そこで、本記事ではBE-PAL.NETがアウトドア向けストーブのおすすめをセレクト!アウトドア情報誌『BE-PAL』(2022年12月~2025年2月号まで)やBE-PAL.NETに掲載されたアイテムから、アウトドアで使いたい人気ストーブを種類別に紹介する。
また、ストーブの種類と、選び方のポイントになる各タイプの特徴も解説。暖房効果はもちろん、コンパクトさ・軽量性や調理のしやすさなどの機能性もチェックして、スタイルに合った一台で冬のアウトドアも暖かく過ごそう。
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アウトドア向けストーブの種類と選び方
アウトドアで活躍するストーブの種類をおさらいするとともに、選び方のポイントになる特徴をチェックしよう。
石油ストーブ
石油ストーブとは灯油を使うタイプのストーブ。自宅で使っているものがあれば、そのままキャンプにも持っていける。石油ストーブのメリットは、灯油は安価に手に入るのでランニングコストを抑えられる点だ。またストーブの上でお湯を沸かすといったことも可能。
石油ストーブは、対流式と反射式の2種類。対流式は、ストーブを中心に空気を温めることで室内全体の温度を上昇させる。反射式は一方向を集中的に温めるタイプで、主にソロキャンプに向いている。大人数で使うなら、対流式の方が暖房効果は高いだろう。
屋内で使用すると、一酸化炭素中毒に陥るリスクがあるので注意。
薪ストーブ
薪を燃やして暖をとるのが薪ストーブ。暖かさは数あるストーブの中でも随一といえ、大人数で使うのに適している。薪ストーブのメリットは燃えている炎を見られる点で、キャンプサイトの雰囲気をおしゃれに演出してくれる。
薪の樹種や乾燥具合にも左右されるが、熱効率に優れた薪ストーブの場合、石油ストーブ以上に暖まるものもある。また、天板の上で調理が可能なものもある。
ただし、本体が高価な傾向があり、使用時には薪を用意する必要がありランニングコストが高くなりやすいのがデメリット。また、キャンプに限らず屋内で使用する際は、煙突を設置して適切に排気を行なわないと一酸化炭素中毒に陥るリスクがある。
ガスストーブ
カセットガスを使って使用するタイプのストーブで、コンパクトな製品が多く、持ち運びに便利なのが特徴。サイズが小さい分、火力はほかのタイプと比べると控えめなので、ソロキャンプや少人数で使うのに向いている。
カセットガスはスーパーやコンビニでも入手できるため、燃料を調達しやすいのがメリットだ。ただしカセットガス1本あたりの使用可能時間は2~3時間のため、一時的に暖をとるのに向いている。
ラインナップが豊富なので、用途や使用人数に合ったものを選ぶといいだろう。 石油ストーブや薪ストーブと同様に、屋内で使用すると、一酸化炭素中毒に陥るリスクがあるため注意。
▼参考記事
使いやすい定番タイプ!アウトドアにおすすめの石油ストーブ3選
燃料が手に入りやすく、暖かさも十分な石油ストーブを紹介。持ち運びやすく、アウトドアはもちろん自宅でも使えるのも魅力だ。
(BE-PAL 2024年2月号、2025年2月号等より)
トヨトミ GEAR MISSION(ギアミッション) RR-GER25
ミリタリーテイストあふれる石油ストーブ。赤熱方式を採用し、側面部も暖かさを感じられるようになった。一発で火がつく電子点火、消化時のニオイセーブ機能、万が一転倒しても石油がこぼれにくい2重タンク構造、対震自動消火装置などの機能も備えている。
●サイズ:高さ48×幅38.8×奥行き38.8cm
●重量:約5.9kg
●油タンク容量:4.9L
●暖房出力:2.54kW
●適用畳数:コンクリート(集合) 9畳 、木造(戸建) 7畳
1949年創業の石油暖房機器メーカー「トヨトミ」が「無骨なアウトドアライフスタイル」をコンセプトに掲げて立ち上げたブランド「GEAR MISSION(ギアミッション)」。
従来モデルでは丸みのあったタンク形状を、角張ったデザインにリニューアル。より無骨な印象へとアップデートさせている。ロゴや印字などにもミリタリーテイストを意識したディティールに仕上げている。
▼参考記事
Aladdin(アラジン) ブルーフレームクッカー
90年以上の歴史を持つブルーフレームヒーターに、煮炊き調理に便利な五徳が付いた。クルマで持ち運びしやすいコンパクトなサイズ感も便利。(画像左)

