マデイラ島の街中の車道でソリすべり!?頭がバグった爽快アクティビティ! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.07.31

マデイラ島の街中の車道でソリすべり!?頭がバグった爽快アクティビティ!

マデイラ島の街中の車道でソリすべり!?頭がバグった爽快アクティビティ!
「ソリすべり」と言えば冬のアウトドアアクティビティの王道ですよね。なんたってスキーやスノボとは違って、練習しなくても乗れて「万人向け」ですし。

で~も。今回ソリすべりをする場所は雪の上ではありません! 自然の中でもありません! 街中で、かつ車道です!

はい、もう意味不明ですね。で~も。アウトドアアクティビティに関しては意味不明なものほどおもしろかったりするものです。笑

どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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↓前回の記事はこちら

固有種の宝庫・マデイラ島で「岬めぐり」の大パノラマトレッキング! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

【柳沢有紀夫の世界は愉快!ポルトガル・マデイラ島旅編5】

「カラダは大人、アタマは5歳」の心を持つ私は、これまで様々なソリすべりを紹介してきました。ドバイの室内スノーリゾートで。フィンランドでのスノーチューブ。そしてオーストリアでの雪上トボガン

はい、全部雪の上です。でも今回のポルトガル・マデイラ島のソリ(トボガン)は街中の坂道をすべるのです。

スタート地点は標高550メートルのモンテ地区。マデイラ島最大の街フンシャルからはロープウェイか公共バスで来られます。

ところが乗り場に向かおうとしたら長蛇の列。

ざっと数えたら150人くらい並んでいました。

ガイドさんによるとこの長さだと待ち時間が45分ほどになるとのこと。普段よりも長めだけれども、もっと長くなることもあるそうです。

ちなみに料金は1人あたり20ユーロ(約3700円)で、2人で乗れば40ユーロ、3人でなら60ユーロなのだそうですが、1人乗りの場合は割増しで30ユーロになるのだとか。

また並びたくなければこの列を左からどんどん追い越していって、一人あたり 20ユーロ追加の「プライオリティパス」を購入できます。

さて乗り場に到着。

クリケットのユニフォームのような真っ白い服と麦わら帽子をかぶっているのはみんな職員です。
そして籐でできたソファーみたいなのが座席。

その下にスキー板を分厚くしたようなソリの板が見えます。注目していただきたいのはこの板が座席の後ろにまで張り巡らされていること。これはソリの補強のためだけではなく、あとで理由が判明します。

さてこのソリ、どうやって坂道をすべっていくのか。

まずは係員2人が左右にわかれてソリの斜め前方に立ち、両側からロープで引っ張ります。
すべり始めたら、後ろに移動。
充分に勢いがついたら座席の後方、地面すれすれのところに張られた板に乗ります。

つまりこの2人、単なる「乗車案内係」ではなくソリの「ドライバー」なのです。

前から見るとこんな感じです。

ちょっ、待てよ。これ、どう曲がる?

さていよいよ私の番です!

車載カメラ(笑)の映像から。

なんと先を行くのは乗用車。そう、このトボガンが楽しめるのは「専用道」ではなく「一般道」なのです。それはいいにしても…。

先を行く車、左折しました。そして正面行き止まり。

ちょっ、待てよ。…とキムタクを発動させてビビっていたら。

ちゃんとカーブするんですね。それもドリフト走行的に。

ドライバーの2人が後ろで方向を調節しているのです。なかなか爽快です。

と思ったら乗車後35秒くらいでソリがストップします。でドライバーの2人が何かを塗っていたので、トラブルだったのかと思ったのですが、あとでガイドさんに聞いたらすべりやすくするためにグリースを塗るのはいつもやることだそう。

もう一度引っ張ってもらってから再スタートです。

と思ったらワンちゃんが飛び出してきて…。
パニックを起こしていました。

ごめんよ~。だけど飼い主はちゃんとリードをつけてほしいものです!

左側の壁っぽくなっているところは上が公園かなにかのようで、見物客が鈴なりです。
女性たちから写真を撮られたり手を振られたりします。

ヤバい。VIPになったような気分で最高なんだけど。笑

と思ったらオッチャンからも写真を撮られます。笑

ハラハラドキドキの連続!

さてこのソリ、お伝えしたように車道を走るわけですが前後を車が走るだけでなく…。

興奮していたのでそれまで気づかなかったのですが「対向車」がいますね。というか。

原稿を書いている今、気づいたのですがポルトガルに属するマデイラ島は本来ヨーロッパ大陸と同じ右側通行なんですが、ここだけ左側通行になってますね。なんでだろ? ソリのための特別ルールなのかな?

ほぼ直角の道も難なく曲がります。

左折のあと。
すぐに右折。シケインもなんのその。

きっと後ろではドライバーの2人がドヤ顔しているはず。

前方ばかりでなくたまには後方写真も撮ってみましょう。

タクシーが来ていました。

その後、長い直線なのですが…。

十字路で横から車が出てきてビックリ!
でも交差する道の路面に「STOP」と書かれていますね。

それだけでなく黄色い安全ベストを着た係員が、赤地に白文字で「STOP」と書かれた丸い標識みたいなものを手にしているのが見えます。

このあとしばらくしてソリが止まります。

最後はまた引っ張ってもらいゴール地点へ。

距離は2キロ、所要時間は約10分ですが存分に楽しめました。

ソリを降りたところにはお土産物店とカフェがあります。そのあたりで人が近づいてきて、テーマパークのライドのあとのような「乗車中」の写真を10ユーロ(1850円)で売りにきます。ああ、途中でオッチャンが写真を撮っていたのはこういうことね。

ところで最後にふと疑問が。下まで降りて来たソリ、どうやって上まで運ぶのでしょうか。じつはかつてはケーブルカーで運び上げていたそうですが、今は専用のトラックで運搬しているのだとか。

専用車で運搬というとドライバーの方々もこのバスで移動です。

この終点からフンシャルの街まではずっと下り坂。公共バスも通っていますが、歩いても45分で戻れるとのこと。

ゲレンデでのソリやマウンテンバイク、マウンテンカーㇳやリュージュなど滑降系のアウトドアアクティビティは大自然の中も愉快爽快ですが、街中ではギャラリーがいたりまた景色が異なっていたりして、また別の楽しみがありました。

じつはこのソリ、現在では観光客に大人気のアクティビティですがもともとは荷物の運搬や人の移動に使われていたとか。ガイドさんによるとその歴史は1850年までさかのぼることができるそう。

当時の人たちはこんなに世界中から観光客を集める大人気のアウトドアアクティビティになるとは思ってもいなかったでしょうね。

ちなみにこのマデイラ島では「イルカと泳ぐ」というアクティビティにも参加できるはずだったのですが、行ってみたら…。

なぜかボートからの「ドルフィン&ホエールウォッチング」に変わっていました。笑

「イルカと泳ぐ」もいつかしたいな。

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

マデイラ観光局(英語サイト)
https://visitmadeira.com/en

ポルトガル政府観光局(日本語サイト)
https://www.visitportugal.com/ja

著者画像

柳沢有紀夫さん

オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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