ストーブの種類をおさらい
ストーブの種類
薪ストーブ
薪を燃やして暖を取るのが薪ストーブ。暖かさは数あるストーブの中でも随一で、大人数で使うのにも適している。燃えている炎を見られる点もメリット。キャンプサイトの雰囲気をおしゃれに演出してくれる。
薪の樹種や乾燥具合にも左右されるが、熱効率に優れた薪ストーブの場合、石油ストーブ以上に暖まるものもある。また、天板の上で調理が可能なものも。ただし、本体が高価な傾向があり、使用時のランニングコストが高くなりやすいのがデメリット。
また、キャンプに限らず屋内で使用する際は、煙突を設置して適切に排気を行なわないと一酸化炭素中毒に陥るリスクがある。
石油ストーブ
石油ストーブは、灯油を使うタイプのストーブ。自宅で使っているものがあれば、そのままキャンプにも持っていける。灯油は安価に手に入るのでランニングコストを抑えられるメリットがある。またストーブの上でお湯を沸かすといったことも可能だ。
石油ストーブには、対流式と反射式の2種類がある。対流式は、ストーブを中心に空気を温めることで室内全体の温度を上昇させる。反射式は一方向を集中的に温めるタイプで、主にソロキャンプに向いている。大人数で使うなら、対流式の方が暖房効果は高い。
屋内で使用すると、一酸化炭素中毒に陥るリスクがあるので注意。
ガスストーブ
ガスストーブは、カセットガスを使って使用するタイプのストーブで、コンパクトな製品が多く、持ち運びに便利なのが特徴。サイズが小さい分、火力はほかのタイプと比べると控えめで、ソロキャンプや少人数で使うのに向いている。
カセットガスはスーパーやコンビニでも入手できるため、燃料を調達しやすいのがメリット。ただしカセットガス1本あたりの使用可能時間は2~3時間のため、一時的に暖をとるのに向いている。ラインナップが豊富なので、用途や使用人数に合ったものを選ぼう。
石油ストーブや薪ストーブと同様に、屋内で使用すると、一酸化炭素中毒に陥るリスクがある。
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小型ストーブを選ぶ際のポイント
火力や機能性もチェック
一般的に、ストーブのサイズが大きい方が火力、暖房力が大きい傾向がある。しかしサイズが大きすぎると持ち運びが大変になるため、両者のバランスを考慮した上で選ぶのがポイント。ガスストーブは石油ストーブや薪ストーブに比べると、本体だけでなく燃料も軽量なので携帯性に優れている。
また事故を防ぐには、安全性が高いかどうかも重要なポイントだ。特に重視したいのは、転倒時に自動でスイッチがオフになる機能。使う燃料によって細かな機能は異なるが、例えば石油ストーブには、転倒しても灯油が漏れない仕様になっているものなどがある。
▼参考記事
暖房も調理も!小型の薪ストーブ
VASTLAND(ヴァストランド) クッキング ミニ薪ストーブ
クッキングもでき、薪ストーブにもなるミニタイプ
「クッキング ミニ薪ストーブ」の最大の特徴は、持ち運べるミニタイプなのに、薪ストーブとして温まりながら、その火で調理ができること。幅は約25cm、重量は3.5kgと持ち運びしやすいサイズで、地面に熱が伝わりにくい断熱トレイ構造。
また、小さいながら、以下の図のように、3カ所で3つの料理が楽しめる点も魅力だ。
2面に耐熱ガラス窓がついていて、炎のゆらぎが楽しめる。
組み立てや手入れも簡単。ステンレス銅板が使われているので、錆びにくく、耐食性がある。
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秋冬キャンプの定番!小型の石油ストーブ4選
CORONA OUTFIELD「小型対流形石油ストーブ SZ-F32」
CORONA OUTFIELD 小型対流形石油ストーブ SZ-F32
幅広いシーンで使用できる安全機能
日本初の加圧式石油コンロや加圧式石油ストーブなどを世に送り出してきた1937年創業の「コロナ」に、自然やアウトドアをモチーフにした新ブランド「OUTFIELD」が誕生。
「小型対流形石油ストーブ SZ-F32」は、レトロなランタンをイメージしたデザインが特徴。置台底面の幅は35.5cmで、同社の従来モデルである「SL」シリーズと比べて約11cm小さいコンパクトさだ。それでいて、暖房能力3.19kW、連続燃焼約12.3時間を実現した。水平確認ができる水平器も搭載し、幅広いシーンで使用できる。
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トヨトミ ギアミッション「RR-GER25」
トヨトミ GEAR MISSION(ギアミッション) RR-GER25
デザインも刷新し、より無骨な印象に
「GEAR MISSION」の従来モデルの燃焼方式は、灯りとしての機能もある白光炎式。それに対し、新モデルの「RR-GER25」は赤熱方式を採用し、側面部も暖かさを感じられるようになった。この他、一発で火がつく電子点火、消化時のニオイセーブ機能、万が一転倒しても石油がこぼれにくい2重タンク構造、対震自動消火装置などを備えている。
また、従来モデルでは丸みのあったタンク形状を、角張ったデザインにリニューアル。より無骨な印象へとアップデートさせている。ロゴや印字などにもミリタリーテイストを意識したディティールに仕上げている。
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アルパカ プラス「アルパカ プラス ストーブ TS-77NC 専用バッグ付き」
ALPACA PLUS(アルパカ プラス) アルパカ プラス ストーブ TS-77NC 専用バッグ付き
上質なレトロデザインで家でもキャンプでも映える
秋冬キャンプの定番品が小型の灯油ストーブだ。灯油は扱いが簡単で火力調整もしやすく、ススや臭いも少ない。そしてなにより、普段の暮らしでもそのまま使えるから無駄がない。
