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新連載 ビーパル小僧の「野遊び」自由研究
【第1回 実験】自然の色を判定して、自然色のカラーチャートを作ろう! いろいろ色ハンティング
赤、青、緑、黄色、白……。いつもはざっくり表現している自然界の「色」。本当はあの生き物って、何色!?

「上面は青灰色」「胸はバフ色」などなど、生き物の図鑑を見ていると出てくる謎の色名。より正確に表現したいと苦心する図鑑編纂者の思いをヨソに、読者は「この色ってアオサギの解説でしか見ないから、もうアオサギの背中色でいいのでは?」なんて思ったりして……。
そもそも色の感覚は個々人で異なるもの。ナナホシテントウの色だって、ある人には赤でも別の人には朱かもしれない。こんなふうに、生き物の色をみんながイメージできる色名で共有するのはなかなか難しい。
この曖昧さを排除するのがカラーコードだ。赤、青、黄、黒などの各色の配合比を数字で表して正確に表現する。これで問題解決! ……とはならなくて、普通の人は数値でいわれてもわからないし、参照する機器の液晶でも色は揺らぐ。目にした色を記録して、別の人に正確に伝えるのは、たいへんだ。
それをある程度解決してくれるのが「新配色カード158a」。158色の色見本とそれに対応する色名が記されているので、手軽に色を言語化できる。例えばナヨクサフジの色は「ほんむらさき」でキランソウは「バイオレット」。同じ紫でもその違いを言葉で簡単に表わせる。
もちろん自然界の色は無段階だから158色で完全網羅とはいかないけれど、「明るいときいろ」「くすんだセピア」など、基準になる色を修飾することでかなり正確に言い表わせる。
そしてこの新配色カードの思わぬ効果が、生き物の見え方を変えてくれるところ。鳥や虫といった分類ではなく、「色分け」で自然界が気になりだす。
青い草花、青い昆虫、青い羽根……。こんな色集めは生き物の名前を知らない子供でも楽しめるので、色の名を調べることから対象に興味が湧いてくる。
知識ではなく感覚から攻める生物の色の採集遊び、親子で挑戦してみませんか?
紅葉したギシギシ

「おまえの色はこの色だ!」
一枚の葉にいろんな赤が同居していることも。この葉は「あかねいろ」から「かばいろ」を経て「スカーレット」に!
1 外に出て色をさがす

すべてのフィールドが色の狩り場になるが、草原や樹林など環境にバリエーションがあると見つかる色も増える。
2 色を判定する
日本色研/新配色カード158a
¥825

PCCS(日本色研配色体系)に基づく158色を収録。色の名前を手軽に調べられる。
あると便利な道具

動かない草花はカードを添えて色を合わせられるが、動きが活発な昆虫は一度確保が必要。色に干渉しないガラス板やアクリルケースが便利。

3 スマホなどで撮影する

対象と適合する色を見つけたらカードを添えて撮影。あとで見返すと実物と色が異なるので、色の名前も記録する。
4 Photoshopなどのソフトや画像編集アプリでレイアウト
ハントした生き物たちを色ごとにまとめてレイアウトして楽しむ。ついつい色を補正したくなるけど、ぐっとこらえて色は忠実に!
完成! 自然色のカラーチャートができた!
1 ダリアパープル/アカガネサルハムシ

2 マゼンタ/アカザ

3 ガーネット/チャート

4 コスモス/ユウゲショウ

5 キャロットオレンジ/ナガミヒナゲシ

6 あかねいろ/ナナホシテントウ

7 かばいろ/紅葉したギシギシ

8 スレートグレイ/ニホンヤモリ

9 こけいろ/フミヅキタケ

10 ペールベージュ/カブトムシの幼虫

11 たんぽぽいろ/キンラン

12 やまぶきいろ/オッタチカタバミ

13 わかくさいろ/サルトリイバラ

14 ターコイズグリーン/ニホンカワトンボ

15 オリーブグリーン/ヤツデ

16 うらはいろ/レプラゴケ

17 そらいろ/初夏の16時の空

18 スレートブルー/チャート

19 ふじなんど/セリバヒエンソウ

20 バイオレット/キランソウ

21 ほんむらさき/ナヨクサフジ

実験結果
かばいろって200色あんねん
「白って200色あんねん」とはアンミカさんの言葉。「白」のニュアンスにこだわる人はさすがだな、と思いつつ野に出た研究班は気づいた。日本の自然界には「かばいろ」がカバーするしかない曖昧な赤茶が多い。どれこれも「かばいろ」だ。新しい呼び名の開発が待たれる!



ガーネット(チャート)、ベージュ(ニホンカナヘビ)、かばいろ(ギシギシ)……。赤褐色にもいろいろありますね。
※構成/藤原祥弘 撮影/矢島慎一
(BE-PAL 2026年7月号より)




