カイロを貼る5つの位置とは?安全に使うための注意点も解説
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    2024.11.02

    カイロを貼る5つの位置とは?安全に使うための注意点も解説

    カイロを貼る5つの位置とは?安全に使うための注意点も解説
    カイロはどこに貼るのがより効果を感じられるのか、気になっている人は多いでしょう。カイロを貼るのにおすすめの位置とその理由や、カイロを使う際の注意点を解説します。今までなんとなく適当に貼っていた人は、適切な位置を把握して効果を高めましょう。

    カイロを貼る位置を工夫しよう

    カイロで温めることによって、緊張がほぐれて体が楽になると感じたことがある人は多いでしょう。人間の体には、温めると冷えや凝りの緩和に役立つ部分がいくつかあります。代表的な部位を5つ紹介するので、自分が温めたいところを選んで、カイロを貼ってみましょう。

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    カイロを貼るのにおすすめの場所

    首周辺

    昔より『首』『手首』『足首』の3つの『首』は温めるとよいといわれています。首には大きな血管が通っているため、首を温めるのは全身を温めるのに役立つのです。

    首の下には『大椎(だいつい)』と呼ばれるツボがあり、風邪や悪寒・頭痛の緩和に期待できるといわれています。大椎の位置は、頭を前に下げたときに、背中側に出っ張る骨のすぐ下です。

    調子が悪かったり、冬のキャンプや屋外レジャーで全身が冷えてしまったりするときは、首周りを温めてみましょう。

    背中・肩甲骨

    左右の肩甲骨の間には『風門(ふうもん)』と呼ばれるツボがあります。『風』の『門』つまり風邪の入口といわれているだけあり、大椎と同じく風邪予防に役立ちます。

    また、肩回りの筋肉である『僧帽筋』を温めると、肩こりが楽になるかもしれません。僧帽筋は肩から背中に広くある筋肉で、特にデスクワークが多い現代では僧帽筋が緊張しやすいといわれています。

    デスクワークやスマホの見過ぎによる肩こりを感じている人は、僧帽筋を温めてみましょう。

    おなか

    おなか周りには、以下のツボがあります。

    • 気海(きかい):おへそから指一本半下の部分
    • 神闕(しんけつ):おへその位置
    • 丹田(たんでん):おへそから5~9cm程度下にある部分

    それぞれ、おなかの冷えを防止する効果があるといわれています。特に丹田は、武術や東洋医学でエネルギーが集まるといわれているところで、運動をしている人は耳にしたことがあるかもしれません。大きめのカイロで、複数のツボをカバーするのもおすすめです。

    また「おなかを冷やさないように」といわれることは多いですが、これは冷えが胃や腸の働きを低下させ、便秘や下痢の原因になり得ると考えられているためです。おなか周りにカイロを貼るのは、おなかの調子を整えたい人にもよいでしょう。

    腰周辺

    腰には『命門(めいもん)』や『腎兪(じんゆ)』と呼ばれるツボがあります。命門はおへその真裏側にあるツボで、命門から指2本分ほど外側にあるのが腎兪です。

    命門は『命の門』といわれる通り、漢方では全身を温めるための重要なツボとされています。2つのツボを温めるようにカイロを貼ることで、腰回りや下半身を温める効果が期待できるでしょう。腰に違和感がある場合は、尾てい骨辺りを温めてあげると楽になる場合もあります。

    腰痛は筋肉の緊張から来ているともいわれています。尾てい骨の周りには脂肪が少ないので、カイロの温かさをよく感じられ、筋肉の緊張をほぐしてくれるでしょう。

    足首

    3つの『首』の1つである足首にも、太い血管が通っています。内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみには『太谿(たいけい)』と呼ばれるツボがあり、そこをカバーするように貼ると冷え対策に役立ちます。

    足首にカイロを貼ると、歩いているうちにずれてしまうのではないかと心配する人も少なくありません。カイロには足用もあり、足首用には巻くタイプのものが販売されています。

    巻くタイプはやや厚手のものが多いのが難点ですが、自宅での使用や、ブーツなどでカバーできる服装のときにはおすすめです。

    使い捨て以外もある!カイロの種類

    カイロといえば使い捨てタイプを思いつく人が多いでしょう。しかし、繰り返し使えるカイロもいくつか種類があります。キャンプでも便利に使えるタイプもあるので、それぞれ見ていきましょう。

