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一度は参加したくなる! SDGsはここまで進んでる!自然に優しい日本企業11選
世代を超えて親しまれる森へ。20年後の千本桜を目指すきのこの山・たけのこの里の森
明治ホールディングス株式会社
設立 2009年4月
本拠地 東京都中央区
従業員数 17,231人(連結)

ロングセラー商品「きのこの山」「たけのこの里」の名を冠した森。岐阜県関市と協定を結び、2023年に始動したこの保全活動は、事業で使用した水量を自然へ還す、水資源の涵養を目的としたプロジェクトだ。現場では近隣工場の有志らが、ジンダイサクラやコナラの苗木を1本ずつ手作業で植樹している。汗を流す重労働だが、地域や自然を身近に感じる貴重な機会となっている。2040年度までに使用水量の250%を還元するという目標を掲げ、将来、自分たちが植えた桜が地域を彩る新たな名所となる日を夢見ている。

親しみやすい名前に惹かれ訪れる人もいるが、実態は保全の場。自然を感じ、看板前でぜひ記念撮影を、と担当者は語る。

地元の森林組合の指導のもと、植樹を行なう。

東京ドーム約3個分にあたる15haの広大な山林が、保全活動のフィールドだ。
地域の森を次世代へつなぐ。豊かな森への回帰を目指す東邦ガスの森の保全活動
東邦ガス株式会社
設立 1922年6月
本拠地 愛知県名古屋市
従業員数 6,074人(連結)

東海3県を基盤とする東邦ガスは、愛知・岐阜・三重の各県で「東邦ガスの森」を展開し、約10年にわたり森林保全を続けている。三重県大台町では林業用の植林ではなく、その土地固有の樹種を植えて本来の豊かな森へ戻す試みを継続。岐阜県御嵩町では、活動を社外へも開放し、間伐材を用いた色鉛筆作りなど、次世代を担う子供たちが自然の価値を肌で感じる教育の場としても活用している。この10年で立派に育った森が、継続の意義を物語っている。

岐阜県御嵩町「東邦ガスの森 みたけ」にて。地域と一体となって進める保全活動は、同社が大切にする地域共生の象徴だ。

「東邦ガスの森 おおだい」での植樹。本来の姿を取り戻すため、地元の土着種を1本ずつ丁寧に植えていく。

手作り色鉛筆の体験を通じ、楽しみながら森林保全への理解を深めていく。
ビジネス街を生き物たちのハブへ。都市型生物多様性の最前線! 皇居の緑とつながる街づくり
三菱地所株式会社
設立 1937年5月
本拠地 東京都千代田区
従業員数 11,412人(連結)

三菱地所は、皇居に隣接する大手町・丸の内・有楽町エリアを皇居の生き物が街へ広がっていくための一歩目と捉え、生態系再生に挑んでいる。ビル屋上での都市養蜂「丸の内ハニープロジェクト」では、ハチミツのDNA分析やAIによる解析を実施。街路樹の花が実際に生き物の糧となっていることを可視化し、エリアの植栽に反映していく。また、お濠の水を浄化し、底に眠る絶滅危惧種の水草を再生させるなど、都市と自然が共生する場を創出。先進技術と地道な活動の融合により、ビジネス街の新たな価値を定義している。

環境省らと連携する「濠プロジェクト」。水辺環境の改善に加え、泥中の種子を呼び覚ますことで、都心に本来の生態系を取り戻す。

屋上での採蜜。1週間で色も味も変わるハチミツに花の移ろいを知る。

お濠の水を貯めて清める、ビル地下の浄化施設。
※構成/風間 拓
(BE-PAL 2026年3月号より)




