トレッキングをする人におすすめの靴下。必要な機能や選び方を紹介 | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    山・ハイキング・クライミング

    2022.04.29

    トレッキングをする人におすすめの靴下。必要な機能や選び方を紹介

    トレッキングを始めた人の中には、トレッキング用の靴下は何を選べばよいかわからない人もいるでしょう。トレッキング用の靴下の機能や選び方、おすすめのモデルを紹介します。トレッキング初心者は参考にしましょう。

    トレッキング用靴下に求める機能

    (出典) photo-ac.com

    トレッキングをするなら、日常生活で履いている靴下ではなく、トレッキング用の靴下を用意することをおすすめします。トレッキング用靴下の機能や重要性を解説します。

    足の保護

    トレッキングでは凹凸の激しい山道を登るため、足に大きな負荷がかかります。普通の靴下だと薄すぎるため、足へのダメージをうまく吸収してくれません。足に疲労が溜まるだけでなく、転倒やそれによるけがの原因となってしまいます。

    トレッキング用の靴下は、厚く硬めに作られているのが特徴です。そのためクッション性に長けており、足への負荷を軽減してくれます。さらに、靴と足の隙間を埋める緩衝材のような役割も持っており、靴擦れやマメができるのを防止する上でも役立つのです。

    足の保温

    トレッキングでは、標高の高い場所を歩くことになります。夏以外の季節はもちろん、夏であっても標高が高ければ冷えやすいため、足の冷えには注意が必要です。普通の靴下では保温性が低いため、足が冷えやすく低体温症の原因にもなります。

    歩いている最中は発汗もするので、冷えが気にならないかもしれません。しかし休憩中や長く立ち止まったときに、まず冷えてくるのが足です。トレッキング用靴下は保温性が高いため、寒い季節でもしっかりと足を温めてくれます。

    蒸れ防止

    足は体の中でも特に汗をかきやすい部位の一つです。登山中における靴の中の湿度は、80〜90%にも達するといわれています。蒸れると肌がふやけ、擦れなどからけがにつながりやすくなるでしょう。

    トレッキング用靴下は厚く作られているものの、汗を吸って効率的に外に逃がす設計がなされています。夏場はできるだけ薄着をしたいところですが、トレッキング用靴下を履いた方が、かえって快適にトレッキングを楽しめるでしょう。

    トレッキング用靴下に適した素材

    (出典) photo-ac.com

    トレッキング用靴下に適した素材には、いくつか種類があります。トレッキング用靴下に向いている素材と、そうでない素材の特徴をしっかりと押さえておきましょう。

    「ウール」や「メリノウール」が最適

    ウールは、保温性や汗の吸収に優れた素材です。長時間登山を行っていても蒸れにくく、適度なクッション性もあるので、オールシーズン使えるでしょう。

    ウールの中でも最高級と評される『メリノ種』の羊毛を用いたものを『メリノウール』と呼びます。メリノウールは毛が非常に細いのが特徴で、柔らかくて肌触りもよい素材です。ウールにありがちなチクチク感もなく、寒い地域に住んでいる人にも日常的に使われています。

    「ウール」+「化学繊維」の混紡も快適

    トレッキング用の靴下は、ウールと化学繊維を混紡したものも販売されています。化学繊維は伸縮性や速乾性に長けており、ウールよりも安価なのが特徴です。混紡素材は、化学繊維の速乾性とウールの肌触りといった両者の長所を兼ね備えた素材といえます。

    特におすすめの組み合わせが、メリノウールとポリエステルの混紡である『メリノスピン』です。ポリエステルは強度が高い素材で、ウールの弱点である耐久性をうまく補ってくれます。長く使いたいなら、メリノスピンの靴下を探してみましょう。

    「綿」は速乾性がないので不向き

    もし普段使いの靴下でトレッキングをしようとしているなら、おすすめはできません。普通の靴下は綿でできているものが主流ですが、綿には速乾性がないためです。靴下が雨に濡れたとき、なかなか乾かないという経験がある人は多いのではないでしょうか。

    速乾性がないと、濡れた箇所から体温を奪われやすくなったり、濡れたまま登山を続けて水ぶくれを起こしやすくなったりします。また、雨が降らない場合でも、登山中にかいた汗が冷えて、体温・体力を奪う原因となります。以上のような理由から、普段使いの綿の靴下はトレッキングには向いていません。山歩きにはアウトドア用の靴下を用意することをおすすめします。

    トレッキング用靴下の選び方

    (出典) photo-ac.com

    トレッキング用靴下を選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。トレッキング用の靴下を選ぶときは、厚さと長さをチェックすることが大切です。

    厚さは「中厚手」が基本

    トレッキング用靴下には、薄手や中厚手、厚手など、厚さにいくつか種類があります。特にこだわりがなければ『中厚手』がおすすめです。トレッキング用靴下の役割には足への負担軽減と保温がありますが、中厚手なら両者をバランスよく兼ね備えています。

    厚手の靴下を履くことで靴と足の隙間を埋められるため、靴擦れの防止にもつながるでしょう。冬場のトレッキングや重い荷物を背負っての登山の場合は、より保温性・サポート性を意識して、厚手のものを使用してもかまいません。いずれの場合も、中厚手以上を基準に選ぶとよいでしょう。

    丈は靴より長いものを

    トレッキング用の靴下を選ぶ際は、丈の長さも重要です。丈の長さにもいくつか種類がありますが、基本は靴よりも長いものを選びましょう。靴よりも靴下の丈が短いと、靴擦れの原因になります。

    なお、昨今流行りのショートパンツにサポート機能をもったトレッキング用タイツを合わせるコーディネートの場合は、シューズがローカットであるなら多少靴下の丈が短くてもよいでしょう。トレッキング用のタイツには、ふくらはぎの血流を促進する機能があり、テーピングのような役割を果たしています。