五徳と汁受けは取りはずしできるから、吹きこぼれても安心。
撮影/三浦孝明
▼参考記事
ALPACA(アルパカ) アルパカ プラス ストーブ TS-77NC
絶妙なサイズ感とデザインの良さで、キャンプでも定番の石油ストーブ。圧倒的な暖房出力で全方囲ポカポカ空間に。持ち運びしやすいから家の中での移動もラク!
●サイズ:φ35×H42cm
●重量:6.6kg
●タンク容量:3.7L
▼参考記事
調理にも便利!アウトドアならではのおすすめ薪ストーブ9選
暖房効果に優れ、調理がしやすいタイプも多い薪ストーブのおすすめを紹介。コンパクトモデルも必見だ。
(BE-PAL 2022年12月、2024年2月、2025年2月号等より)
| ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
|---|---|---|---|
| 価格 | |||
ogawa(オガワ) ちびストーブ3 | ![]() | ¥38,280 | |
DOD(ディーオーディー) おとなのまきちゃん | ![]() | ¥39,600 | |
DOD(ディーオーディー) ピザがまきちゃん | ![]() | ¥48,400 | |
Mt.SUMI(マウントスミ) アウトドア薪ストーブ オーラ フルガラス | ![]() | ¥87,450 | |
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) 陽だまりストーブ | ![]() | ¥108,900 | |
G-STOVE クッキングビュー | ![]() | ¥51,700 | |
笑’s 焚き火の箱『easy 400G』 | ![]() | ¥38,500 | |
ANEVAY(アネヴェイ) フロンティアプラスストーブ | ![]() | ¥64,680 | |
VASTLAND(ヴァストランド) ステンレス薪ストーブ | ![]() | ¥19,800 | |
ogawa(オガワ) ちびストーブ3
約5.2kgという軽さが魅力の薪ストーブ。コンパクトに収納できるから、持ち運びや家での保管にも便利。それでいて機能は本格的!
●サイズ:28x40xH150cm
●収納サイズ:W38xD47xH33cm
●重量:約5.2kg
DOD(ディーオーディー) おとなのまきちゃん
ガラス窓の大きな薪ストーブなら、炎を楽しみながら暖を取れる。燃焼室の下にオーブンスペースがあり、ピザを焼くことも可能だ。
●サイズ:約W50×D31×H256cm
●収納サイズ:約W51×D32×H30cm
●重量:約18.7kg
▼参考記事
DOD(ディーオーディー) ピザがまきちゃん
薪ストーブでの調理に引き込まれるユーザーや憧れを抱くキャンパーの声に応えるべく、調理に特価した薪ストーブ。本体の上部では鍋料理、内部ではオーブン料理、下部ではピザといった同時調理ができる上、大きなガラス窓から炎鑑賞も楽しめる。燃焼のインパクトにもこだわった設計だ。
●サイズ:(約)W36×D39×H250cm、ストーブ本体(約)W33×D36×H33cm、煙突直径(約)8.1cm
●収納サイズ:(約)W40×D40×H35cm
●総重量:(約)17kg

ぴったりサイズのピザピール(ピザを取り出すためのヘラ)が付属。ピザ窯でほくほくの焼きたてピザを楽しめる。また、取り外し可能なオーブンラックも付属。燃焼室内部でオーブン調理が楽しめる。ストーブ上部ではスープを温めることも可能だ。

