ナポリのシンボルとはいえばココ!“火の山”ヴェスヴィオ火山を歩く | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • ナポリのシンボルとはいえばココ!“火の山”ヴェスヴィオ火山を歩く

    2022.07.05

    ナポリの美しい景色は人生で一度は見てみたい!

    「ナポリを見て死ね」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

    実際にナポリを訪れてみると、明るい太陽に照らされたナポリ湾の海の青さや、雄大な山など、確かに「見ないで死ねない!」と思わせるほど美しい景色だと納得することができます。

    そんなナポリのシンボルの一つでもあるヴェスヴィオ火山。

    有名な歌フニクリ・フニクラで「行こう 行こう 火の山へ」と歌われているのはまさにこの山のことで、日本人にとっての富士山のように、ナポリの人々にとって大切な存在です。

    遠くから眺めるのも良いですが、実はこの火山、登ることもできちゃいます。火の山と歌われるヴェスヴィオ山ってどんな場所?そんな疑問に応えるミニ・トレッキングのレポートをお届けします。

    ヴェスヴィオ火山ってどんな山?

    登る前に、ヴェスヴィオ火山がどんな場所かをおさらいしてみましょう。

    ナポリから東に9kmほどの距離にある火山で、標高は1281m。かつて何度も噴火し大きな被害を出している火山です。

    中でも西暦79年の噴火は有名で、その時火砕流に飲み込まれた悲劇の街ポンペイの遺跡は、現在ユネスコ世界遺産にも登録されています。

    最新の噴火は1944年で、溶岩が11日間も流れ続け26人が死亡する事態となりました。

    フニクリ・フニクラの歌は1880年に登山電車が開通したことを記念した歌ですが、この登山電車も1944年の噴火で壊れ、現在はありません。

    ポンペイ遺跡。

    数々の悲劇を生んだヴェスヴィオ火山ですが、現在は24時間体制で厳しい監視が続けられ、噴火の兆候を決して見逃さないよう専門家たちによって管理されています。

    そして今では国立公園になっており、火口のクレーター付近を歩ける登山道があるのです。

    ポンペイを滅ぼした山の真の姿をこの目で見てみたい!そんな冒険心を持ったアクティブな観光客が、毎日跡を絶ちません。

    アクセスは比較的簡単。でも事前準備が大切!

    登山道の入口へのアクセスは、自家用車やレンタカー、バス、タクシーなどを利用します。ポンペイからバスが出ているため車がなくてもアクセスは比較的簡単ですが、季節などによって発車時刻が変わるので、行く前に自分の旅程に合った交通手段を必ず確認しましょう。

    一般車は標高800m地点の駐車場に、バスは1050m地点の登山道前の駐車場に到着し、そこからは徒歩で山を登っていくことになります。

    一般車用駐車場がある800m地点から火口への登山道入り口へは1.8km、30分ほど歩きます。800m地点から登山道へと向かうシャトルバスもあるので、レンタカーなどを利用した場合はシャトルバスに乗るのも手でしょう。

    こちらは私が利用したミニバス。バスは変更になることもあるので、出発場所、出発時間などは事前に必ず確認。クルマで行く場合、駐車料金は事前にオンラインでの支払いが必要。

    火口に向かう登山道への入場料、および一般車の駐車料金は事前にオンラインでの購入が必要です。国立公園の公式サイト(https://www.parconazionaledelvesuvio.it)からチケット購入サイトにリンクが貼ってあるので、そちらで購入します。

    チケットは現地で購入できないため、注意が必要です!また、直前だと売り切れになっていることもあるので、希望の日時がある場合は余裕を持って購入を済ませておきましょう。

    山の上は電波が弱いため、購入したチケットは必ずプリントアウトするかpdfファイルをダウンロードして、インターネット環境がなくても提示できるようにしておかなければなりません。

    植物が生えていない岩ばかりの登山道。

    いざ、火口へと出発!

    1050m地点に到着すると、いざ冒険開始!そこからは徒歩で往復1時間ほどのミニ・トレッキングです。

    道は比較的歩きやすく整備されているので、トレッキング初心者でも安心です。見晴らしも良いので迷うこともありません。

    ただし道が砂っぽい上に斜面もあるので、歩きやすい靴と服装は必須。また、日光を遮るものがなく夏場はかなり暑くなります。日焼け止めやサングラスなどの装備も必ず持ちましょう。

    私が訪れたのは春の終わり頃でしたが、日差しはかなり強く感じました。頂上付近は風が強く肌寒かったので、夏場でも上着を一枚持つと良いでしょう。

    休憩所の様子。

    トレッキングとしての難易度は低め。山歩きに慣れた人は本格的なトレッキングシューズとステッキも持参していて、スッスッと進んでいきました。とは言え、普段運動不足の私には砂と岩ばかりの上り道は軽く息切れがします。

    斜面に沿った細い道。石と砂ばかりで滑りやすいので注意が必要。

    火口へ向かってしばらく歩いていくと、死の山と呼ぶのにふさわしいゴツゴツとした赤茶色の岩ばかりの景色になっていきます。

     

    クレーターの近くで煙が立ち上っているのが見える。

    火口付近に到着し、大きくえぐれたクレーターを眺めていると、ところどころ白い煙が吹き出している地点がありました。こういった光景を見ると、ヴェスヴィオは生きている火山なのだとハッキリと感じさせられます。

    今自分が歩いているのは、かつて溶岩が流れ出した危険な場所なのだと意識すると、ドキドキハラハラしてきますね。もし今、突然噴火してしまったら…なんて空想で思わず背筋がヒヤっとします。

    青い海に視線を奪われる。

    ナポリ湾や市街を見渡すことができる大パノラマも、ヴェスヴィオ火山の魅力の一つです。こうして高い場所からナポリの街を眺めていると、偉大な自然に対し私たち人間の営みは小さく無力なものなのだなと感じてしまいます。

    山の裾野に広がる街には今もたくさんの人々が日々の生活を営んでいます。数十年は大丈夫と言われてはいるけれど、もし次回噴火することがあれば、大きな被害が出ることは間違いありません。そういった事態に備え、警報レベルによって迅速に住民を避難させられるシステムがきちんと作られているのだそうです。

    火山岩からは大地のエネルギーを感じられる。

    自然の力強さ、恐ろしさ、そして美しさを存分に体験できるヴェスヴィオ火山でのトレッキング。

    バスの時刻や出発場所、登山道の入場時間などは季節などによって変動します。おすすめの季節は気候の良い春や初夏、秋などですが、天候によっては閉鎖されることもあるため必ず出発前に確認を取りましょう。

    私が書きました!
    イタリア在住ライター
    佐藤モカ

    2009年よりイタリア在住。料理と旅行とモノづくりが趣味のシングルマザー。イタリア在住ライターとして多数の媒体に執筆する他、企業向けマーケティング・リサーチや料理研究など幅広く活動。海外書き人クラブ会員https://www.kaigaikakibito.com/

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