そんな賢いキャンパーに最近人気が高まっているのが「アルパカ プラス」だ。アルパカは韓国の老舗ブランドとして1968年からひたすら石油ストーブを作り続けてきた専業メーカー。欧米や中東など世界50カ国以上に販売実績を持つ。
人気の秘密は上質なレトロデザインだ。暖かみのある円筒デザインを継承しつつも、最新モデルはマットカラーを採用し、シックでスマートな印象を醸し出している。今年からサンドベージュが加わり、テントやギアとのコーディネートもしやすい。
ふたつ目の秘密はちょうどいいサイズ感だ。全高42cmとコンパクトなので小さなクルマでも積んでいける。重量も6.6kgと軽く、専用バッグが付いているので持ち運びも楽なのだ。
360度あらゆる方向へ広がる暖かさ、10時間に及ぶ連続燃焼時間、そして湯沸かしにも使える汎用性など、まさに秋冬キャンプにはうってつけの商品なのである。
お湯を沸かすなど幅広い場面で活躍
上板は熱に強く蓄熱力の高いセラミック製。ケトルを掛けてお湯を沸かしたり、パーコレーターでコーヒーを温めたりと、一台二役で活躍する。
自動消火装置付きで安全基準をクリア
日本燃焼機検査協会(JHIA)認証を取得済み。輸入品であっても、30項目以上にわたる日本の安全基準をちゃんとクリアしてるのが嬉しい。
運搬や収納に便利な専用キャリーケース
2ウェイハンドルを備えた専用キャリーケースが付属する。クルマへの積載やキャンプサイトへの搬入時に大活躍。使わないときの保管にもいい。
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パセコ「対流形石油ストーブ JKH-1」
キャンプサイトに溶け込む抑えめなカラーと、レトロでおしゃれな見た目が魅力の石油ストーブ。同社の従来モデル「WKH-3100S」に、耐震自動消火装置が作動した後自動で復旧する機能が追加された。
PASECO(パセコ) 対流形石油ストーブ JKH-1 (2023年モデル)
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利便性ならこれ!小型ガスストーブ4選
フォアウィンズ「OUTDOOR HEATER」
FORE WINDS(フォアウィンズ) OUTDOOR HEATER(アウトドアヒーター)
あの“岩谷産業”が考えた屋外専用ヒーターとは?
「FORE WINDS」は、カセットコンロでお馴染みの岩谷産業が展開するアウトドアブランド。今回のヒーターには、「さすが岩谷産業!」と言いたくなるような技術がたくさん詰まっている。
業界初となる第三者認証の「直結型」で、カセットボンベが容器カバーに覆われていないので、コンパクトに収納でき、持ち運びしやすいのが特徴だ。カセットガスならコンビニでも入手できるというポイントも、手軽さを後押ししている。
歴史と技術を持つ岩谷産業ならではの品質
ボンベの温度を一定に保つ「パワーブースター」や「調整器付きバルブ」も搭載。
使用中も火力が不安定にならずに持ち運び可能。低温時でも火力を落とさずに最後までガスを使い切るなど、安定した火力を得られる。
球状バーナーとリフレクターの組み合わせで正面方向の広い範囲を暖められるだけでなく、上下方向の2段階の角度調整も可能だ。
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センゴクアラジン「ポータブル ガス ストーブ」
センゴクアラジン ポータブル ガス ストーブ
ブルーフレームヒーターのDNAを受け継いだ、カセットボンベ仕様のストーブ
アラジンの「ブルーフレームヒーター」。それは、かつて石油ストーブが家庭の暖房器具として全盛だった時代に、だれもが憧れた英国製ストーブ。原型となるモデルが誕生したのは1930年代初頭のこと。エアコン全盛のいまでも、アラジン・ファンは絶えることなく、開発以来80年以上にわたって作り継がれている名作である。
そんなブルーフレームヒーターのDNAを受け継いだ、カセットボンベ(以下CB缶)仕様のストーブが誕生した。CB缶ということは、アウトドアに持ち出して使えるということだ。薪ストーブに比べて扱いが簡単で、4種類もの安全装置が付いているから安心。
本体上部をはずし、CB缶をノズルに差し込んでレバーを押し下げればセット完了。
コットン製収納袋。外側にCB缶を入れるポケットが付いている。
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センゴクアラジン「ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン」
センゴクアラジン ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン
CALMA STORE「SHANK HEATER(シャンクヒーター)」
CALMA STORE SHANK HEATER(シャンクヒーター)
ヒーターのサイズはガスボンベがはみ出るほど小さい!
同プロジェクトがこだわったのは、長く使い続けたくなる“所有感”。見る度、触れる度に買ってよかったと思える外観を追求し、たとえ使うことがなくても絵になることを目指したという。
サイズは縦横18×14cmで、重量はちょうど1キロ。あまりにも小さいのでガスボンベがはみ出てしまうが、はみ出した分のボンベを覆う、洒落たカバーも標準装備されている。スイッチを入れてから暖まるまでの時間はわずか3秒だ。
焚き火の間に少しだけ暖まりたい時や、釣りなどでちょっと暖を取りたい時。アウトドア以外でも外で遊ぶ子どもの見守り時や、ちょっとした待ち時間などにも素早く使える。寒いところと知っていて持って行くヒーターというよりは、不意に「寒いな」と思った時に、サッと出して使うのにふさわしい。
オプションのドリンクホルダーを搭載すれば、ヒーターの熱でドリンクが冷めないよう温かさがキープできる。ドリンクホルダーは飲み物以外にも、カトラリーなどちょっとした小物を置くのにも便利だ。
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