世界自然遺産の穴場で楽しむ!コケ&動物観察ハイキングin 鹿児島県屋久島町 | 自然観察・昆虫 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自然観察・昆虫

2026.06.20

世界自然遺産の穴場で楽しむ!コケ&動物観察ハイキングin 鹿児島県屋久島町

世界自然遺産の穴場で楽しむ!コケ&動物観察ハイキングin 鹿児島県屋久島町
清流のせせらぎ、鳥のさえずり、苔むす森。まさに屋久島のイメージまんまの桃源郷。コケ博士がおすすめの穴場で、じっくりコケや動物たちを観察しながら歩いてみた!
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日本オモシロ発見ハイク! 自分の趣味全開しました編

これは実に細かい観察。●xiangyuさん着用アイテム:レインジャケット¥26,400・レインパンツ¥22,000・ストレッチジャケット¥13,200・パンツ¥14,850・キャップ¥4,180・バックパック¥15,950・シューズ¥16,940(Columbia) ●コバユカ着用アイテム:レインジャケット¥26,400・ロングスリーブシャツ¥9,900・パンツ¥15,950・キャップ¥6,490・バックパック¥17,600(Columbia)、シューズ本人私物 
問い合わせ先:Columbia/コロンビアスポーツウェアジャパン TEL:0120-193-803

私たちが行ってきました! 

左:コケ博士 西村直樹さん

モスモスアカデミー主宰。岡山理科大学名誉教授。コケを真剣に学びたい人や学生に門戸を開いている。大作さん曰く「コケを真面目にやろうとすると辿り着いちゃう人」。

中:アーティスト xiangyu(シャンユー)さん

登山が趣味のソロアーティスト。1stアルバム『遠慮のかたまり』が好評配信中。屋久島は2度目。好奇心旺盛で、写真家の大作さんや編集コバユカとは自然観察仲間。

右:編集 コバユカ

BE-PAL&図鑑編集者。「そうだ京都、行こう」的なコケの雰囲気が大好きで、京都の青連院に行ったことも。

何時間でもとどまって自然観察をしてしまうふたり

屋久島の朝は早い。宿泊しているモスモスアカデミーのある尾之間では、爆音の「エーデルワイス」が朝6時に流れる。さらに追い打ちをかけるように7時にも爆音放送。するとモスモスの主、コケ博士の西村先生の声が聞こえた。

「ほら、いつまで寝てるんだ。朝食だぞー!」シャンユーちゃんと、編集コバユカこと私が起床。すでに1か月前からここに泊まり込みでコケの研究をしている自然写真家の大作さんは7キロの朝散歩帰りだそう。どうかしている。
 
朝食後、尾之間温泉の前にある登山道から蛇之口滝を目指してスタートしたのは朝9時半。2時間もすると辺り一面コケの世界に突入した。光がコケと清流を照らす。

「めちゃくちゃきれい! 人が少ないのも最高ですね!」とシャンユーちゃん。
「ほらシャンユー、これは蘚類、苔類どっちだ?」
 
コケには蘚類と苔類がある。観察すると、シュッとしているのが蘚類、ペトッとしているのが苔類のようだ。「苔類!」「そう、正解」。蘚苔クイズが始まり、遅かった歩みがさらに亀並みになる。コケの種類の見分けには驚いた。肉眼では小さすぎて見えない葉のギザギザ(鋸歯)の有無などで判別する。

「あ! これ鋸歯あるわー!」
 
ルーペでコケをのぞくシャンユーちゃんの声が苔むす森に響き渡る。この壮大な自然の中で、0.1ミリの鋸歯と向き合う、なんという緻密な観察。
 
2本目の小川で本日はタイムオーバー。GPSを見るとなんとまだ3分の1も進んでいない。「滝なんて見ても面白くないぞ。夏は滝を滑り台にしている輩もいるらしい」と西村先生。なにそれ楽しそう。
 
翌日リベンジすることにした。先生はお留守番だという。「昨日の小川まではちんたら禁止で行こう」と、めずらしくやる気の大作さん。そう、私たちは放っておくと何時間でもとどまって自然観察をしてしまう体質なのだ。するとあっという間に昨日の小川に到着。

「早っ!!」
 
昨日よりも朝の光が美しく、見事なコケの絶景が広がる。「先生にも見せてあげたかったー」とシャンユーちゃん。
 
本日は滝まで到達。ほぼ直角の滝を前に「これ滑り台は死ぬ!」「先生絶対騙されてる!」と大爆笑。また先生と来たいね。と笑い合った。

【コース1】水がきれいでコケがいっぱい! 蛇之口滝ハイキング

蛇之口滝 標高約500m
COURSE TIME 6〜7時間

通常コースタイムは往復3~4時間だが、観察しながらちんたら進む場合は最低6~7時間は見ておいたほうがいい。途中ワイルドな道もあるので、危険を感じたら引き返そう。ガイドさんを頼むのもアリ!

