど気にならないが、登山や徒歩キャンプの場合はできるだけ負担を減らしておきたいところだ。
かさばるものは持ち運びにくく、余分な体力を消耗してしまう。軽くコンパクトにまとまる寝袋もあるため、移動時の利便性を十分に考慮しよう。
▼参考記事
アウトドアの達人が注目の封筒型シュラフ
アウトドアの達人が、快眠に導いてくれるおすすめスリーピングギアを徹底調査!おすすめの封筒型シュラフを紹介しよう。
mont-bel(モンベル) ダウン O.D.スリーピングバッグ #3
マミー型と封筒型のいいとこ取り寝袋。伸縮率最大125%とフィット感がありながら、窮屈さもなく寝返りもスムーズ。L字型ジッパーを全開放すれば布団のようにも使える。
フルオープンできるので、掛け布団のような使い方もできる。
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『BE-PAL』編集部員が試してわかった!おすすめの封筒型シュラフ
翌日も元気にキャンプを楽しむには、快適な睡眠をもたらしてくれるシュラフ選びが肝となる。快眠を得るためのシュラフを編集部員がテストした。
mont-bell (モンベル) O.D.スリーピングバッグ #3
マミー型と封筒型の特徴を組み合わせたスリーピングバッグ。伸縮率最大125%と、フィット感がありながら窮屈さもなしで寝返りも楽々。L字型ジッパーで大きく開き、布団のように使用することもできる。
独自構造で寝返りも楽々
「スーパースパイラルストレッチシステム」という独自構造を採用。糸ゴムの収縮により、寝袋に余分な空間ができず、保温性を保つ。同時にこの伸びが体の動きを妨げない。
L字型ジッパーは通気口にもなる
足先が蒸れるときは下側だけ開ければベンチレーションの役目も果たす。
体の動きに合わせ伸縮して対応
生地の繊維方向を斜めに配置。ステッチ部分に糸ゴムを使いストレッチ性を実現。
適応身長:~183cm
収納サイズ:36×18×18cm(11.3L) 重量:約1.1kg(スタッフバッグを含む総重量:約1.2kg)
素材:生地/30デニール・ポリエステル・リップストップ(はっ水加工)、中綿/エクセロフト(R)
快適温度:5度C~
使用可能温度:0度C
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春夏秋OK!3シーズン対応のおすすめ封筒型シュラフ
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
---|---|---|---|
価格 | |||
Snugpak(スナグパック) マリナースクエア センタージップ | ![]() | ¥10,450 | |
VASTLAND(ヴァストランド) 封筒型クッションシュラフ(快適温度6℃) | ![]() | ¥4,980 | |
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) モンテ 洗えるクッションシュラフ | ![]() | ¥11,000 | |
GOODZZZ(グッドグーグー) シエスタ | ![]() | ¥5,940 | |
Coleman(コールマン) ファミリー2 IN 1/C10(グレージュ) | ![]() | ¥13,750 | |
Snugpak(スナグパック) マリナースクエア センタージップ
保温性の高い中空繊維を採用した、耐久性&難燃性に優れたシュラフ。センタージップだから、着脱が簡単。快適温度も低いため、3シーズン安心して使えるのも◎。
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VASTLAND(ヴァストランド) 封筒型クッションシュラフ(快適温度6度C)
超極細のマイクロファイバーと中空糸をブレンドした化繊綿を使用。快適温度6度、下限温度1度で、春、夏、秋の3シーズンを通して、快適に使用することができる。持ち運びに便利なショルダーベルトも付属。洗濯機で丸洗いも可能。 サイズ:使用時/約幅80×奥行190cm、収納時/約幅40×奥行30×高さ18cm 重量:約2kg
汎用性の高い3シーズン×3形態
「封筒型クッションシュラフ」は、超極細のマイクロファイバーと中空糸をブレンドした化繊綿を使用。弾力があり、保温性と保湿性に優れる良質な中綿を採用した。表面生地は、サラッとした肌触りの210Tポリエステル素材を使用。体に触れる内側生地は、ウォッシャブル加工を施しコットンのような優しい肌触りとなっている。

