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キャンプで作りたい!簡単でおいしい「餃子」レシピ
BE-PAL本誌(2025年8月号)に掲載された、餃子芸人のクック井上。さんが教えてくれたのは、タイ風やウクライナ風など世界の味を取り入れたひと味違うレシピだ。また、料理人のキクタローさんにはせいろを使った本格的な蒸し餃子の作り方を教えていただいた。
餃子芸人クック井上。さん直伝餃子レシピ3選

クック井上。さん
1999年、お笑いコンビ「ツインクル」結成。趣味の料理好きが高じて食の資格を数々取得。著書に『魔法の万能調味料 料理酒オイル』(ダイヤモンド社)。
タイ風セロリ餃子
海老はプリッ、セロリはシャキッと。クックさんがタイ風の味をイメージして考案。甘酢っぱ辛いアジアンテイストでビールに最高!

材料(24個分)
- 餃子の皮…24枚
- 鶏ひき肉…100g
- むき海老(ざく切り)…30g
- セロリ(粗みじん切り)…150g
- 料理酒オイル…大さじ1
- サラダ油…適量
- パクチー(ざく切り)…適量
A
- ショウガ(みじん切り)…3g
- ナンプラー…小さじ2
- スイートチリソース…小さじ1
- ライム果汁(レモン果汁でも可)…小さじ1
- 鶏がらスープの素…小さじ1/2

作り方
1.鶏ひき肉に料理酒オイルを加えて混ぜる。
2.【1】に、むき海老、Aを加え、まんべんなく混ぜる。セロリを加えて軽く混ぜ、ジッパー付き保存袋に餡を詰めて持参。
3.皮の中央に餡を置き、縁に水をぬる。半分に折り、空気を抜きながら縁をつまんで閉じる。底面の真ん中を指で押して折り目を作り、両端を寄せて、指でつまんで閉じて帽子型にする。
4.フライパンに油をひき、餃子を並べる。強火にかけ、餃子が半分浸かる程度の湯を注ぎ、蓋をする。水分がほぼなくなったら、蓋をはずし、油少量を餃子の上から回しかけ、底面をこんがり焼き上げる。
5.フライパンよりひと回り小さな皿を餃子にのせ、油をきってから、裏返す。パクチーを散らす。
タレ
ナンプラー、ライムかレモン果汁、スイートチリソースを同量で割る。好みで、ニンニクみじん切り、唐辛子を加える。

口をとじてくるっと丸めるだけなので意外に簡単。軽やかな口当たりの薄皮がおすすめだ。

焼き始めは湯が必須。ポット持参を推奨。フライパンは焦げつきにくいフッ素樹脂加工を。
餃子のひっくり返し術

使う皿はフライパンよりひと回り小さいサイズがベスト。皿を手で押さえ、熱い油が手に垂れないよう、油をきってからひっくり返す。

※構成/安井洋子 撮影/猪俣慎吾
(BE-PAL 2025年8月号より)
▼参考記事
南米エンパナーダ風餃子
餡はゆで卵、オリーブに干しブドウまで!南米の家庭料理を餃子に落とし込んだスパイシーな美味しさ。両面焼きでカリッと!


材料(約24個分)
- 餃子の皮…24枚
- 牛ひき肉(赤身)…250g
- タマネギ(粗みじん切り)…125g
A
- 料理酒オイル…大さじ1
- 塩…5g
- クミン(ホール)※1…小さじ1/2
- パプリカパウダー※2…小さじ1/2
- 黒コショウ…小さじ1/4
- ゆで卵(粗みじん切り)…1個
- 黒オリーブ(粗みじん切り)…25g
- 干しブドウ…30個
- パセリ(みじん切り)…4g
- オリーブオイル…大さじ1
- バター…5g
- イタリアンパセリ(刻む)…適量
※1ガラムマサラ小さじ1/4で代用可。
※2ケチャップ小さじ1で代用可。
作り方
1.牛ひき肉にAを加えて混ぜる。フライパンにオリーブオイル(分量外)を中火で熱し、炒める。
2.色が変わったらタマネギを加え、軽く炒める。Bを加えてひと混ぜする。冷めたら、ジッパー付き保存袋に餡を詰めて持参。
3.皮の中央に餡を置き、縁に水をぬる。半分に折り、空気を抜きながら縁をつまんで閉じる。親指と人さし指を使い、縁を内側へ折り返す動作をくり返し、半月型にする。
4.フライパンにCをひいて弱めの中火にかけ、餃子を放射状に並べ、蓋をして焼く。こんがり焼けたら蓋をはずし、餃子の上下を返して焼く。
5.フライパンよりひと回り小さな皿を餃子にのせ、油をきって、裏返す。イタリアンパセリを散らす。

皮の縁をつまんでねじって折り込むパイ風の包み方。平面に仕上がるので両面焼きに向く。

香り豊かに仕上がるよう、オリーブオイルにバターを足して。こんがりと両面焼きに!
※構成/安井洋子 撮影/猪俣慎吾
(BE-PAL 2025年8月号より)
▼参考記事
オカンの野菜餃子
野菜たっぷりでモリモリ食べたい! 酢ベースの味変タレを用意すれば、これはもう、無限ループ。


