- Text
- Source
一度は参加したくなる! SDGsはここまで進んでる! 自然に優しい日本企業11選
株式会社メイスイホールディングス
設 立 1973年3月6日
本拠地 大阪府大阪市
従業員数 254名(グループ連結)
窓 口 一般社団法人めいすいの里山
https://meisui-satoyama.or.jp

静かな森をお喋りな森に
放置されていた谷津田に生き物が集まる環境を取り戻すため、2016年に立ち上げられた里山再生プロジェクトが「めいすいの里山」だ。琵琶湖と比叡山の裾野に挟まれた、大津市仰木地区の一角に位置する。写真家、今森光彦さんを監修者として迎え、月一回のボランティア活動を通して、荒れた林を整備し里山を再生中だ。
「放置された針葉樹を伐採することからスタートしました」
とは、メイスイホールディングスの広報担当。活動するにあたり、一般社団法人めいすいの里山を創設し、社員がボランティアで集まり、今森さんとともに山の斜面に広葉樹の苗を植えていった。
「針葉樹が多く、切り出したらはげ山状態。こんなに切っちゃっていいの? と不安に思う人も多かったようです」
台風が原因で林を育成中の斜面が土砂崩れを起こしたり、植えたばかりの苗がシカに食べられたりと、常にトライ&エラーの繰り返しだったそう。
社員だけでなく、その家族やメイスイのユーザーも加わり、多いときは80名ほどに。ほとんどの社員が一度は参加したことがある。
「里山活動がはじまり、身をもって体感することで、環境活動に自分たちが寄与しているという、自信のようなものを持つ社員が増えた気がします」
8年前に植えた広葉樹が、ようやく数mの高さに育ってきた。手付かずの状態だったときよりも森が明るくなったことで、さまざまな植物の種が飛んでくるようになり、鳥も戻ってきた。
「静かな森だったのが、おしゃべりな森になりました。小さな生き物の動きも感じられるし、とにかく森の音が変わりました」
人の手を入れ続け循環を促すことで活きる里山。里山に完成はないのかもしれない。
「それでも、人間が植物を植えるだけではなく、生き物がタネを運ぶなど、生態系が機能しはじめるようになるといいですね」
BEFORE

第1回目の活動(2017年3月)で、山の斜面の針葉樹を伐採。

クヌギの苗木100本を植栽した。
AFTER

去年の9月に開催した第51回目。青々した緑が広がる。

今森さんの案内で森の外周を歩き、植物や昆虫の解説をしてもらうことも。

里山維持に、通年の下草刈りが欠かせない。

春は里山で採れた山菜の天ぷらがご馳走。

BBQを楽しむこともある。
めいすいの里山・生き物図鑑
モリアオガエル

普段は森林に生息し、繁殖期(4〜7月)になると里山の水辺などで、泡状の卵塊を産む。
シオカラトンボ

里山のトンボの代表格。4〜10月に見られる。幼虫のヤゴは水底の泥に潜んでいる。
アサギマダラ

1000㎞以上も海を渡り旅するチョウ。フジバカマの蜜を好むので植えて呼び込む。
※構成/大石裕美 写真/一般社団法人めいすいの里山
(BE-PAL 2026年3月号より)







