雪の写真家・遠藤 励が新プロジェクトをスタート
長野県・大町市を拠点に活動する遠藤 励(えんどう・つとむ)さんは、スノーボード界で長く活躍してきたフォトグラファーです。1998年から18年間にわたりスノーボードシーンの最前線を撮影した写真集『inner focus』(2015年・小学館刊)は、スノーボード好きのみならず国内外のアウトドア・コミュニティで高く評価されてきました。
世界各地のフィールドで出会った圧倒的に美しい手つかずの自然風景や、雪を追い求めて生きるスノーボーダーたちの歓喜と瑞々しい生き方、そして「スノーボードという1枚の板に乗り続けることで、人はこんなに豊かに生きられる」という遠藤さんの思いが伝わってくる美しく躍動感に満ちた写真集です。
遠藤 励の北極圏遠征プロジェクト
そんな遠藤さんが、北極民族たちのドキュメンタリー撮影と作品づくりの応援を募るクラウドファンディングを9月18日より立ちあげました。
遠藤さんは2017年より単独で北極圏を探訪しており、北極圏に暮らす先住民族の暮らしや、気候変動や開発に伴う地球環境の変化をドキュメンタリー写真としてとらえてきました。
北極圏で撮影してきた写真を作品として発表することで、「いま起きていること」をできるだけ多くの人々で共有し、みなで考えるきっかけにつなげたい。遠藤さんはそんなふうに考えて、今回のクラウドファンディングを決意しました。
最果ての「忘れられた聖域」へ
今回のクラウドファンディングにより、遠藤さんは「最北の祭壇」の存在が伝承として残るシベリア最北部への遠征、作品展の開催とアートブック製作を目指しています。
クラウドファンディング参加者へは、250ページ以上を想定するアートブック、写真プリント、フィールド音源などが用意されています。
製作するアートブックには、グリーンランド北西部にある地球最北の村シオラパルクで50年以上猟師として生活している日本人、大島育雄氏による寄稿を掲載。すばらしい写真と言葉に満ちた素敵な本になりそうです。
クラウドファンディングの最終目標金額は500万円、12月13日(木)までの期間、開催中です。
雪山好きのスノーボーダーのみなさんはもちろんのこと、自然を愛するすべての人に知っていただきたいプロジェクトです。応援、よろしくお願いいたします!
●クラウドファンディングの詳細はこちら➡ https://motion-gallery.net/projects/polar-exposure
遠藤 励(えんどう つとむ)プロフィール
1978年生まれ。長野県・大町市出身・在住。2017 年より北極圏への遠征を重ね、ドキュメンタリー撮影を継続。現地で急速に進行する気候変動が及ぼす生態環境への影響、原始的民俗の変遷を記録し続ける。写真集に『inner focus』(小学館)など。
公式サイト : http://www.tsutomuendo.com/
お問い合わせ先: innerfocus@hotmail.com
アートブック「MIAGGOORTOQ」概要
- 判型:B4 変形
- ページ数:250 ページ予定
- 写真・文:遠藤 励
- 特別寄稿:大島 育雄
- アートディレクター:白谷 敏夫
- 編集:青野 利光
- 翻訳監修:枝廣 淳子
- 発行:遠藤 励(個人出版)