材料(30~40個)
- 材料(30~40個)
- 餃子の皮…30~40枚
- キャベツ…1/3個(400g)
- ニラ…1/4束
- 豚ひき肉…75g
- 料理酒オイル…大さじ1
- 塩…ふたつまみ
A
- ごま油…大さじ1
- しょうゆ…大さじ1/2
- オイスターソース…大さじ1/2
- 鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ2
- コショウ…小さじ1/2
- ニンニク、ショウガ…好みで少々
- サラダ油…大さじ1
作り方
1.キャベツは3mm角のみじん切りにし、塩を加えてよく混ぜる。20分ほど置いて水気を絞る。ニラは幅5mmに切る。
2.豚ひき肉に料理酒オイルを加えて練る。Aを混ぜたら、キャベツを加えてさらに混ぜる。最後にニラを潰さないように混ぜる。ジッパー付き保存袋に餡を詰めて持参。
3.皮の中央に餡を置き、縁に水をぬる。半分に折り、皮の頂点をつまんで留める。両端にヒダを寄せる。
4.フライパンに油をひき、餃子を放射状に並べる。強火にかけて、餃子の高さの1/3量まで湯を注ぎ、蓋をする。水分がなくなったら蓋をはずし、餃子の上から油を少量(分量外)をかけ、弱火でこんがり焼く。
5.フライパンよりひと回り小さな皿を餃子にのせ、油をきってから、裏返す。

ヒダを2つだけ作る簡単な包み方。まずは皮の頂点同士をつまんで閉じる。餡が多いと包みにくいので注意。


次に、左右の端を手前側に寄せて留める。ヒダが少ないので皮がかたくならず、ふんわり食感に焼きあがる。

仕上げに垂らす油は、餃子の上から。食べるとき、隣り合った餃子を箸で簡単にはがせるようになる。
※構成/安井洋子 撮影/猪俣慎吾
(BE-PAL 2025年8月号より)
▼参考記事
ウクライナ風ワレニキ
水餃子「ワレニキ」は、ウクライナの家庭料理。もっちりプルンッとした厚皮に包まれているのはコロッケ風の優しい餡。ローストタマネギの甘みにハーブの爽やかな香りが重なる平和な味わい!


材料(約24個分)
- 餃子の皮(厚手)…24枚
- ジャガイモ…300g
- タマネギ…1/2個(100g程度)
- 塩…小さじ1/2
- コショウ…少々
- サラダ油…大さじ3
- ヨーグルト※…適量
- ディル…適量
※「小岩井生乳100%ヨーグルト」など、とろとろしたタイプがベター。
作り方
1.耐熱容器に4㎜角に切ったタマネギ、油を入れ、電子レンジ(600W)で3分加熱する。よく混ぜ、さらに3分加熱する。色づかない場合は1分ずつさらに加熱し、あめ色にする。
2.ジャガイモは半分に切り、包丁で1周切り目を入れたら、濡らしたキッチンペーパーとラップで包み、電子レンジ(600W)で4分ほど加熱する。
3.【2】は温かいうちに皮をむく。ボウルに入れ、フォークで潰し、塩、コショウ、【1】の半量を油をきって加え混ぜる。ジッパー付き保存袋に餡を入れて持参。
4.皮の中央に餡を置き、縁に水をぬる。半分に折り、空気を抜きながら閉じる。フォークの背面の先端を軽く押しつけて、皮をしっかり閉じラビオリ型にする。
5.塩(分量外)適量を加えた熱湯で、優しく混ぜながら2分ほど茹でる。浮いてきたら、湯をきって器に盛る。残りの【1】を適量、刻んだディルを散らし、ヨーグルトをかける。

フォークの先で潰すように口を留めるラビオリ風の包み方。水餃子にはもっちり仕上がる厚手の皮がベター。

浮いてきたら火の通った証拠。皮が破れないよう優しく取り出し、よく湯をきって、熱々のうちに食べよう。
※構成/安井洋子 撮影/猪俣慎吾
(BE-PAL 2025年8月号より)
▼参考記事
料理人 キクタローさん直伝蒸し餃子レシピ
旨味凝縮蒸し餃子
中華鍋にセイロ用受け台+セイロをのせて蒸し料理に挑戦。餃子の皮のモチモチ感と、ツルッと口に滑り込む食感がクセになる!