やわらかくて温かい化繊綿。

肌触り抜群の生地。
寝袋の国際規格であるISO23537が定める保温性能のテストでは、一般的な体格の成人女性が快適に寝ることできる「快適温度」6度、一般的な体格の成人男性が寝袋の中で丸くなって快適に寝ることできる「下限温度」1度という結果に。春、夏、秋の3シーズンを通して、快適に使用することができる。
「封筒型クッションシュラフ」は幅が80cmあり、手足を伸ばせて寝返りもしやすいサイズ。一人用の寝袋としてはもちろん、展開して掛け布団として使用することもでき、専用の収納袋を使えばクッションとして使うこともできる。その収納袋には、持ち運びに便利なショルダーベルトも付属。洗濯機で丸洗いできるため、清潔に愛用することができる。

クッション形状の収納袋。

収納袋はショルダーベルトも装備。
▼参考記事
CAPTAIN STAG (キャプテンスタッグ) モンテ 洗えるクッションシュラフ
収納時は43×43cmサイズのクッションとして使用できる封筒型の寝袋。大型洗濯機で洗うことができるので清潔に保管できる。シェルはカーキとグレー、ネイビーの全3色。
モンテシリーズのイラストが描かれた付属収納袋に入れておけば、まるでクッションのようにインテリアになじむ。普段はリビングのソファに転がしておけるのでクローゼットにしまい込む必要がない。
繰り返しの洗濯にも強く、片寄りや乱れを防ぐ「ウルトラファインファイバー」を中綿に採用しており、清潔をキープできる。

収納時(クッション時)。
サイズ:80×190cm
収納サイズ:43×43×18cm
重量:1.3kg
使用温度:12度C~
素材:中綿/マイクロファイバー、シェル・ライニング/ポリエステル
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GOODZZZ(グッドグーグー) シエスタ
封筒型ではあるものの、首元のドローコードで調節が可能な寝袋。ロールイン収納で収納袋も30×45×32cmと大きく、誰でも簡単に収納できるようになっている。ファスナーに施された噛み込み防止の工夫など、ブランドの技術力と配慮が光る。イスカWEBショップ限定販売品。
イスカの山岳用シュラフの製造技術を生かした、封筒型シュラフ。生地にはポリエステルを使用しており、汚れが付きにくくなっている。裏地は起毛で肌触りが良いのもポイント。丁寧な裁縫で耐久性が高く、長く使えるのも大きな魅力だ。

丸めるだけで簡単に収納できるため、片付けも簡単。

本体に連結する収納袋へ簡単に収納可能で、袋をなくす心配もない。
使用サイズ:約190×84cm
収納サイズ:約30×45×32cm
重量:1.58kg
生地・中綿素材:ポリエステル
最低使用温度:5度C
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Coleman(コールマン) ファミリー2 IN 1/C10(グレージュ)
社内基準をクリアした「コールマングリーンレーベル」認証の環境配慮素材を使用した、ファミリーキャンプ向けの寝袋。気温10度C以上に対応。
間口が広い専用ケースで、収納も楽チン!
今回は商品名の通り、落ち着いた優しい色合いのグレージュカラーを新たに採用。サーマルスプリットカラーと呼ばれる暖かい空気を肩口から逃がさないための襟がついており、ファミリーなどの複数人でも快適に寝ることができる。

肩口から熱を逃がさない「サーマルスプリットカラー」採用
上下を分割すれば2組の1人用封筒型スリーピングバッグ(分割時:幅84cm)としても使うことが可能。開口部が広い専用の「EZキャリーケース」を使うことで、楽に収納できるのもポイントだ。

楽に収納できる専用の「EZキャリーケース」。
▼参考記事
冬も対応の封筒型シュラフ
Coleman (コールマン) マルチレイヤースリーピングバッグ
4シーズン対応のスリーピングバッグ。このシュラフがあれば季節問わずキャンプを楽しむことが可能。3つのレイヤーを組み合わせたり、分割したりして使用することができる。
アウトレイヤー、ミッドレイヤー、フリースの3層構造。春~夏はそれぞれ単体で使用するほか、気温に応じて組み合わせて使用できるのがユニークだ。
フリースとミッドレイヤーを重ねれば6度C(快適温度12度C)、全部を重ねると-11度C(快適温度-5度C)に対応するので、夏キャンプから雪中キャンプまで、このセットひとつでまかなえる。