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    繰り返し使えるカイロ

    オイル式カイロ

    1つ目は、燃料を使って発熱させるタイプの『オイル式カイロ』です。代表的なのは『ハクキンカイロ』という商品名で有名な、ベンジンを燃料にして使う昔からあるカイロです。

    他にはプラチナ触媒の作用を使ったZippoの『ジッポー・ハンディウォーマー』などもあります。こちらもオイルを直接燃やすのではなく、プラチナ触媒とオイルが反応するときの熱を利用して発熱します。

    燃料や火口の取り換え、着火の一手間はかかるものの、繰り返し使えてエコなカイロです。不便さを楽しむキャンプでは、あえてアナログなギアを使うのもまた楽しいでしょう。

    充電式カイロ

    2つ目は、充電することで繰り返し使える『充電式カイロ』です。他のカイロと違い、電気で温度調節をして発火を防止しているため、安全に使えます。電源を入れるとすぐに温まる使い勝手のよさも魅力です。

    USBで充電できるタイプなら、パソコンやモバイルバッテリーからも充電ができるので、普段使いとしても重宝するでしょう。

    モバイルバッテリーやライトなどの機能を備えたものもあるので、機能性という点では他のカイロよりも優れているといえます。ただし、持続時間は他のカイロと比べ短い傾向にあるため、キャンプで長時間使用したい場合は注意が必要です。

    気を付けよう!カイロのNGな使い方

    カイロを使うときは、やけどに注意する必要があります。やけどとは、低温やけども含みます。低温やけどの症状やカイロのNGな使い方を解説するので、しっかりと理解して安全に使いましょう。

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    やってはいけないカイロの使い方

    肌に直接貼る

    カイロを肌に直接貼ると、低温やけどのリスクが高まります。低温やけどとは、44~50度程度の低温のものが長時間皮膚に触れることで起こるやけどのことです。44度では3~4時間、50度では2~3分肌に触れ続けるだけで、やけどを引き起こしてしまうといわれています。

    高温によるやけどと異なり、見た目の変化や痛みなどの自覚症状はそれほどありません。それゆえ、気づかないうちに皮膚の奥深くまでやけどを引き起こしてしまう可能性があります。カイロは必ず洋服の上から貼りましょう。

    参考:ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう!|消費者庁
    参考:使用上の注意|日本カイロ工業会

    カイロを貼って寝る・長時間同じ場所に貼る

    カイロを貼った状態で寝たり、長時間同じ場所に貼ったりするのも低温やけどの恐れがあるのでNGです。低温やけどは、長時間同じ場所に触れることで起きるため危険です。低温やけどだけでなく、通常のやけどをする可能性もあります。

    布団の中は保温性が高いため、カイロの温度が上昇しやすくなるのです。場合によっては、非常に高い温度まで上昇する可能性も否定できないため、就寝中は他の手段で体を温めましょう。

    参考:低温やけどにご用心 見た目より重症の場合も(見守り情報)|国民生活センター

    他の暖房器具と併用する

    ストーブやヒーターなど、他の暖房器具と併用するのもカイロが高温になりやすいのでNGです。

    カイロは必要以上に温めると高温になりやすいものです。そのためヒーターの温風がカイロに当たると、温度が上がりやすくなり、低温やけどの原因にもなり得ます。

    エアコンのように部屋全体をゆるく暖める程度であれば問題はないといえますが、暖房器具をカイロを貼った部分に直接当てるような使い方は避けましょう。

    参考:使いすてカイロ ~低温やけどをなくそう!~|岩手県立県民生活センター

    まとめ

    カイロは温める場所を意識することで、効果をより感じやすくなります。どの部位においても、重要なことは太い血管が通っているところや筋肉を温めることです。

    首や足首には太い血管が通っており、部分的にでも温めることで全身の冷えを緩和します。背中や腰回りに違和感がある人は、筋肉を温めてほぐすことによって幾分か楽になるでしょう。

    冬のキャンプや屋外レジャーは体も冷えやすいため、やけどに注意しながらカイロを有効活用しましょう。

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