
車中泊を快適にするポイント
快適な車中泊をするためのポイントを、アウトドアライターの斎藤 純平さんに解説してもらった。
フルフラットになるかをチェック

水平器があると、水平かどうかがひと目でわかる。
車中泊を想定して車を選ぶ場合においてはフルフラット、つまりほぼ平らなスペースを作り出せるかどうかがもっとも重要なポイント。
ラゲッジの後端からリヤシートの背面にかけて、大きな段差や溝がないことを確認しよう。床がフラットかつ水平だと、なお理想的だ。仮に段差があったり水平でなかったりしても、市販のベッドキットを導入したり、ベッドを自作したりして、快適な就寝スペースを作ることもできる。
十分な奥行き・高さがあるか

自分の身長に対して、十分な奥行きがあるかをチェック!
快適な車中泊を実現するために、脚を伸ばせるほどの奥行きも欲しいところ。奥行きが足りないと脚に疲れを感じ、よく眠れない可能性がある。
仮に、縦方向に寝た状態で脚を伸ばせなくても、斜めに寝た状態では脚を伸ばせる場合も。奥行きをチェックする際は、斜めの長さも忘れずに確認しておこう。
天井も高いほうが快適だ。実際に座ってみて、頭上に握りこぶし1個分以上の空間があれば窮屈に感じることはないだろう。座椅子やクッションに座りたいのであれば、その厚みの分も計算に入れることを忘れずに。
▼参考記事
日本のアウトドア文化を切り拓いた名車「ジムニー」

1970年に誕生した初代ジムニー。
特殊用途でしかなかった四輪駆動車を、日常生活の延長で楽しめる存在に高めたのが、スズキのジムニーだ。アウトドアライフの普及に大きな役割を果たした55年に及ぶ進化の歴史を紹介。
(BE-PAL 2025年7月号より)
日本のアウトドアライフを支えるジムニー
長い戦争の時代が終わり経済復興を目指すなか、必要とされたのは道を選ばず走れ、耐久性とメンテナンス性に優れた四輪駆動車だった。ジムニーは1970年、狭く険しい山岳地域や降雪地帯にも対応する軽4WDとして発売された。
商品としての在り方を変えることなく、時代に応じたアップデートを施していく手法は、名品と称される野外道具にも通じる。アウトドアズパーソンの心を惹きつける理由は、そこにある。たとえ険しいフィールドを目指す機会は減っても、溝の深いわだちや大雨でできたぬかるみ、大きな石が転がる川の中流域に遭遇したとき、「プロの道具」の安心感に満たされるのだ。
維持費の安い軽規格の「プロの道具」は、スポーティーなデザインを採用することで商用以上の魅力を放ち、自由を愛する若い世代のソト遊びグルマとしても絶大な人気を獲得。以来、ラダーフレームや固定軸のサスペンション、パートタイム4WDという構成を継承しながら、高速道路の移動や普段使いに適した快適な乗り味に向上している。
歴代モデルのイメージを取り入れてモダンに表現した現行型は、衝突被害軽減ブレーキをはじめ安全技術を搭載。カジュアル化が進む現代のソト遊びに対応した完成度を誇る。ボディーカラーも豊富に。
写真提供/スズキ
▼参考記事
「ジムニー」はフルフラットで車中泊にも対応!
予防安全装備もバッチリな現行の「ジムニー」は、フルフラットになる荷室で車中泊もできる! 詳しいスペックや荷室を紹介。
(BE-PAL 2024年9月号より)
¥1,654,400~2,002,000
悪路走破性に加え、定速クルーズコントロール、衝突被害軽減ブレーキなどの予防安全技術「スズキセーフティサポート」を搭載。時速60km以上の走行時は、車線逸脱やふらつきを警告してくれる。2024年の一部改良で、リヤパーキングセンサーが追加された。
後部席を倒すと、完全フラットで広い荷室。助手席を倒せば車中泊もできる。
単眼カメラとレーザーレーダーで、前方の車両や歩行者を検知。衝突回避を図る。
【XC(4AT)】
●ボディーサイズ:全長3,395×全幅1,475×全高1,725mm
●車両重量:1,050kg
●最低地上高:205mm
●最小回転半径:4.8m
●WLTC燃費:14.3km/L
問い合わせ先:スズキ
TEL:0120-402-253
https://www.suzuki.co.jp/
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