相棒は走行距離33万キロのハイエース！旅するシンガー東田トモヒロをご存じですか？

熊本を拠点に活動するシンガーソングライター、東田トモヒロさんの連載がスタート！熊本でのナチュラルなライフスタイル、サーフトリップ、各地でのライブツアー、などなど大注目です。

はじめまして！シンガーソングライターの東田トモヒロです。

BE-PAL.NETをご愛読、あるいはご閲覧の皆様。初めまして、シンガーソングライターの東田トモヒロと申します。

2003年のデビュー以来、旧車のワゴンに楽器とサーフボードを積み込んでは、日本全国津々浦々、サーフトリップをしながらライブツアーを続けるという旅暮らしを続けております、はい。今乗っているハイエース100系（伝説的名車！）は、走行距離なんと33万キロを超えております。

初回となるこの文章は、熊本の自宅スタジオから、時折ベージュ色したアラジンストーブのほのかな温かさに手のひらをかざしつつ書きしたためているところです。

なぜにミュージシャンにも関わらず熊本におりますかというと、何を隠そう僕、生まれも育ちもここ九州熊本なのです。今でこそ熊本市という政令指定都市の一部に編入された場所ですが、「俺の住まいのどこが都市やねん」とツッコミを入れたくなるような田園地帯のこじんまりとした集落に、我が拙宅は物静かに佇んでおります。

愛車のハイエースで1年の半分は旅をしています。

そんな所で育ったものですからね、都会の生活は窮屈に感じるだろうことは容易に想像できるし、どうせやりたいのは旅暮らしのトリップ生活。ライブが主な生業となるであろうから、「熊本に住んだままで良ければ」という条件付きで約20年前、生意気にもメジャーデビューさせていただいたのでした。地方が拠点って人も当時はまだ少なかったですしね、カッコイイかなと。

しかしながら今では、実際一年のうちの半分以上旅していますので(いわゆるコロナで若干ライブ活動は減っていますが)、車中泊よろしく、ハイエースが俺の拠点じゃねーかと錯覚することさえあります、いやほんと。その辺りの旅模様はおいおいレポートさせていただきます、はい。

さて、自宅における冬の一日はこんな具合です。軽快な鳥の声で目覚め、2キロ程走って、3分間の三点倒立（物事を逆さまに見るイメトレも兼ねて）。朝食をとった後はオフグリッドのスタジオ「カディ」にて録音作業、俗にいうレコーディングですね。昼食もままならぬまま、あれよあれよと言う間に夕方になり、家の雑務に追われる形でスタジオワークを切り上げます（なんせ子どもが5人もいますんでね！）

それから森に入り薪木を拾い、洗濯物などを取り込んだ後は、薪ストーブに火を入れます。
安価ながら質のいいビオワインに手を伸ばしつつ、最近ハマっている日本の歴史についての書物などを読み漁りますれば、とうに陽は落ちて、明日の庶務に想いを馳せることとなる。そんなような具合ですね、うん、かなりいい線いってる。