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キャンプやハイキングをしていると、「ピリリリリ」「キュルキュル」などと聴こえてくる鳥のさえずり。「あの声は、なんの鳥だろう?」と思ったことはありませんか。鳴き声は聴こえてきても、なかなか目視で鳥をとらえるのは難しいですよね。
今回は国設「軽井沢野鳥の森」を専門家と巡る、星のや軽井沢の「軽井沢バードウォッチングステイ」に参加し、初心者でもバードウォッチングを楽しむコツを教えてもらいました。繁殖期の春は、バードウォッチングデビューにぴったりです!
「さえずり」が響き渡る春が一押し! バードウォッチングのコツ

星のや軽井沢の「軽井沢バードウォッチングステイ」は野生動植物の調査やエコツアーを行なうピッキオのネイチャーガイドが同行し、春の野鳥たちの見つけ方や生態を教えてくれる期間限定プログラム。星のや軽井沢に滞在しながら、2回のバードウォッチングツアーなどを楽しむことができます。

ネイチャーガイドの竹川さんによると、春はバードウォッチングのベストシーズン! その理由は2つあり、1つ目は東南アジアなどで越冬していた色鮮やかな渡り鳥たちが繁殖のために、日本に飛来するタイミングだからです。そしてオスはメスにアピールするための求愛行動として「さえずり」などを行ない、カップルが成立すると子育てを行ないます。この「さえずり」がよく聴こえるのが春で、6月以降は日中のさえずりの頻度は少なくなります。
2つ目の理由は、まだ冬を越えた木々の若葉が少ないから。鳥はとても小さく、木々の葉っぱが生い茂る真夏は見つけるのが困難になります。葉が少ないほど、小枝に乗っている鳥たちを発見しやすいのです。

バードウォッチングのベストタイミングは「早朝」と「日没直前」。それぞれに鳥たちが活発に動く時間帯で、まずは「バードコンサート」を体験しに、日没直前の17:00に「野鳥の森」へ出発!暗くなりはじめる日没は目視では見にくいことがあるものの、さえずり、つまり鳥たちのコンサートを聴くのにちょうど良い時間帯なのです。
バードウォッチングの必需品が「双眼鏡」。このプログラムでは最高品質の「SWAROVSKI OPTIK」を借りることができます。双眼鏡の使い方は、まず目視で鳥をとらえてから、スッとその位置に双眼鏡を持ってくるのがコツ。広い範囲で見てから、狭い範囲でとらえるイメージです。

野鳥の森を歩いてみると、さえずりは聴こえるけれど見つけるのは一苦労。しかし、5分もたたないうちに「シジュウカラ」を発見しました! シジュウカラはネクタイ模様が特徴で、ネクタイが太いとオス、細いとメスです。とてもかわいかったのですが、シジュウカラがいたのは10m以上の高い木の上。やっぱり双眼鏡は必須だなというのを実感しました。

鳥を探しながら歩き、森の中の小さな池に到着。水辺は鳥が水浴びしに来るので、会える可能性も高いスポットです。さえずりが聴こえる水辺を見つけたら、静かに、じっと待ってみるのもバードウォッチングの方法の一つ。今回はプログラムの特別セッティングで、リクライニングチェアに身を預けながらさえずりを楽しみました。

多方向から聴こえてくるさえずりに癒やされていると、なんと「エナガ」が遊びに来てくれました! 北海道のアイドル「シマエナガ」をご存知の人もいるかと思いますが、その仲間です。

さらに、なんと「キビタキ」が現われました! キビタキは喉元や背中の鮮やかな「黄色」が特徴で、野鳥の森のアイドルです。池に反射するその姿は本当に美しく、双眼鏡無しでも確認できる距離に大感動。ずっとそこにいて欲しい……と願うばかりでした。

さらにさらに、まさかの「シジュウカラ」まで水浴びをしに来てくれたではありませんか。この3羽が登場したのは、わずか数分の出来事。野鳥の森に通うネイチャーガイドさんも「こんな目の前にたくさん来てくれるのは、かなりレアです」というほど、ラッキーでした。会えて嬉しい!

