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ソト遊びに使える注目モデルをレビュー!
「eビターラ」ってどんなクルマ?

全長4,275㎜と小さめながら、エンジン等を搭載しないことによる広い空間設計により、広い車室を叶えたSUV。床下に駆動用バッテリーを敷き詰めながら、18インチの大径タイヤ&ホイールを履くことでロードクリアランスを確保。最低地上高は185㎜(社内測定値)と、悪路走破性の高さをうかがわせるスペックだ。

4WD車のZグレードには「オート」と「トレイル」を選択できる「ALLGRIP-e」が付く。「オート」では通常の路面での加速時、前輪と後輪に約50:50の駆動力を配分。状況に応じてその配分を自動制御する。「トレイル」では、悪路でタイヤが浮いたとき、空転しないようにブレーキをかけて反対側のタイヤに駆動力を配分(LSD機能)。脱出機能を高めている。
気になる一充電あたりの航続距離は、4WD車のZグレードが472km、2WD車のZグレードで520km。片道150km圏内のキャンプ場なら不安なく行ける。

価格は2WD車のXグレードが399万3000円と、割安感あり。ただし、2WD車や4WD車のZグレードと比べて駆動用バッテリーの容量が小さく、そのぶん航続距離も433kmとなっている。2WD車のZグレードは448万8000円、4WD車のZグレード492万8000円だ。

荷室のアレンジがしやすい設計


荷室は開口部の幅が1,020㎜、同じく開口部の高さが670㎜。奥行きは通常の状態で最大835㎜で、後席をたたむと最大1,455㎜に。2人のキャンプ道具は無理なく積める広さだ。さらに、後席は6:4の分割スライド機能が付く。スライド量は160㎜に及び、背もたれは4:2:4の分割可倒式なので、荷物の形状に合わせたアレンジがしやすい。

内装はほどよく高級感があり、シート表面にはレザー調素材を複数組み合わせ、質感のよさはもとより気を使わずに座れるのが、アウトドア派にとって大きなポイント。しかも、運転席は傾斜や高さ、背中の腰部分、ひざ裏などを細かく電動調整できる10ウェイ仕様。運転に適した基本姿勢を守りつつ、高速走行時や未舗装路など状況に合わせて微調整できるのはうれしい。

CEV補助金は全グレード127万円

運転席に座ると、前方の見切りのよさに安心感が増す。ボンネット左右の形状を工夫することで前端までの車両感覚がつかみやすいのだ。運転感覚はというと、ハンドル操作やアクセルペダルに手ごたえ(足ごたえ)がある感じで、タイヤから伝わる路面の感触を味わいながらすいっ、すいっと走る。言葉で説明するのは難しいが、ひとことでいえば「軽すぎない」感じ。段差で揺れることの多い悪路では、必要な分の操作だけを行える。その点でも「eビターラ」はフィールドへの対応力が高いクルマだ。

今回は市街地での走行だけだったので、2WD車と4WD車の歴然とした違いを感じることはできなかったが、若干強めに加速したときなど、4WD車に踏ん張り感があったのは確か。Zグレードでの2WD車と4WD車の価格差は44万円とそれなりに大きいが、悪路を含めた未舗装路を走ることの多いアウトドアズパーソンなら4WD車に目がいくだろう。ただし、行動力に長けた人は山間をずんずん走るわけで、そうなると充電の不安が出てくる。悩ましいところだが、自分のスタイルに合うかどうか、じっくり考えたい。

また、電気自動車である「eビターラ」は購入の際に国の補助金を受けることができ、3グレードすべてが127万円となっている(2006年3月31日までの登録分)。4WDのZグレードでは実質365万8000円! 軽自動車やコンパクトカー作りで定評のあるスズキらしい、必要な機能を備えながらも手の届きやすい価格に収めたという点で、ソト遊びグルマの候補に加えてほしい1台だ。
【SUZUKI e VITARA Z 4WD】
- 全長×全幅×全高:4,275×1,800×1,640ミリ
- 車両重量:1,890kg
- 最低地上高:185㎜
- 最小回転半径:5.2m
- モーター最高出力:135kW
- モーター最大トルク:307Nm
- 一充電航続距離:472km(WLTC モード)
- 車両本体価格:¥4,928,000(税込み)
問い合わせ先
TEL: 0120-402-253








