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    2017.03.17

    晩ごはんは絶品の刺身定食!千葉勝浦の「お茶の間ゲストハウス」、1泊2800円〜。

    この日のゲストは、私の他に、建築関係の仕事をしつつ週末は全国のゲストハウスやユースホステルを泊まり歩いている30代のお兄さん、カメラが好きなライダーのお兄さん、そして20代の女性2人組。1人は、今日が初めてのゲストハウス。もう1人は、ゲストハウス大好きさん。「今日、2人でどっか行きたいね~という話になって、”千葉”ゲストハウス”で検索したら、ココがヒットしたんでフラッと来たんですよ」と。翌朝は、近くの勝浦の朝市に行くのだという。

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    *冬の「お茶の間ゲストハウス」では、みんなでこたつを囲むスタイル。なので、必然と会話もはずむ。*

     

    「あ! 23時38分!  終電時間ですね。終電時間が消灯時間って、宿の案内に書いてましたね~」と、初ゲストハウスの子が時計を見てつぶやいた。

    そう、「お茶の間ゲストハウス」は庭のまん前が、なんと、外房線の線路なのだ! と、いっても、1時間に1~2本ほどしか電車は通らないので、別段、騒音など気にならない。みんなと話していたら、私は、まったく電車の音が聞こえなかった。

    その線路の道向かいには、すぐに守谷海岸が広がる。宿からたったの50歩で海! 家の前に鉄道と海がセットである環境だなんて…まるで、毎日、旅しているような気分じゃないか!

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    *ぬくぬくストーブ近くのソファーが定位置の模様。*

     

    そうそう。「お茶の間ゲストハウス」には、かわいいアイドルがいるコトもお忘れなく。その名も「アラレちゃん」。

    もともとは違う人に飼われていたアラレちゃん。わけあり、飼い主が1週間に1回しか餌をあげに来られず、その間、ずっと鎖につながれて寂しそうにしていたアラレちゃん。毛も伸び放題。その状況をみて、オーナー夫妻がアラレちゃんを譲り受けるコトにしたのだとか。今では、すっかり「お茶の間ゲストハウス」の子。オーナー夫妻にかわいがられ(春奈さんに、よく抱っこされている)、ゲストさんたちにもかわいがられている。オーナー夫妻のやさしさで救われたアラレちゃん。その2人と1匹のほんわかした雰囲気が、宿全体の雰囲気そのまんまなのである。

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    *畳の広々なドミトリー部屋。男女別で、間のふすまは開かないように工夫されている。*

     

    それは、アラレちゃんだけではない。

    翌朝、オーナー夫妻と同年代ぐらいのご夫婦が宿に来た。ご近所に移住してきた釣り好き夫妻で、釣りの帰りに、よくこうやって「お茶の間ゲストハウス」に釣った魚をおすそ分けに来るのだという。「お茶の間ゲストハウス」がOPENする前からの仲らしい。オーナー夫妻のおっとりした空気とやさしさが、旅人や移住者、いろんな人や事を引き寄せるのだろうなぁ。私も、すっかりその一人。チェックアウト後も、カフェのランチタイムまでゆるゆると過ごしてしまった。

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    *この日のランチ。寒サバの「さんが焼き定食」。さんが焼きとは、なめろうを焼いて魚ハンバーグのようにした千葉の郷土料理。*

     

    今度は、あたたかい時期にお邪魔しよう。そして、縁側で朝ごはんやランチを食べて、また、ゆるゆると過ごしたいなと思う私なのであった。

    ※以上は、松鳥むうが泊まった時の情報です。諸事情により変更になっている場合があります。

    お茶の間ゲストハウス

    住所:千葉県勝浦市守谷804-1
    TEL:0470-62-5290
    料金:2,800円/泊(素泊まり)~
    ※食事やドリンクは別途料金
    アクセス:JR上総興津駅下車 徒歩約7分
    URL: https://www.ochanomagh.com/

     

    松鳥むうイラスト・文・写真/松鳥むう(まつとり・むう)
    イラストエッセイスト
    離島とゲストハウスをめぐる旅がライフワーク。今までに訪れたゲストハウスは100軒以上、訪れた日本の島は76島。その土地の日常のくらしに、ちょこっとお邪魔させてもらうコトが好き。著書に『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅沖縄+離島』『ちょこ旅小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅瀬戸内』(いずれも、アスペクト)などがある。http://muu-m.com/

     

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