世界三大天然橋チェコ「プレビッシュトアー」で貴重な体験!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2025.10.09

世界三大天然橋チェコ「プレビッシュトアー」で貴重な体験!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

世界三大天然橋チェコ「プレビッシュトアー」で貴重な体験!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
私の記事をフォローしてくださっている奇特な方は「おいおい、ドイツに滞在してたんじゃないのかよ~」と、タイトルをご覧になった瞬間、そんなふうに思われたかもしれません。

はい、ドイツのザクセン州の州都ドレスデンという街に滞在しています。でも隣国にサクッと足を延ばせるのもドイツをはじめとするヨーロッパ諸国の楽しいところです!

どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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一周1800メートル!ドイツの巨大要塞は大迫力【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

ドレスデンから日帰り圏内です!(ドイツ・ザクセン州旅その4)

ドレスデン周辺でのハイキングを調べていたところ気になる場所が見つかりました。世界三大天然橋「プレビッシュトアー」です。

この世界三大天然橋「プレビッシュトアー」があるのはチェコ西部のボヘミア地域。ドレスデンからは日帰りできるアクセスのよさです。

ドレスデンから近郊列車1本で50分。Schmilka-Hirschmühle駅で下車して、すぐのところにある橋を渡りながら国境を越え、徒歩7分。チェコ側のバス停からバスに乗り、12分のところにある「プレビッシュトアー」最寄りのバス停で下車。あとは歩いて37分です。

というのも私が訪れた2025年7月初頭はちょうど線路の補修工事かなにかで、近郊列車が手前のバート・シャンダウ(Bad Schandau)駅までしか行かなくなっていて、代替輸送のバスやらを使わなければならない状況に。それでも前向きに出発です。

代替輸送の案内板。2025年12月13日までという「予定」みたいです。
バート・シャンダウ(Bad Schandau)駅からすぐのところにあるフェリー(日本風に言うと「渡し舟」)に乗ります。

対岸の船着き場から歩いて1分ほどの「Elbkai, Bad Schandau」というバスターミナルからバスに乗って、チェコとの国境の町にある「Schmilka Grenzübergang」というバス停で降ります。

いざ道路を歩いて国境越え!

ここで別のバスに乗り換えて国境越えをして、乗車時間12分で「プレビッシュトアー」最寄りのバス停に行くのが賢いルートです。

でもここで私の頭の中に巣くっている「いたずら大好きな悪魔くん」がこんなふうにささやきかけてきたのです。「橋を渡っての国境越えはゲルリッツで経験したけど、大地を歩いての国境越えってしてないよね? それでキミは満足なわけ? せっかくヨーロッパ大陸にいるのに」

他人の挑発は平気でスルーできるのに、悪魔くんにかかるとお釈迦様の手の上の孫悟空。「なあ。オーストリアで地下を歩いてドイツに渡ったことまである〈国境越えのプロ〉のオレが、大地でしないわけないだろ?」ともう売り言葉に買い言葉です。ちなみに「地下の国境越え」は下記を。

オーストリアの岩塩抗博物館で地下爆走の「絶叫マシン」に乗ってみた!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

調べたところバスなら12分で行ける「プレビッシュトアー」への最寄りのバス停まで、徒歩でもたった1時間7分。「余裕で行ってみようかな」ということで「徒歩で陸路国境越え体験」を選ぶことにしました。

10時6分、「Schmilka Grenzübergang」というバス停からウォーキングスタート。
ほどなくして検問所が見えてきました。

人生で初めて道路の上を歩いて国境を超えます。

すぐにトレッキングルートを示す看板がありました。

この看板があったのは左上の川の右岸で国境を越えたところ。このまま南下してフジェンスコ(Herensko)という拠点の集落まで行き、そこから赤い線のルートを進むのが今回の計画です。

だけどこの日の予想最高気温32度で、午前10時すぎでもすでにむちゃくちゃ暑いです。「バスに乗ったほうがよかったか」と早くも後悔し始めました。

道路の向こうが川なのですがその対岸にサイクリングする人たちが見えました。

初夏または秋のヨーロッパでのサイクリングはやってみたいことの一つです。

商店街やらでにぎわうフジェンスコの集落

歩き始めてから26分後の10時32分、フジェンスコの集落に到着。

この駐車場の先で左に折れると、しばらく商店街が続きます。

服や帽子を売っている店が多いですが、昔懐かし系のおもちゃを売る店も。

誰が買うのかはちょっと疑問。
店の人たちはなぜかアジア系が多い印象。

ノンラーと呼ばれる三角の笠をかぶっている人が多い印象でした。

フジェンスコの集落に入って2~3分で商店街からホテルやレストランの多い場所に。

小さな教会が見えてきました。
ヨーロッパの小さな村の教会は本当にいい感じのものが多いです。
川沿いの集落歩きが10分ほど続きます。
ここが集落の外れ。水車がいい味を出していますね。
砂利を固めた遊歩道と車道が並行していて、両方歩けます。

