地域振興と生物多様性を未来につなぐ「カゴメ」野菜のテーマパーク | ナチュラルライフ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.03.19

地域振興と生物多様性を未来につなぐ「カゴメ」野菜のテーマパーク

地域振興と生物多様性を未来につなぐ「カゴメ」野菜のテーマパーク
環境保護や生物多様性保全、地域社会貢献など、全国でSDGsに取り組む企業が増えている。そこでネイチャー分野に焦点を当て、具体的にどんな活動をしているのか取材してきた。今回はカゴメの取り組みをご紹介。
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一度は参加したくなる! SDGsはここまで進んでる! 自然に優しい日本企業11選

カゴメ株式会社

設  立 1899年
本拠地 愛知県名古屋市
従業員数 3,184人

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〝工業・農業・観光〞が一体化!

2019年、長野県富士見町に誕生した「カゴメ野菜生活ファーム富士見」。工業・農業・観光が一体となった、体験型“野菜のテーマパーク”だ。
 
はじまりは、1968年に操業した“カゴメ富士見工場”(工業)。50年間にわたり地元、富士見町との関係を深めてきた。その恩返しの気持ちから、次に着手したのが遊休地利用だ。2015年に農業の活性化の一環として“八ヶ岳みらい菜園”(農業)を設立。そして、人を呼ぶための事業として、’19年に観光事業である“カゴメ野菜生活ファーム富士見”(観光)を設立したのだ。

「工場見学“カゴメファクトリーツアー”が人気のコンテンツではありますが、施設内のレストランで地元の高原野菜を味わっていただいたり、野菜の収穫も体験していただけます」
 
とは、カゴメ野菜生活ファーム富士見代表の川口詞正さん。地元長野県はもちろん、関東地方や中部地方からも、年間約4万人が訪れている。
 
一方、富士見町の人々との交流も深め続けている。地元の小学生と一緒に、ヒマワリのタネをまく活動もそのひとつだ。

「水田だったところを土壌改良して畑にするため、ヒマワリの力を借りています。その景観管理なども含め、地元の子供たちと一緒に行なっています」
 
6月にタネをまき、夏には草取り、秋にはタネの収穫からヒマワリ油の瓶詰めまで。すべて子供たちが行なうことで、植える植育から食べる食育まで、1年間を通じた取り組みに。
 
また同時に、生物多様性の保全にも努めている。外来植物が多かった畑の法面に、タネから育てた地域の在来植物を植栽し再生。病害虫防除のため、畑に天敵を呼び込むための仕掛けを施すなど、環境教育の場にも。

「地域との取り組みはまだまだはじまったばかりです。野菜生活ファームがある富士見町にまた来たい、と思ってもらえる場所作りを続けていきます」

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夏は地元の小学校3年生と一緒に育てたヒマワリが満開。ヒマワリの迷路の向こうに見える緑色の屋根が「カゴメ野菜生活ファーム」の建屋。

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カゴメファクトリーツアー。工場の空間にデジタルコンテンツを重ねるARの技術を導入した最新仕様。

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旬の野菜の収穫体験も。

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有名なトマトの樹が見られるトマトミュージアム。

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畑の周りでは生物多様性にまつわるクイズラリーも実施。

体験型 カゴメ野菜生活ファーム富士見

住所:長野県諏訪郡富士見町富士見9275-1
電話:0266(78)3935
営業時間:10:00〜16:00
定休日:火曜

*12月中旬〜3月上旬まで冬季休業(予定)

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富士見工場周辺の10ヘクタールの遊休地を活用。3つの施設が隣接することで工場の排CO2・排温水を再利用でき、環境保全にも。

※構成/大石裕美

(BE-PAL 2026年3月号より)

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