3つのレイヤーを組み合わせても分割しても使えるので、幅広い温度帯に対応する。

アウトレイヤー。内部は高い保温性を維持できるフリース素材。

ミッドレイヤー。しっかりとレイヤーを重ねることで、朝まで暖かく過ごせる。
サイズ:90×200cm
収納サイズ:29×38×52cm
重量:4.9kg
使用温度:-11度Cまで
素材:中綿、シェル、ライニング/ポリエステル
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NANGA(ナンガ) オーロラレクタンギュラー ダウンバッグ800
防水透湿生地のオーロラテックスを採用した、汎用性の高い封筒型寝袋。足の先まで開閉できるL字ファスナーを装備しているので、広げると掛け布団にもなる。また、マミー型寝袋をインすることで、幅広い季節に対応可能だ。
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mont-bell(モンベル) ダウン O.D.スリーピングバッグ #0
マミー型のフィット感と封筒型の開放感を両立させたモデル。L字型ジッパーを全部開けば布団のように使うこともできる。 重量:約1.8kg 快適使用温度:-8度C~ 中綿素材:600FPダウン
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LOGOS (ロゴス) 丸洗いソフトタッチシュラフ・-4
表は通気性に優れたやさしい肌触り、中はやわらかく暖かいフランネル素材が気持ちいい寝袋。適正温度は-4℃までと、LOGOSの封筒型シュラフとして最高峰の保温性を持つ。
肌が当たる面には毛足が長いポリエステル系のフランネル素材を使用しており、そのあたたかさとしなやかさに感激必至だ。中綿の「ダイナチューブファイバー」は繊維の中に空気を蓄え、保温性を高めると共に軽量化を実現。
保温性に影響を与えるファスナー部分には、ドラフトチューブが冷気の流入を遮断する仕組みとしているのも頼もしい。

同じ寝袋と連結が可能。親子で眠ることができるので、小さい子どもがいる家族にもおすすめ。

大型の洗濯機で丸洗いOKなので、いつでも清潔に保てる。

出し入れしやすい、大き目サイズの収納袋が付属する。
サイズ:75×190cm
収納サイズ:直径32×40cm
重量:2.4kg
使用温度:~-4度C
素材:中綿/ダイナチューブファイバー、シェル/サーマブレスクロス、ライニング/やわらかフランネル
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封筒型シュラフをアウトドアライターが詳細レビュー!おすすめモデル3選
Snugpak(スナグパック) ベースキャンプ スリープシステム スクエア ライトジップ
コストパフォーマンスの高い化繊シュラフで定評があるスナグパックによる、レイヤーシステムのシュラフ。アウターとインナーがセットになっていて、お互いをファスナーでくっつけたりはずしたりすることが可能。春と秋はインナーだけ、夏はアウターだけ、冬はインナーとアウターを重ねて、というような使い方ができる。 サイズ:【セット】展開時/長さ220×周囲160cm、収納時/直径30×長さ50cm、【外側のみ】展開時/長さ220×周囲160cm、【内側のみ】展開時/長さ180×周囲154cm 重量:セット/3.2kg、外側のみ/1.4kg、内側のみ/1.75kg 快適使用温度:セット/-12度C、外側のみ/3度C、内側のみ/-2度C
2枚が1つでセットの日本スペシャルモデル
最初に紹介するのは、アウターとインナーの2枚がセットになったお得な寝袋。サイズは長さ220cm、幅80cm、周囲160cmのゆったり目の封筒型で、日本代理店であるビッグウイングが本国に特別に依頼して完成した別注モデルである。

アウター、インナーともにファスナーで締められ、これにより横からの冷気も遮断。
アウターには撥水性のある生地、インナーには通気性、吸汗速乾性のある生地をそれぞれ採用し、寝袋に必要な要素を取り入れている。ベージュとカーキというミリタリーライクなカラーリングも洒落ている。

ファスナーは角を通ってL字に開けられる。
また、ファスナーをすべて開ければ上を開けられるため、1枚生地にすることが可能。地面が冷たいときは、下に敷いてラグ代わりに使えるため、寝袋以外の使い方ができるのは嬉しい。