夜はプログラムの「森のほとりバードBar」で、鳥からインスピレーションを得たストーリーカクテルを堪能。幸せの青い鳥と呼ばれる「オオルリ」、鮮やかな黄色の「キビタキ」、春を告げる鳥「メジロ」を表現した3つから1つを選べます。オオルリは、多くのバードウォッチャーが目的とする人気の鳥。明日は出会えるか……楽しみにしながら、眠りにつきました。
何種類の鳥に会える?最もバードウォッチングがしやすい「早朝」

翌朝は5:30集合で星のや軽井沢を出発し、プログラムに含まれる「プライベートバードウォッチング」に出発です。おさらいですが、バードウォッチングは「早朝」がベストタイミング。野鳥の森へは徒歩約1分ほどで着くので、朝早くてもギリギリまで眠ることができました。
早朝は日没よりも、よりあちらこちらからさえずりが聴こえ、鳥たちが活発に動いている様子を実感しました。すると2羽のオスとメスのシジュウカラが、追いかけっこしている場面に遭遇! メスはオスに「餌ちょうだい」とおねだりすることがあるそうで、オスがメスにプレゼントしていました。目の前で繰り広げられる、求愛シーズンならではの姿にほっこり。このほか、オス同士がなわばり争いをしている時も、人間のことなんか気にも止めていないようで、近くを飛び回ってくれていましたよ。

そして、木の下から上に向かって走っている、ユニークな鳥を発見。その名も「キバシリ」という鳥です。木の中にいる虫を食べているのですが、下には進めず、下に行く時は飛んで移動します。ネイチャーガイドさんによるとキバシリは昔の野鳥の森には生息していなかったそうで、森の成長とともに鳥の種類や数が変化しているようです。もしかしたらみなさんがキャンプを楽しんでいる時に、木を走っている鳥を見つけたら、それは「キバシリ」かもしれませんよ!

「ポッピリピー」とあちらこちらで聴こえていた、早朝の野鳥の森。この鳴き声は、昨日も会えた「キビタキ」です。キビタキはとても美しく鳴くので「森のピッコロ奏者」という愛称も。撮影できたこのキビタキは目当てのメスがいるようで、一生懸命、ずっとさえずりを続けていました。

鳥たちに癒やされながら進み、「アカゲラ休憩所」に到着。後ろを振り返ってみると、雄大な「浅間山」を見ることができました! 野鳥の森は気軽なハイキングもできるので、自然が好きな人にとてもおすすめです。

沢に到着すると、「キュルキュルキュル」とまた違った鳴き声が聴こえてきました。ここは水辺が大好きな「ミソサザイ」に会えるベストスポットで、「ミソサザイ休憩所」もあります。ミソサザイは体長10cmほどでとっても小さいのですが、この時は尾っぽを「ピンッ」と張って力強く鳴き、さえずりを響き渡らせていました。本気モードでメスに求愛するミソサザイ、ずっと見ていたくなるほど愛らしかったですよ。

ちなみに、昨日から恋焦がれていた「オオルリ」ですが、さえずりは聴こえていたものの姿は見られず……! 野鳥の森には「コルリ」も生息していて、こちらもさえずりは聴こえ、存在を感じていたのですが残念ながら姿は見えず。次の機会にリベンジしたいと思います。

約3時間のツアーが終了し、ネイチャーガイドと振り返り。今回はフクロウ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、コガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、センダイムシクイ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、キバシリ、オオルリ、コルリ、キビタキ、イカル、ホオジロの声を聴き、そのうち10種類の鳥の姿を見ることができました! そんなに多くの鳴き声を聴いていたつもりはなかったので驚き。今後、ハイキングに行く時の参考にもなりました。

星のや軽井沢「軽井沢バードウォッチングステイ(1名 90,000円※税サ込・宿泊料別)」は、バードウォッチングのベストタイミングである2026年5月31日(日)まで。圧倒的非日常感と自然との共生を感じる「星のや軽井沢」宿泊者限定のプログラムです。6月1日以降は開催していませんが、野鳥の森は入場無料なので、自分で野鳥を探しに行くことも可能です。
筆者はバードウォッチング初めてでしたが、「こんなにも楽しいものなのか!」と大感激でした。春ならではの鳥たちのさえずりを聴きに、野鳥の森に出かけてみてくださいね。
・星のや軽井沢「軽井沢バードウォッチングステイ」
含まれるもの:プライベートバードウォッチング1回、バードコンサート1回、バードテラスモーニング1回、森のほとりバードBar1回(ワンドリンク付き)、SWAROVSKI OPTIK製双眼鏡・オリジナルマップの貸し出し、特製リュック&ウォーターボトル
予約:公式サイトにて10日前までに要予約
公式サイト:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakaruizawa/