    メンズ向けおすすめのトレッキング用靴下

    (出典) photo-ac.com

    メンズ向けのトレッキング用靴下で、おすすめのモデルを2つ紹介します。険しい山道にも耐えられるよう、サポート機能がしっかりしているものがおすすめです。

    スマートウール「ハイクミディアムクルー」

    メリノウールと化学繊維の混紡で、ウール特有のチクチク感をなくしてなめらかな肌触りを実現した靴下です。厚みとクッション性の違いによって6種類あるうち、ミディアムクルーは上から2番目の中厚手タイプです。

    足全体を包み込み、すねとふくらはぎまでしっかりとサポートしてくれるでしょう。カラーは4種類が展開されているので、好みやコーディネートに合わせて選べるのも特徴です。

    スマートウール

    ハイクミディアムクルー

    サイズ:S(21~23.5cm)、M(24~26.5cm)、L(27~29.5cm)

    アイスブレーカー「ハイク+ ミディアム クルー」

    高い保温性から、季節を問わず汎用的に使える靴下です。素材はメリノウールと化学繊維の混紡となっており、耐久性と伸縮性を高めています。部位によって異なる素材を使うことで、快適な履き心地を提供します。

    タオルでよく使われるパイル地を足の裏に配置することで、高いクッション性が実現されているのが特徴です。一方で甲の部分は薄手にすることで、通気性を確保し蒸れにくくしています。1年通してトレッキングを楽しみたい人におすすめです。

    アイスブレーカー

    ハイク+ ミディアム クルー

    サイズ:S、M

    レディース向けおすすめのトレッキング用靴下

    (出典) photo-ac.com

    レディース向けのおすすめモデルを2つ紹介します。カラーバリエーションにも注目し、コーディネートに合うものを選ぶのも楽しいでしょう。

    モンベル「WIC.トレッキングソックス Women’s」

    ボーダー柄が特徴の靴下です。耐久性と吸汗速乾性を兼ね備えた素材である『ウイックロン』を採用しているのが特徴です。強度の高いナイロンを吸汗速乾性に優れた生地で包み込むことで、傷みにくさと吸水拡散性を両立しています。

    また、洗濯をしても衰えにくい抗菌・防臭機能が採用されているのも魅力的です。パイル地でできた厚手の靴下で、ふくらはぎから足首にかけてテーパー形状になっているため、動いてもずれにくくなっています。

    • 商品名:モンベル「WIC.トレッキングソックス Women’s」
    • 公式サイト:商品ページ

    ダーンタフ「ハイカー マイクロクルー ミッドウェイト クッション」

    長時間履き続けても快適さを保つ、タフな設計となっているのが特徴です。ニュージーランド産のメリノウールを、メーカー独自のニッティング技術で編み込むことで、高いクッション性を実現しています。

    足の裏の部分には、伸縮性の高いアーチサポートを配しており、快適な履き心地を保ってくれます。カラーバリエーションが豊富で、デザインもかわいいので、見た目も妥協したくない人におすすめです。

    ダーンタフ

    ハイカー マイクロクルー ミッドウェイト クッション

    サイズ(cm):【Sサイズ】21.5~23.5【Mサイズ】23.5~26.0

    ユニセックスのトレッキング用靴下

    (出典) photo-ac.com

    ユニセックスのトレッキング用靴下で、おすすめのモデルを2つ紹介します。前述の内容を踏まえ、自分に合うものを探してみましょう。

    ヤマチューン「NO. 20014 アウトドアミディアムアーチ クルー」

    独自に開発した2重構造のサポート機能である『Dual Arch Support System』を搭載した中厚手の靴下です。足底の前部と後部にサポーターが搭載されており、足の裏にかかる負担を軽減してくれます。

    丈はふくらはぎの中間あたりまであるクルーカットで、季節を問わず使いやすい仕様です。素材には防縮メリノウールを使っているので、保温性や肌触りもよいでしょう。カラーバリエーションが豊富なため、他のウェアと合わせてコーディネートを楽しめます。

    ヤマチューン

    NO. 20014 アウトドアミディアムアーチ クルー

    サイズ:21〜29cm

    ザ・ノース・フェイス「スクランブラー ハイク クルー」

    吸汗速乾性や涼しさを重視した、トレッキング用の中では薄手の靴下です。洗濯しても傷みにくいポリエステルや、吸湿性の高いキュプラ、肌触りのよいメリノウールを各所に配置し、快適な履き心地を実現しています。

    ふくらはぎ部には着圧機能を搭載しており、足への負担を軽減してくれます。銀イオンを用いた消臭加工により、汗をかいても臭いが気になりにくい設計なのも嬉しいポイントです。トレッキングだけでなく、普段使いでも活躍する靴下といえるでしょう。

    ザ・ノース・フェイス

    スクランブラー ハイク クルー

    サイズ:XS〜L

    まとめ

    トレッキング用靴下は、足に大きな負担がかかるトレッキングにおいて、体を守ってくれる重要なアイテムです。普通の靴下では厚さが足りない上に速乾性もないため、蒸れやすくなったりけがをしやすくなったりしてしまいます。

    トレッキング用靴下に使われている素材は、ウールと化学繊維の混紡が主流です。ウールは肌触りがよく、化学繊維は吸汗速乾性に優れており、メリノウールはウールの中でも特になめらかな肌触りを誇ります。

    トレッキング用靴下を選ぶ際は、厚さと丈に注目しましょう。厚さは中厚手、丈は靴よりも長いものが基本です。それぞれの商品の特徴を比較して、自分にぴったりの靴下を選びましょう。

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