旬の食材を、砂糖・塩・酢・醤油・味噌、それぞれの調味料に取り入れた「さしすせそ調味料」。季節の素材をいつもの調味料に重ねることで、日々の料理に旬の香りや味わいを取り入れます。
今回は、赤しそを使った「さしすせそ調味料」を紹介します。
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赤しその色を味わう、夏のさしすせそ
赤しそというと、梅干しの色付けや赤しそジュースが定番ですが、鮮やかな赤紫色と爽やかな香りは、夏の食卓にもよく合います。シロップに使ったあとの葉も、乾燥させて味噌に合わせることで、ひとつの素材を余すことなく味わいます。

「さしすせそ調味料」は、どれも少量ずつ仕込みます。季節の手しごとというと、大きな瓶や大量の下処理を思い浮かべますが、まずは小さく、気軽に。小さなひと瓶から始めるだけでも、台所に季節の香りが生まれます。分量は、保存する瓶に合わせて、無理なく収まる量を目安にします。気に入ったら、季節の間に何度でも気軽に仕込める。それもさしすせそ調味料ならではの魅力です。
■共通の下準備
赤しそは葉を摘み、流水でやさしく洗います。赤しその濃縮シロップ以外で使用する赤しその葉は、水気をしっかりと拭き取り、またはしっかりと乾かしてから使います。
【さ・赤しその濃縮シロップ】
酸味を加えずに仕上げる濃縮シロップ。

【材料】

- 赤しその葉 50g
- きび砂糖 50g~
- 水 200ml
<作り方>
(1)鍋に水を入れ沸騰したら、赤しそを入れて弱火で15分ほど煮こみます。
(2)赤しそを取り出し、きび砂糖を加えます。甘さは好みで加減してください。
※取り出した赤しその葉は、赤しそ味噌に使うため、捨てずにとっておきます。
(3)弱火で半量を目安に煮詰めます。
(4)粗熱をとり、清潔な容器に移します。
(5)冷蔵庫で保存します。
おすすめの使い方(料理のベース)
- 水や炭酸水で割って
- 好みのミルクで割って
- ドレッシングの甘みとして
- フルーツマリネに
- ゼリーや寒天に
- アイスクリームやヨーグルトにかけて
【し・赤しその塩漬け】
時間とともに味がなじみます。

【材料】

- 赤しその葉 100g
- 塩 18~20g
<作り方>
(1)赤しその葉は粗く刻みます。
(2)赤しそに塩をまぶしてもみ込みます。
(3)水分(アク)が出てきたらしっかり絞り、清潔な保存容器に入れます。
(4)冷蔵庫で保存します。
おすすめの使い方(料理のベース)
- 刻んでおにぎりや混ぜご飯に
- 冷奴やそうめんの薬味に
- 和え物に
【す・赤しその香り酢】
赤しその色と香りを酢に移した、夏の香り調味料。

【材料】

- 赤しその葉 50g
- 酢 100ml
<作り方>
(1)赤しその葉は粗く刻みます。
(2)赤しそに塩をまぶしてもみ込みます。
(3)水分(アク)が出てきたらしっかり絞り、清潔な保存容器に入れます。
(4)酢を注ぎ、蓋をして冷蔵庫で保存します。
おすすめの使い方(料理のベース)
- ドレッシングに
- マリネに
- 赤しそのさ、濃縮シロップとあわせて赤しそジュースに
- 赤しそのさ+赤しそのす、香り酢に昆布を加えて、すし酢や酢の物に
【せ・赤しその白醤油漬け】
淡い色合いの白醤油に、赤しその香りと彩りを移した調味料。

【材料】

- 赤しその葉 50g
- 白醤油 赤しそが浸る程度の量
<作り方>
(1)下準備した赤しそを清潔な保存瓶に入れます。
(2)白醤油を注ぎ、赤しそ全体が浸かるようにします。
(3)冷蔵庫で保存し、1~2日ほどおいて香りを移します。
おすすめの使い方(料理のベース)
- ごはんにのせて
- 冷やし麺の薬味に
- 冷奴や温奴の薬味に
- おにぎりに混ぜて
- 刻んでおひたしや和え物に
【そ・赤しその香り味噌】
赤しそシロップを作ったあとの葉を活用して作る、香り豊かな味噌調味料。

【材料】

- 赤しそシロップを作ったあとに天日で乾燥させた葉 適量
- 味噌 50g
<下準備>
- 赤しそシロップで取り出した葉を軽く絞り、水分を取り、風通しの良い場所で葉がパリッとするまでしっかり乾燥させます。
- 乾燥した赤しその葉を細かくします。
<作り方>
(1)乾燥させた赤しその葉と味噌を合わせ、よく混ぜ合わせます。
(2)清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
おすすめの使い方(料理のベース)
- 温かいごはんにのせて
- おにぎりの具や焼きおにぎりに
- 野菜スティックのディップに
- 汁物の隠し味に
さしすせそ調味料の保存について
さしすせそ調味料は、長期保存を目的としたものではありません。保存状態によって保存期間も異なります。清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存し、香りや色、状態を確認しながら、早めに使い切ることをおすすめします。
種から食卓へ
赤しそといえば梅干しの時期を思い浮かべますが、梅仕事の季節が過ぎた8月でも、赤しそは元気に育っています。自分で育てれば、夏の間、必要な分だけ摘み取りながら、その香りと色を存分に楽しめます。花が咲いて穂がついたら、種を採っておく。そして翌年また種をまけば、今年育てた赤しそを、次の夏へつなげることができます。赤しそのさしすせそ調味料も、赤しそを育てるところから始まる、夏を味わう楽しみのひとつです。