厚みは約7cmで、収納袋から出して時間をかけずに再膨張できる。
中綿は両方とも化繊を採用し、水に強いシリコーン加工を施した中空繊維を使っている。化繊の中綿は水に触れてもダウンのように縮むことがないため、保温性を損なわず安心して寝られるのが特徴だが、そこにさらにコーティングを施しているので雨の日の安心だ。
中空繊維とは、糸の中を空洞にすることで暖かい空気を逃さず、セットで使うと快適温度はマイナス12度Cと寒い季節でも寝られるようになる。
ちなみに、下限温度はセットで使うとマイナス17度C。単体で使うと、アウターのみは快適温度は3度C、インナーのみは快適温度はマイナス2度Cとなっており、後者のほうが中綿が多めに入っていることから使用季節は長い。

インナーには首から冷たい空気を防ぐショルダーウォーマーを装備。

アウター、インナーともにドローコードを採用して冷気をシャットアウト。

合体、単体と環境に合わせて3つの使い方ができる。
寒さを防ぐ細かい機能はもちろん、暑い日にはどちらか1枚でも十分寝られることから、場面に応じて使い分けられるのは嬉しい。
肝心の収納サイズは?
気になる収納サイズだが、ダウン内蔵の寝袋と比べたらやや大きい。「ベースキャンプ スリープシステム」は直径30×長さ50cmで、重量は3.2kg。ただ、収納袋にはコンプレッションストラップが付いており、寝袋を入れたあとにギュッと締めれば多少コンパクトになるので、それで微調整するのがいいだろう。
実際に現場で使ってみた感想

バンガローで「ベースキャンプ スリープシステム」を広げた状態。
急な悪天候によりテントで寝ることができず、バンガローで使ってみた。このサイズなので、ファミリー向けの大型テントで使うのがおすすめ。
封筒型の利点が生かされ、寝返りは打ちやすく、腕を少し広げて寝られたのはよかった。また、二重にすることで外からの冷気はほぼ感じず、朝まで熟睡。さらに、犬が途中で寝袋に入ってきても窮屈に感じなかったのは嬉しかった。
気になったのは、寝返りを何回か打つとインナーがズレてしまい、最大限の広さを活かせなかったこと。少し傾斜のある場所で寝たら、インナーと体がずるずると落ちてしまわないか心配だ。また、収納サイズはどうしても大きくなるため、筆者がいつも就寝時に必要なものをまとめているコンテナには入らず、単体で持っていくことになった。
▼参考記事
Naturehike(ネイチャーハイク) ミニウルトラライト スリーピングバッグ LW180
サイズ:190×75cm 収納サイズ:12×29cm 総重量:680g 快適使用温度:22度C 限界使用温度:15度C
グルグル巻いてキュッと締めるだけの収納
Naturehike「ミニウルトラライト スリーピングバッグ LW180」のおすすめポイントのひとつは、コンパクトな収納。収納するときは、グルグルっと丸めて、収納袋に詰め込んだら紐を締め、最後に4個あるベルトを引っ張って縮める。
テントやタープは畳むとき、しわをつけないように丁寧に行なうが、このNaturehikeのシュラフはぎゅうぎゅう押し込むタイプ。気を使いすぎず、楽しんで作業できる。また、重量は680gと軽いので持ち歩きしやすい。
快適使用温度は22度C!春、夏、秋に使える
快適使用温度は22度C、限界使用温度15度C。表地は撥水性能に優れたナイロン素材。シュラフ内はコットン素材だ。春キャンプで使用したが、暑すぎず寒すぎずちょうどよく、肌触りもよかった。
表からも裏からもスムーズに開閉
表からも裏からも引けるチャック。引っかかることもなく、ストレスを感じない。
封筒型シェラフなので足元までチャックが下がる

