この世で空に一番近い湖、 パンゴン・ツォへの旅(後編) | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2015.10.14

この世で空に一番近い湖、 パンゴン・ツォへの旅(後編)

ヒマラヤ

(前編はこちら)
メラクに着いた日の翌朝は、昨日のぐずつきが嘘のように晴れ、澄み切った青空に眩しい太陽が姿を現しました。静かな朝の空気の中に、鳥のさえずりや牛の鳴き声が聞こえてきます。

 ヒマラヤ

パンゴン・ツォの岸辺まで下りてみました。常に旅行者でにぎわうビューポイントと違って、誰もいない静かな湖のほとりで、パンゴン・ツォ本来の姿を感じることができました。

 

ヒマラヤ

この村には45世帯、約350人の人々が暮らしています。ほとんどの家は、主に日干しレンガと石と木材で造られた平屋建てで、そばには家畜小屋や高床式のトイレ(蓄積されたし尿は後に堆肥に利用します)などがあります。

 ヒマラヤ

手製の機織り機でじゅうたんを織る女性。生活のために必要なさまざまな仕事とともに、日々の時間が淡々と過ぎていきます。

ヒマラヤ

それぞれの家で飼われている牛たちは、メラクの村人たちにとって貴重な家畜です。その牛乳から作られるバターやチーズ、ヨーグルトは、たまらないうまさでした。

 ヒマラヤ

メラクには3、40人ほどの子供たちがいて、村の学校に通っています。この時期はちょうど夏休みで、空き地で遊んでいた子たちがわっと集まってきて、人なつこい笑顔を見せてくれました。

冬は巨大なパンゴン・ツォすら凍りついてしまうほど厳しい環境にあるこのメラクでも、村の人々はそれがごく当たり前のように、日々を穏やかに過ごしていました。あふれるほどの商品や情報に取り囲まれて暮らしている日本での自分の生活をふりかえると、実は本当に必要なものは、そんなにたくさんはないのかもしれない、とふと思いました。

▼著者プロフィール
山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年春に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』の増補新装版を雷鳥社より刊行予定。
http://ymtk.jp/ladakh/

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

九份老街の赤提灯の下を歩き、猴硐で猫たちにまみれる

2026.04.24

ホワイトハウスから車で15分に原生林が!アメリカの首都を縦断する森で“プチ冒険”トレイル

2026.04.21

アウトドアシーズン到来!ユーコンでソト遊びを始めてみた

2026.04.21

カバ出没注意?南アフリカ初のユネスコ世界遺産の保護区でボートサファリを満喫したぞ!

2026.04.20

ポルトガル自然七不思議とは?そのひとつ「ミラ・デ・アイレス洞窟」に行ってきました

2026.04.20

このカメを守るためアメリカではオフロード車が禁止に?「サバクゴファーガメ」の生態って?

2026.04.20

台東から花蓮まで、太平洋に面した台湾の東海岸を、列車で北へ

2026.04.19

総距離400kmのロングトレイル!台湾の名物行事「媽祖繞境」をご存じですか?

2026.04.18

白百合を尊ぶ先住民の村、霧台と、台湾南部の小都市、屏東を巡る

2026.04.17