煙突、キャリーバッグなどの必要な道具がセットになっていて、専用バッグに収まる。
▼参考記事
Mt.SUMI(マウントスミ) アウトドア薪ストーブ オーラ フルガラス
炎を楽しめるフルガラス構成が持ち味の薪ストーブ。暖房と調理を両立する実用設計で、設置や手入れがしやすい。冬のキャンプを想定した堅牢さと使い勝手を押さえたラインだ。(画像左)
●サイズ:外寸(脚展開&グリッド含む)W73 × D39 × H54cm、使用時最大の高さ(煙突+本体)2.85m
●重量:(本体のみ)20.3kg、(付属品込)22.8kg

正面扉のガラスは全面仕様。外観はよりすっきりとした印象になり、炎が主役として際立つ。また、前面右側に縦開きハンドルを配置。ガラス面を遮らず、炎がより見やすい。

正面ガラス上部にひさし状の開口を設け、空気の膜でガラス面を洗うエアカーテンを追加。曇りやすす付着が出にくく、視界が保ちやすい。必要な空気が火元に届きやすくなり、炎が安定する。

折りたたみ式の延長脚を標準搭載。高さは54cm/69cmの2段階で調整できる。脚は折りたたんだまま収納できるので、取り外しは不要。設営・撤収の手間が増えないのがポイントだ。
▼参考記事
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) 陽だまりストーブ
テント内で暖を取ったり、調理もできる薪ストーブ。4面ガラスの外吸気モデルで、空気の流れが薪スト内で完結できる。

テント外に出したパイプから空気を吸入するから、テント内の空気を燃焼に使用せず安心。
写真/森口鉄郎
▼参考記事
G-STOVE クッキングビュー
煙突下部のボディーに、オーブン調理できるスペースを装備。バタフライ開閉のシェルフは、ケトルや鍋を置くのに重宝する。スクレーパーが付属しているので、使用後の灰処理がスムーズにできる。
●サイズ:22×39×H240cm
●収納時サイズ:24×42×H33cm
●重量:9.3kg
笑’s 焚き火の箱『easy 400G』
ユニークな角型煙突(別売り)を採用。本体ともどもコンパクトに収納でき、軽量性に優れているのが大きな特徴。サイドと扉には耐熱ガラスが組み込まれ、炎を眺めることもできる。
●サイズ:(約)41(煙突受け含まず)×24×H25.2cm、煙突(約)11.5×5.5×L124cm
●収納時サイズ:(約)41×24×6cm、煙突(約)11.5×4×L30cm×2本
●重量:約3.3kg、煙突(約)1.6kg
ANEVAY(アネヴェイ) フロンティアプラスストーブ
もともとはアフリカの人道支援物資として開発された、イギリス発祥のストーブ。機能性の高さ、スタイリッシュさゆえ劣悪な品質のコピー品も多いので、購入時は要注意。
●サイズ:53.5×37×H278cm(煙突含む)
●収納時サイズ:28×49×H35.5cm
●重量:16.5kg
撮影/中村文隆
▼参考記事
VASTLAND(ヴァストランド) ステンレス薪ストーブ
ステンレス製のため丈夫でサビに強く、耐久性に優れているのが特徴。上ブタが着脱できるので窓や炉内の掃除がしやすく、メンテナンスしやすい設計となっている。
●サイズ:(約)幅42cm×奥行43cm×高さ26cm(煙突装着時215cm)
●収納時サイズ:(約)幅23cm×奥行41cm×高さ23cm(拡張時30cm)
●重量:約9.3kg(収納袋込み)
薪ストーブは遠赤外線の輻射熱によってじんわりと暖かく、天板の上に鍋やスキレットを置けば、煮る・焼くなどの調理も可能。さらに炎のゆらぎに癒されるなど、さまざまな魅力につまっている。
だがその一方でメンテナンスや持ち運びが大変な面もあるが、こちらの薪ストーブはメンテナンスに配慮したステンレス製。さびにくく耐食性に優れており、さらに上ブタが着脱できるので、窓や炉内の掃除がしやすくなっている。