安全かつ気持ちいいのはもちろん遊歩道だけど、日陰が多い車道のほうが涼しいかな? そんなふうに考えてしまうくらい暑いです。

出発からちょうど1時間後の11時6分、またバスに追い越されました。本当に暑くて苦行の様相を呈してきました。「道路を歩いて国境を越える」という明確、かつどうでもいい目的がなければ、バスに乗った方がやっぱり正解でしたね。

バスに越された4分後に「プレビッシュトアー」の最寄りのバス停に到着。

ようやくハイキングコースへ

でも日影がない道が続きます。

ここからは歩行者専用のハイキングルートです。

このあたりは砂岩が崩れた土地なので、地面が白い砂。その照り返しが強いのも暑く感じる理由の一つだと思います。

「地図を見るとこの先折り返しになるはずで、そこからは日陰になるのかな」。ずっとそんなことを考えながら歩いています。気分はオアシスを探してさまよう砂漠で迷った異邦人。

予想通り日陰に。天国に思えました。

でもまた日向になりました。

あまりの暑さに岩の下に入り込んでてこでも動こうとしないワンちゃん。

弱り果てた顔をしていた飼い主ですが、「彼か彼女は賢いですね」と冗談をひとこと言うと笑顔がもれました。

歩行者専用のハイキングコースに入ってから30分ほどで階段や橋が見えてきました。

たぶんもうすぐなはずという予感。すると…。
おおっ、これです、これです! 世界三大天然橋「プレビッシュトアー」の姿が見えました!
そのあとも通路がトンネル状になっているところなどがあって、さらにテンションが上がります。

絶景の展望台と絶望的なナイスガイ

11時57分、「この先有料」の切符売り場に到着。

入場料はクレジットカードだと125チェコ・コルナ。ユーロ札で払うと5ユーロ。いずれにせよ約870円です。

その先左右にわかれますがまずは左のほうへ向かうことにしました。階段を確か20~30段上がります。

頂上っぽいところに到着。この先を少しだけ下っていきます。
世界三大天然橋「プレビッシュトアー」がバッチリ眺められる場所へ。

たまたま居合わせた英語ツアーのガイドも「ここがベストの撮影ポイント」と参加者に伝えていました。というわけでプロであるガイドさんのオススメに従ってここで撮影。

その先に2つ展望台が並んであります。

一つはこんな感じ。

もう1つはさきほどの英語ツアーの客が先にいたので、撮影が終わるまでしばし待ちます。でも。

管理者から出禁ものの蛮行を披露しているのはツアーガイド本人。笑 

柵の向こうは当然断崖絶壁です。「立っちゃえば安定しているよ」とガイドは客にうそぶいています。そこで私もプロであるガイドさんのオススメに従ってここで…なんてことはもちろんしません。よい子のみなさんも絶対にマネしないでください。

展望台からは遠くの景色も近くの奇岩も本当に素晴らしいです。

暑い中、がんばって来た甲斐がありました。

12時25分、チケットを買ったところまで戻り、反対側に行ってみます。
すぐに岩陰のベンチがあったのでここでランチに。
先ほどの展望台が見えます。

この岩陰はぐるっとまわれるのではなく、すぐに行き止まりです。

こちら側にもちょうど天然橋の下あたりに見晴らし台があります。

12時43分出発してきた道をもどります。

そして13時15分発のバスに飛び乗ることができました。

最後に

しかしドイツのホテルに滞在してチェコの自然を楽しめるのですから、陸続きのヨーロッパはおもしろいです。でも考えてみたら昼食はサンドウィッチ持参で、レストランで食事などもしていないので、チェコでは天然橋「プレビッシュトアー」の入場料125チェコ・コルナと帰りのバス代20.2チェコ・コルナの合計約1000円しかお金を使っていません。ごめん、チェコ。今度はちゃんと滞在する!

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

ドイツ観光局
https://www.germany.travel/en/campaign/german-local-culture-jp/home.html

ザクセン州観光局(英語サイト)
https://visitsaxony.com/

柳沢有紀夫さん

オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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