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三井不動産 ビルディング事業部 主事 小林 悟さん(右)
三井不動産 ビルディング事業部 野中ほなみさん(左)
都会のど真ん中に誕生した屋上菜園「&日本橋ファーム」。オフィスビル内で資源循環するという新しいプロジェクトが本格始動だ!

都市部では屋上緑化が増えているが、三井二号館屋上にあるのは菜園。東京駅から一番近い畑ともいわれるこちらの菜園では、収穫してもすぐにトマトやパプリカが鈴なりになる。
この菜園は三井不動産が声かけして始まったプロジェクトで、食材ロスを解決すべく各社が連携して、ビル内で資源が循環する仕組み構築を目指している。
「野菜は常時約10種類。シェフのリクエストと、グループ会社の第一園芸に屋上向きの野菜を相談して決めています。参加企業といっしょに苗植えや収穫を行なっていて、無農薬だからその場で味見できるんです」と教えてくれたのはプロジェクトを支える小林さんと野中さん。
注目すべきはビル内の資源循環だけじゃない。職場の屋上なので社員が参加しやすく、環境意識を高められるのだ。この意味は大きく、参加する中外製薬では事務所でもこの仕組みを検討しているとか。
今後、菜園を広げる計画は?
「自家製堆肥がいいのか、野菜がよく育っています。食べごろを逃すこともあるので、広ければいいってものじゃありません。まずはこの取り組みを広めるのが先ですね」(小林さん)
新・循環型施設の画期的な3要素
❶"廃棄食材で野菜を育て、消費"をビル内で循環
❷環境保全活動を気軽に体験できる
❸栽培・収穫体験を通して企業間の交流促進
菜園はココの屋上

菜園「&日本橋ファーム」があるのは日本最大のビジネス街にそびえる三井二号館。隣接する日本橋三井タワーをはじめ、周囲は超高層ビルばかり。ここに野菜が作られているとは!
三井二号館の取り組み
1 ビル内で廃棄される食品を回収
オフィスビル内で廃棄される食材を週に1度、回収して屋上の生ゴミ処理機へ。野菜作りに欠かせない堆肥の原料となるうえ、食材ロス解消の手助けにもなる。
参加しているテナントは中外製薬とマンダリン オリエンタル 東京の2社。


2 施設内の生ゴミ処理機で肥料に
堆肥化するのはkomhamのコンポスト。10ℓの廃棄食材が1〜3日で堆肥に生まれ変わるというからスゴイ!
微生物の力で堆肥化

廃棄食材のほか、菜園で収穫時期を逃してしまった野菜も無駄なく堆肥として再利用。

太陽光で稼働するので電気不要。においも排水もなく衛生的だ。
3 屋上菜園に肥料をまく
菜園は1.5㎡ほどが2か所。自家製堆肥を使うほか、コンパニオンプランツを利用して病害虫を減らし無農薬栽培を実現している。
月末に収穫体験

プロジェクト参加企業の有志が月末に集って収穫する。企業間の交流もできて一石二鳥。

最高の日当たりと堆肥、自動灌水のおかげですくすく育つ野菜たち。
4 採れた野菜を社食に採用
収穫野菜は各自で持ち帰ってOK。中外製薬の社食で活用されるほか、マンダリン オリエンタル 東京ではシェフがひと皿に仕上げて試食することもあるそう。

収穫野菜を社員に提供する中外製薬(写真:株式会社オカムラ、撮影:山内紀人)。
サラダバーに!

多くの人が資源循環、廃棄物削減を意識できる説明付き(写真:中外製薬)。
※構成/大森弘恵 撮影/逢坂 聡
(BE-PAL 2026年10月号より)