10:00
屋久島のコケ博士が君臨! いざコケワールドへ!

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「コケって素敵だろ」
「だんだんわかってきた」

コケワールドのだいぶ手前だが、すでに30分経過。コケ中心に歩くとこうなるので、山行計画にはゆとりを持って!

10:30

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ルーペは光にかざして上向きで使うと◎。ザック脇にあるのはシャンユーちゃん特製、シダ植物ウラジロの箸。

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この細い葉の先を見る!

ルーペがないとわからない繊細なコケ問題に突入。「えーと、これは鋸歯があるからぁ…なんだっけ?」

屋久島で見られるコケ図鑑

10~20倍のルーペで拡大して見ると、細かい部分まで観察できるよ!

ヤクシマタチゴケ

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屋久島の岩の上に生える蘚類。

オオシラガゴケ

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葉先に突起がある蘚類。

ホウオウゴケ

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鳳凰の尾羽に似ている蘚類。

ヤクシマゴケ

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ヤクスギランド出口にある苔類。

ハネムクムクゴケ

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ムクムクした葉の苔類。

ジャゴケ

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ヘビ模様なので蛇苔。苔類。

11:30
熱帯性のアコウの巨木に到着!

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これは樹齢何年だろう?

クワ科イチジク属のアコウ。幹生果なので、幹から大量の果実が実る。この木も夏になったら実るのだろうか。気持ち悪そうなのでぜひ見てみたい!

ヤクシマザルが出現!

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サルが数匹出現! 強いシュウ酸カルシウムを含む"食わず芋"ことクワズイモを食べるサルを発見! 人間には毒でもサルはいけるとは興味深い話です。

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クワズイモ食べるってよ

12:00

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屋久島のハイキングでは基本的には煮沸不要で清流の水は飲めるといわれている。水の心配が要らないのはありがたい。

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きれいな水おいしー!

13:15
ついに到着! 蛇之口滝!

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目の前は待望の蛇之口滝なのだが、とりあえず昼食。ヨモギ天&ふりかけごはんをバーナーで温めれば最高のランチに変身。

14:00
蛇之口滝から帰るどー!

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さあ!下山するっぺ。

※いくつか迷いやすい分岐があるので、事前に圏外でも使えるGPS登山地図アプリをダウンロードしましょう。

【コース 2】

もののけ姫の舞台と絶景。白谷雲水峡&太鼓岩ハイキング

コケ狙いならまず候補に上がる白谷雲水峡。さすが有名なだけあって、立ち止まって長居はできない雰囲気。太鼓岩からの眺めは一見の価値あり!

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コケが良い雰囲気の川を渡る。人が多いので不安感がなく、自動的に前進できる。

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パンや軽食が買えるshiibaで購入したスパムおにぎり、チキンなどをバーナーで温める。空腹には最高の登山めし。

軽くて便利
ホットケーキ。
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山で重宝する「めちゃラクホットケーキミックス」とベーコン&島バナナでランチ!

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ちょっと!
絶景すぎん?

「あの川も行きたいー!」目的地が無限に湧き出るインフィニティインザスカイな眺め!

【コース 3】動物がいっぱい! 西部林道散策

ヤクシカやヤクザルの群れに絶対に遭遇したいなら西部林道の散策がおすすめ! 車道沿いにも動物がたくさんいて、登山装備がなくても楽しめる。

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ガジュマルの巨木。ガイドさんに案内してもらうと原生林を満喫できる。

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角と目を負傷したヤクシカ。「おまえかわいいなぁ」人懐っこい性格。

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おまえは誰サンなのか?

もののけ姫の中にいるような気分になれる西部林道。非日常がすぐ目の前にある。

屋久島で乾杯!

リニューアルしたばかりの新店舗!

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ほんとに魚が美味しい!

(左から)カコちゃん、マユちゃんと合流。ふたりは尾之間「四季の宿」でバイト中。この夏は双六小屋にいるそう。なにそれ素敵な生活すぎるぞ!

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鶏たたきにチャレンジ!

鹿児島ではポピュラーな、地どりの炙りたたき(¥1,300)のほか、トビウオ唐揚げや地魚の寿司も絶品!

寿し いその香り

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町安房788-150
電話:0997(46)3218
営業:17:00~21:30 
定休日:不定休
HP:https://www.instagram.com/yaku.isonokaori/

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屋久島名産

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トビウオ刺身と三岳! いろいろな三岳を飲んだけど二日酔いにはならず。このセットは神!

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バランス◎美味しすぎ!

2~3月の屋久島名産タンカン。シャンユーちゃんがどハマリ。皮は両サイドからむいてね!

※構成/小林由佳(編集部) 撮影/大作晃一 地図/MORISON

(BE-PAL 2026年6月号より)

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