持ち運びしやすいサイズにもこだわっている。高さ約215cmある煙突や掃除用のブラシも炉内に収まるように設計されており、クッション性のある収納袋には拡張機能がついているため、延長用の煙突もまとめての保管が可能だ。
また、コンパクトサイズながらも炎のゆらぎを最大限に楽しめるよう、3面の大きな耐熱ガラス窓を搭載している。灰受け部分には切り抜きでブランドロゴが入っており、炎の光でさりげなく文字が浮かびか上がるのもポイントだ。

調理機能も充実しており、本体上部にある小蓋が開いて直火での調理が可能に。両サイドのテーブルは左右に動くスイッチ調理機能により、別の調理器具を温めている間に、もう1つのテーブルで保温するといった使い分けもできる。
▼参考記事
コンパクトでお手軽!アウトドアにおすすめのガスストーブ3選
カセットガスを使用するストーブを紹介。コンパクトで持ち運びやすく、燃料がどこでも手に入る利便性も魅力だ。
(BE-PAL 2023年11月、2024年2月号等より)
Aladdin(アラジン)×Orange(オレンジ) 別注カラー ポータブルガスストーブ
ブルーフレームヒーターをモチーフにした、アラジンの代表的ガスストーブ。カセットボンベ燃料で小さい本体シルエットは携行しやすく、場所を選ばず使いやすい。新たな製法セラミックコーティングで加工することにより実現したカラーリング。

和歌山県かつらぎ町にある人気アウトドア店「アウトドアショップ Orange(オレンジ)」による、伝統の青い炎を誇るイギリス発祥の石油ストーブブランド「アラジン」の別注モデル。
重厚かつクールでスタイリッシュな見た目のマットブラックカラーにより自宅や庭、キャンプ場でのあらゆるシーンで映えること間違いなしだ。
▼参考記事
Aladdin(アラジン) ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン
カセットボンベを使用する軽量&コンパクトなストーブ。反射板が熱を前に放射して、周囲を素早く効率的に暖める。
●サイズ:W37×D29.6×H33.5cm
●重量:約4.2kg
▼参考記事
FORE WINDS(フォアウィンズ) アウトドアヒーター
カセットガスを装着するだけですぐに使用できるので、使う人やシーンを選ばないアウトドア専用ヒーター。収納サイズの小ささと使い勝手のよさからさまざまなシーンで使われている。
●サイズ:18.1×26.1×24.4cm
●収納サイズ:約18×20×17cm
●重量:820g
●最大発熱量:約1.28kW(約1,100kcal/h)
●連続燃焼時間:約160分
小さな見た目に隠されているが、じつは燃焼時間は160分を超えるのも魅力だ。そのスタミナを生かして天体観察やワカサギ釣りなど、定点で長く留まるアクティビティーで愛用されている。
僕は知らなかったのだがクライマーのあいだでは既に定番商品だそうで、冬場に外壁(自然の岩盤のこと)を登ったりボルダリングを楽しむときにはこれで指先を温め、指先の繊細な感覚を保つそうだ。
角度調整が可能なので、置き場所や座っているときのポジションに合わせて輻射角を変えられるのもいい。また。重量も約1kg程度だから手にぶら下げて一緒に移動できる。チェアリングで夕焼けを見送るときも、夜中に星空を見上げるときもいつでも側に置いておけるのだ。
燃料はカセットガスなので、ホームセンターやスーパーはもちろんコンビニでも簡単に手に入る。いつでもどこでも補塡できる利便性は他に替えがたい。

握りやすいハンドルで持ち運びも簡単。調整機能を持つバルブを搭載しているので、点灯中に動かしても炎が燃え広がらず、安定燃焼を続けてくれる。

熱源はスポット的だが、置き場所や体勢に合わせて、リフレクターの角度を2段階に変えられる。ローチェアーでもハイチェアーでも使いやすい。
撮影/中村文隆
▼参考記事













