材料 (20個分)
- 餃子の皮…約20枚
- 豚ひき肉…100g
- キャベツ…1/4玉
- タマネギ…1/4個
- ニンニクすりおろし…1片分
- しょうがすりおろし…1片分
- 醤油…大さじ1と1/2
- オイスターソース…小さじ1と1/2
- ごま油…大さじ2
- 塩、コショウ…適量

作り方
1.キャベツとタマネギをみじん切りにして塩を振り、水分を出す。
2.豚ひき肉に【1】以外の材料をすべて加えてよく混ぜる。
3.【1】の水分をよく絞って、【2】と合わせる。
4.【3】のタネを皮で包み、せいろで火が通るまで蒸す。

タネを中央にのせたら周囲に水を塗り半分に折る。端を重ね食べやすいひと口餃子に。

皮が半透明になるまで蒸す。セイロから炎がはみ出さないように注意すること。
▼参考記事
筋肉料理研究家 Ryotaさんの餃子の皮を使ったアレンジレシピ
餃子の皮を使ったアレンジレシピを紹介する。餃子の皮を使ったピザや、パイ風スイーツなどメインになる料理だけではなくデザートにも使える餃子の皮をキャンプでの調理に使わない手はない!
餃子の皮で作る大葉といわしのピザ

餃子の皮で作るピザは包丁いらずで作れるので、小さいお子様と一緒に作るのもおすすめのキャンプ飯だ。

材料(直径約21.5cmフライパン1枚分)
- 餃子の皮…15枚
- いわし味噌煮缶…1個(150g)
- ピザソース…適量
- ピザ用チーズ…40g
- 大葉…適量
作り方

1.クッキングシートをくしゃくしゃに丸めて広げ、フライパンにセットする。はみ出た部分はそのままだと燃えてしまうので、ハサミで切る。

2.餃子の皮を重ねながら並べる。今回は直径約20.5cmのフライパンに対して餃子の皮を15枚使用しているが、枚数は増やしてもOK。

3.フチ部分を少し残して餃子の皮にピザソースを塗り、汁を切ったいわしの身を並べ、ピザ用チーズをちらしたら、フタをして弱火でチーズが溶けるまで焼く。ちなみに、餃子の皮は焦げやすいので、ときどきフタを取りながら焼き加減を確認しよう。

4.おいしそうな仕上がり!

カッティングボードなどに盛り付けたら、ちぎった大葉をたっぷりちらして完成。
一口食べてみると、餃子の皮のカリッと香ばしい食感にピザソースといわしのうま味、チーズのコクが絡んでやみつき。さらに、こってりとした味わいながらも、ちぎってちらした大葉の爽やかな香りのおかげで食べる手が止まらない一品に。まさに和洋折衷を具現化したような風味で、満足感たっぷりのピザに仕上がる。
▼参考記事
餃子の皮のフルーツピザ


材料(8枚分)
- 餃子の皮(大判)…8枚
- パイン缶詰(朝からフルーツパイン)…1個(固形量100g)
- クリームチーズ…200g
- 無塩バター…適量
- はちみつ…適量
- ミント…適量
餃子の皮で作るフルーツピザ。餃子の皮はより厚みがあって食べごたえのある大判、フルーツはパインをチョイス。あらかじめカットされているタイプの缶詰を利用するので、包丁いらずの簡単レシピだ。
作り方

1.まずは餃子の皮にクリームチーズを塗っていく。片方の手で皮を押さえてクルクルと回しながら塗って、丸く形を整える。

2.クリームチーズの上にパインを乗せる。

3.残りの皮にも同じようにパインを乗せたらフライパンに無塩バターを熱し、ピザを入れて弱火で皮がカリッとするまで焼く。
4.すべて焼き終えたら盛り付けて、はちみつ、ミントをトッピングして完成。少し緑があると、見た目もより華やかになる。

一口かじってみると、バターのおかげで皮はパリッと香ばしく、クリームチーズはほんのりとろ~り。さらに、はちみつとパインのさわやかな甘みが口の中に広がる。
▼参考記事
アウトドアライター ムスカリさんの餃子の皮のスイーツレシピ
餃子の皮で簡単パイ風スイーツ

餃子の皮に材料を入れてフライパンで焼くだけのお手軽スイーツ。餃子を作るのが難しいお子さんでも、このスイーツは皮を半分に折るだけだから、一緒に楽しめる。
材料

- バナナ
- チョコレート
- 餃子の皮
- バター
作り方

1.バナナを小さめにカット。チョコレートも小さく割っておく。

2.餃子の皮に、バナナとチョコをのせたら、餃子を作る時と同様に縁に水をつけて半分に折り、しっかりと閉じる。調理中に具が出てくると油で跳ねて危険なので、中身が出てこないように、ピッタリと閉じているか確認しよう!

3.縁をフォークで押さえると一気にパイ風に変身。今回は鉄のフライパンを使用。しっかりと熱した鉄のフライパンにバターをひき、一つずつゆっくり置いていく。

4.火加減は最初中~弱火くらい。焦げがつく場合は弱火にする。

5.片面が狐色になったら、ひっくり返し反対側を焼き、完成。あま~い香りが広がり、一口食べるとまさにパイ! あっという間にペロリ。こちらには、紅茶が合いそうだ。
作る時のコツ
餃子のように立体的に作るよりは、平べったく作った方が焼き時間が短くなる上、焼きムラができにくい。多めの油で、揚げて作ってもOK! 揚げ物をする予定があれば、最後の締めスイーツとして作ってもいいだろう。
▼参考記事