余裕をもって、すっぽりと入る。
封筒型のシェラフは、チャックを足もとまで下げることができる。

すっぽり収まっている。
この日は日中30度C。ほんのり体温を感じる。このままチャックを締め切っていると少し暑いだろうが、いざとなったらチャックを全開にして寝られるのが封筒型の魅力。熱帯夜でも活躍しそうだ。スリーシーズンは寒かったり暑かったりするので、服装で調整して使える。
▼参考記事
快適さにこだわった「日本の布団のような寝袋」。ウォッシャブルダウンを700g使用した「セパレートオフトンワイド 700」は下限温度2度対応、1400g利用した「セパレートオフトンワイド 1400」は下限温度-8度対応。寝袋はジッパーによって、掛け布団と敷き布団にセパレートできるので、温度調節もしやすい。Snow Peak(スノーピーク) セパレートオフトンワイド
セパレートシュラフ オフトンワイドとは
思いっきり遊んだキャンプの夜は、ぐっすり眠りたい。スノーピークのセパレートシュラフ オフトンワイドは、そんなキャンパーの願いを叶えてくれる。
オフトンワイドは肌触りがよくて暖かく、快適に眠れるシュラフだ。封筒型シュラフのため、一人で眠るのはもちろん、掛布団と敷布団に分解して子どもとの添い寝にも使える。
我が家の使っているシュラフは[下限温度5度]だが、他にも以下の3種類がある。
- セパレート オフトンワイド 1400 [下限温度-8度]
- セパレート オフトンワイド 700 [下限温度2度]
- セパレートシュラフ オフトンワイド LX [下限温度3度]
下限温度5度を春、夏、秋のキャンプで使ってみたが、衣類や毛布で温度調節すればどの季節も快適に過ごせた。
暖かいので、ぐっすり眠れる
オフトンワイドは、とにかく暖かい!と感じた。寒い季節では、一緒に入った子どもの温かさも加わると、さらに快適。
オフトンワイドの中綿はアモノフォロファイバーという、保温機能の高い素材が使われている。収納をコンパクトにするため、中綿の素材にシリコン加工を施しているという。そのおかげで軽くて暖かい。重い布団が苦手な人も、快適に眠れるのではないだろうか。
寝袋だけでなく、お布団としても使える
オフトンワイドは掛布団と敷布団の2枚に分けられる。また、本体の横にファスナーがついているため、オフトンワイド同士で連結も可能。2枚のオフトンワイドを連結すれば、大人2人+幼児1人でも十分なスペースがある。
キャンプでの就寝はいつもと眠る環境が変わるため、小さなお子さんだと1人で眠るのは不安に感じることがあるかもしれない。しかしオフトンワイドなら親と寄り添って眠れるため、安心して入眠しやすい環境が作れる。
手洗いができる

シュラフのケア方法が丁寧に書かれたタグ。
オフトンワイドは手洗いが可能。サイズが大きいので浴槽を使い、ぬるま湯と中性洗剤で押し洗いをする。容量の大きな洗濯機なら脱水機能も使えるため、干す作業が少し楽になる。
シュラフは使っていくうちに汚れるもの。家で洗えるとクリーニングへ持っていく手間や費用が抑えられるので、助かっている。
10月上旬に使ってみた感想
10月の上旬に長野県のとあるキャンプ場で、オフトンワイドを使ってみた。テント内の気温は15度C前後。外では吐く息が白くなり、長袖に薄手のダウンジャケットを着ても肌寒く感じられる気温だ。

2枚のシュラフをファスナーで連結。
今回は2枚のオフトンワイドをつなげて、大人2人+幼児1人の合計3人で使ってみた。サイドにあるファスナーを連結させれば、何枚でもつなげられる。
オフトンワイドに入って数分でホカホカしてきた。体温の高い子どもと一緒に入ったおかげもあるが、シュラフ自体の保温性が高いと感じる。

足元を開けることもできる。
子どもは夜中には汗をかいて、布団を蹴飛ばしていた。筆者は寒い季節が大の苦手だが、眠っているとだんだん足先がポカポカに。途中で暑く感じ、足元のファスナーを少し開けて眠った。1人でシュラフに入ったなら、ファスナーを完全に閉めた状態でちょうどいい暖かさになっただろう。
今回使ったシュラフは、オフトンワイドの中で下限温度が一番高い商品だが、秋の気温なら十分快適に眠ることができた。スノーピーク「セパレートシュラフ オフトンワイド」は、見た目がおしゃれなだけではなく、実用性もバッチリのシュラフだ。
サイズ:敷き布団/105×210cm、掛け布団/110×200cm 重量:3.1kg
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