トランスポーターにもなるドイツ製キャンピングトレーラー! 家族3人車中泊も快適なのだ - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • キャンピングカー・車中泊

    2025.07.29

    トランスポーターにもなるドイツ製キャンピングトレーラー! 家族3人車中泊も快適なのだ

    トランスポーターにもなるドイツ製キャンピングトレーラー! 家族3人車中泊も快適なのだ
    キャンピングカーの達人、伴 隆之が注目モデルをレビュー。今回はオートバイなどを積むこともできる、多機能なキャンピングトレーラーだ。

    キャンピングカーの達人、伴 隆之のニューモデルレビュー

    2023年より日本に導入が開始されたキューバーシリーズ

    NI-KO GmbH「THE CUBER Adventure」。全長×全幅×全高:5250×2050×2570mm、就寝定員:3人。

    今回紹介する「THE CUEBER アドベンチャー」はドイツのワンオフトレーラーメーカーであるNI-KO GmbH社が製造するキャンピングトレーラーシリーズ。ドイツ南部に拠点を置く同社では、とてもユニークなトレーラーを製造していて、ドイツ国内でも急速に人気が高まっています。

    一般的な欧州のキャンピングトレーラーとは異なり、キューバーシリーズはリアゲートが開閉でき、オートバイやバギー、スノーボートやサーフボート、自転車や車イスなどが簡単に出し入れできる設計。アメリカンキャンピングトレーラーでは「トイホーラー」と呼ばれる、これと似たトレーラーのジャンルが存在しますが、欧州では珍しい存在と言えるでしょう。

    国内ではトーザイアテオが正規販売店となっており、今回紹介するアドベンチャーのほか、アドベンチャーオフロードの2モデルをラインナップしています。

    最新モデルは手にしやすい価格も魅力

    まずは外装から見ていきましょう。AL-KO製のシャシーに粉体塗装を施した鋼板のボディを採用し、驚くほど四角いデザイン。日本の環境に合わせた左エントランス仕様で、リアにも上開きのリアゲートを備え、2方向から出入りができようになっています。

    リアゲートはガスダンパー付きなので開閉も楽に行え、荷物の出し入れもしやすい。スライド式網戸も備わり通気もよく、車内からの見晴らしもバツグン!

    車両重量は1099kgなのでけん引免許は必要なのですが、ボディサイズは欧州モデルのなかでもコンパクトかつスクエアなため、サイズも掴みやすくけん引もしやすい印象。また、シャシー許容限度が1500kgもあり、大型オートバイなどの重量物でも積載できるのも魅力となっています(オプションのラダーが必要)。

    また、ボディには鋼板を使うことで堅牢な作りになっており、ボディ内側の断熱材も40mm厚のものを採用。スタビライザーや自動調整ブレーキといった安全装備も標準装備されています。

    今年のモデルからマイナーチェンジが行われ、ウインドウやエントランスの見直しによりアクリルウインドウが後部と左壁に装着され、エントランスは形状が変更されました。ほかにも車両を押したり引いたりする際に利用するリヤハンドルが大型化され、力が入れやすくなっています。価格も以前は約580万円でしたが、新型では500万円を切る495万円を実現しているのも見逃せないポイントです。

    自分好みにカスタムしやすいシンプルなインテリア

    シンプルなスクエア型のインテリア。脱着式テーブルやソファ、壁面にはスポットライトを装備。アクリル2重窓は開閉はもちろん、網戸・シェードも装備。

    左前方にあるエントランスから室内に入ると、外観からの印象そのままに直線的な作りが印象的。前方にはキッチンを中心に奥にはマルチルームを配置。エントランス右手にはカウンターとしても使えるキャビネット、マルチルーム横に収納棚があり、後部がリビングというレイアウト。

    前後に移動できるテーブルと両タイヤハウスの上にはソファを装備しており、向き合ってゆったりとくつろぐことができます。また、就寝時は天井部分に電動プルダウン式ベッドが備わっており、スイッチひとつでベッドが降りてくるため、面倒なベッドの展開も不要です。

    ウッド調キャビネットのキッチン。ガラストップ付きのシンクをキャビネットに内蔵。引き出し収納も搭載。
    キャビネット内にはドメティック製70Lコンプレッサー冷蔵庫を装備。
    キッチンの上には標準で上部収納庫を装備するが、写真のように家庭用エアコンもオプションで装着可能。
    キッチン奥のマルチルーム。大型ストレージ以外にも、天井窓も備わっているのでトイレルームとしても利用できる。
    トイレ横にある収納棚は仕切り板の高さ調整が任意に行え、荷物に合わせて整とんがしやすい。

    さらに、左右の壁とフロアにはエアラインレールも標準装備されているので、自転車やバイクなどの固定も楽に行えます。ほかにもガスダンパー付きの上開き式大型リアゲートを開けた開口部には網戸が全面に引き出せるため、開放的な気分も存分に味わえるのもポイント。

    装備については取材車のように家庭用エアコンの搭載ができるほか、エクストラベッドやルーフレールなども用意しており、ニーズに応じて快適性や就寝人数などもアップが可能。

    ベッドサイズは1750×1900mm。大人2人と子ども1人の就寝にちょうどいいサイズ。
    ベッドは電動上降式のため、展開する面倒や上げ下げする力も不要。スイッチで簡単に行える。
    エントランス脇にあるキャビネットはシューズボックスなどに利用できる。
    室内左右の壁とフロアにエアラインレールが装備されているので、自転車やバイクなどの大きな荷物をしっかり固定できる。

    カクカクしたエクステリアデザインが個性的でインテリアはとてもシンプルなため、あれこれと自分でカスタムしたくなる作り。旅や仕事、遊びや趣味の基地など、自分なりにカスタムできる要素もたっぷりな自由自在に使える1台。積載性を求めている人にはお薦めのキャンピングトレーラーです。

    問)トーザイアテオ

    伴 隆之さん

    編集者・ライター

    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

    NEW ARTICLES

    『 キャンピングカー・車中泊 』新着編集部記事

    フィールドでも映える! Marina’RVの軽キャンパーが取り入れた「ブルックリンスタイル」とは?

    2025.07.27

    めざすは美しい森のコテージ! 松本明子さんの「軽キャンパーでキャンプ」に密着

    2025.07.25

    けん引免許不要! 小さくても家族で泊まれるキャンピングトレーラー「エメロード406」はいかが?

    2025.07.22

    憧れのキャブコンを手に入れるならコレがおすすめ! 「リバティ50DB」は高い居住性と質感に注目

    2025.07.19

    気分はバンライフ! キャンピングカー並みに仕立てる車の便利なアイテム20選

    2025.07.18

    製造現場へ潜入! 人気の軽キャンピングカー「ミニチュアクルーズ」シリーズができるまで

    2025.07.07

    車中泊用扇風機で快適な旅を!選び方やおすすめモデルを9個紹介

    2025.07.07

    車中泊できるキャンプ場は全国にある!おすすめキャンプ場と注意点も解説

    2025.07.06