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点在するウォールアートを歩いて探そう

外房・鴨川の駐車場にクルマを停めて海沿いを歩きはじめると、建物や堤防に描かれた鮮やかな色彩が目に飛び込んできました。これは地元有志やアーチストたちが手がけたプロジェクトによるもの。
「鴨川ウォールアート」は、鴨川をアートで盛り上げる取り組みの一環として制作され、市内約10カ所に点在。新たな見どころとして注目されています。
前原・横渚海岸周辺にアートが集まっているので、まずはここからスタートするのがおすすめ。公式マップを片手に巡るのもいいけれど、「あっ、あそこにも」と偶然の発見を楽しむ歩き方が、この町にはよく似合います。

なかでも、横渚海岸の壁に描かれたyoshi47氏の作品は、鴨川アートを代表する一作。すぐ隣はサーフポイントで、たくさんのサーファーが波に乗る姿もアートの一部のように感じられました。

この壁画は、左に50mほど続きます。

右下に「時、すでにお鮨」って文字が見えますか?こういう遊び心が最高です(笑)。

この巨大な作品は、ぜひ砂浜に降りて30mほど離れて見てください。

散歩しながら、家族でアート探し競争をするのも楽しい時間でした。
こうしたアートの数々は、どれも最高の「映えスポット」でありながら、観光客で溢れかえっていないのが魅力。どこか生活の延長にあるような、自然な存在感がありました。
宝探しのようなアート散策は、まだまだ続く

太海(ふとみ)にある「太海フラワー磯釣りセンター」の帰り道、偶然見つけたアート。「こんなところにも」と思わず足が止まりました。

今回はすべて制覇できませんでしたが、JR安房鴨川駅や安房小湊駅、道の駅鴨川オーシャンパーク、二夕間海岸、天津小湊地区の実入りトンネルなど、市内にはまだまだ作品が点在しているそう。


昭和の面影を残す壁画もあれば、新しいタッチの作品もある。統一されたテーマがあるわけではないのに、どれも不思議と町の空気に馴染んでいます。
歩きながら「あ、ここにも」と見つけていく感覚は、まさに宝探し。目的地を決めずに歩くことで、町そのものを展示空間のように感じることができます。
アーチストや作品がある場所を知りたい方は、鴨川市の公式ホームページにも詳細な紹介がありますので、ぜひチェックしてみてください。
地元に愛されるチキンをテイクアウト

散策の途中、小腹が空いたタイミングで「石渡チキンストアー」という店に立ち寄りました。ここは地元の方に長く親しまれているお店で、ショーケースに並ぶチキンはどれも魅力的。名物の「骨なしチキン」「カレーパン」「牛蒡コロッケ」をテイクアウトしました。こうした町の定番に出会えるのも、歩いているからこその楽しみです。

この日はキャンピングカーで移動していたので、そのまま海の見える場所へ。窓を開けると潮の香りと風が入り込み、それだけで少し特別な時間に。シンプルですが、旅のなかでも印象に残るひとときでした。
石渡チキンストアー
- 所在地:千葉県鴨川市横渚880-6
- 電話:04-7092-2523
- 公式Instagram:https://www.instagram.com/ishichiki/
新しく生まれた海辺のスポット

久しぶりに訪ねた鴨川に、こんな場所ができていたことに驚きました。以前はなかったはずの場所に、洗練された空間が広がっていました。

新しい観光のかたちと、この土地がもともと持っている自然の魅力が、心地よく調和していました。

特筆すべきは、そのホスピタリティ。ネットで囲まれた安心の広い砂場や、屋外であればワンちゃんと一緒に過ごせる飲食店など、様々な旅のスタイルに寄り添ってくれます。



KAMOGAWA BREWERYは鴨川初のクラフトビール醸造所とベーカリーを併設したお店です。ほかにも、浜焼きや定食など地場産の新鮮な海の幸を堪能できる「シーフードマーケット」と、新鮮な野菜や果物、スイーツなどがそろう「ビーチマーケット」がありました。

Kamogawa SEASIDE BASE
- 所在地:鴨川市前原359-69
- 電話番号:04-7096-7676
- ホームページ:https://kamogawa-ssb.com
肩の力を抜いて歩く、鴨川の休日

のんびり歩いてみると、鴨川は決してひとつの顔だけではないことに気づきました。
海を楽しむ場所でありながら、町では静かな変化が積み重なり、それが新しい魅力となっています。アートもローカルフードも新しい施設も、それぞれが主張しすぎることなく自然に共存していることが心地よく感じられました。
気になった道にふらりと入り、見つけたものを楽しみながら歩く。そんな過ごし方がよく似合う町です。
春のやわらかな光のなか、海を感じながら歩く鴨川。
少し肩の力を抜いて歩くだけで、思いがけない発見に出会える場所でした。




