
キャンピングカーの達人、伴 隆之のニューモデルレビュー
アトレーをベースに見た目と使いやすさを両立

今までもマリナ’RVの個性的な軽キャンパー「キャビン2ミニ ハイドアウト」「キャビン2ミニ フローズー」を紹介しましたが、今回は同じくキャビン2ミニシリーズでアトレーベースの「キャビン2ミニ レガシー」を細かく解説していきたいと思います。
このモデルはベース車にダイハツ・アトレーを採用し、価格は288万7500円〜(X・2WD)。使いやすさはもちろん、見た目にもこだわったモデルとなっています。乗車定員は4人仕様が標準ですが、今回取材したのはセカンドシートレスの乗車定員2人仕様車となります。
ブルックリンスタイルを取り入れた無骨でクールなインテリア

レガシーの魅力はなんといってもインテリアデザインに「ブルックリンスタイル」を取り入れているところ。ブルックリンスタイルとは1990年代にニューヨーク・ブルックリンで誕生したインテリアデザインのスタイル。
工業的な雰囲気とヴィンテージ感を融合させつつ、開放感を持たせたデザインが特徴で、使われる素材もウッドやアイアンなどにより無骨でスタイリッシュに仕上げられています。
マリナ’RVではそうした要素をベース車のアトレーに落とし込み、荷室には一キャンピングカーによく見られる木製のキャビネットではなく、アイアンとウッドを巧みに使いオープンラックにしてギアや小物などをあえて「見せる」収納スペースとして製作。
シート生地もファブリックではなく、アンティークレザー調にすることで手入れもしやすく、キャビネットを含めたインテリア全体をトータルでコーディネート。実際に車内で過ごしているとお洒落なカフェにいるような空間は、一般的な軽キャンピングカーとはひと味違った、落ち着く心地よさがありました。

ベッド展開は4人乗りの場合はセカンドシートを前倒しすれば、かさ上げした荷室とフラットなフロアになり、そこへ4枚もしくは6枚のマットをセットするだけと簡単。4枚を設置した場合は長さが1750mm、6枚だと長さが1920mmになるので身長に合わせて並べられるようになっています。
また、ソロ車中泊の場合は片側のみの展開ももちろん可能。取材した2人乗り仕様では、常設でベッドが設置されているほか、セカンドシートポータブル冷蔵庫やポータブル冷蔵庫の設置ができるようになっています。


断熱・防音施工にLED照明など快適性も高い
装備面をチェックしてみると天井には断熱・防音施工がされ、飾り板付きLEDダウンライトは調光機能を装備。左右キャビネットにはカウンターが備わるほか、左キャビネットには跳ね上げ式テーブルも搭載。
また、脱着式移動テーブルは左右キャビネット間に橋渡すことで大型テーブルとして使えるほか、上部に橋渡せばつり下げ収納棚としても利用できる技あり設計。
電装系では100Ah鉛サブバッテリーや走行充電システムを装備し、調光機能付きLED照明やバックドア照明、バッテリーモニターなどが標準装備。
さらにDC12V車載用クーラーやリチウムイオンサブバッテリー、レカロシートにリアモニターといった快適装備も豊富にそろっているので、旅のスタイルで拡張できるようになっています。





ブルックリンスタイルを用いた独自のインテリアで旅の楽しさやワクワク感もアップできる1台。見た目と機能を両立した仕上げが光っていました。
問)マリナ’RV