
着火剤を使った炭の火起こし方法
バーベキューに必須なのが燃料となる炭。バーベキューコンロを使用して炭に火を点ける手順を紹介しよう。
1.炭を積み上げる

バーベキューコンロの中央に着火剤を置き、空気の通り道を意識して、着火剤の周りに炭を積み上げる。もっとも簡単なのは「井」の字のように組むこと。10~15cmほどの高さに立体に組もう。
2.着火する

炭の中央に置いた着火剤に、点火用の柄の長いライターで着火。着火剤に火がついたら、「井」の字の上部にも、蓋をするように炭を置く。団扇などで炭の内側に新鮮な空気を送り込もう。
炭に火がまわり、着火剤が燃え尽きても炎が上がれば、着火成功だ。
3.積み上げた炭を崩す

着火剤の火が炭に移って、炭自体から火が上り、全体に火がまわったら積み上げた炭を崩して平らにする。この状態で上に網を置けばBBQをスタートできる。
BBQでは、都度炭を追加しよう。燃えている炭の上や脇に、トングで新しい炭を掴んで、火のついた炭のそばに置いておくだけで、自然に火が移る。もしも、しばらくしても火が移らなければ、団扇などで空気を送り、着火をうながそう。
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バーベキューにも必須!着火剤の魅力と種類

キャンプやバーベキューで、炭や薪といった燃料に火を起こしやすくする補助的な役割を担っているのが、着火剤。
沢山種類があるが、ライターの火を当てればすぐに燃え、初心者でも簡単に扱うことができるとても便利な道具。風や湿気といった状況でも力強く燃えてくれる、アウトドアでの必須アイテムだ。
着火剤の種類
着火剤には大きく4つのタイプがある。 どれも火起こしを助ける役割を担ってくれ、より効率的な火起こしが可能になる。
- 持ち運びが容易で扱いやすい固形タイプ
- 広範囲に塗布して着火しやすいジェルタイプ
- 即効性のある液体タイプ
- 油分の多い素材を使用した天然素材タイプ
少量の燃料や乾いた薪なら量を調節できるジェルタイプや小さな固形タイプ、天然素材でも問題ない。多めの炭や湿った薪を使う場合は相応の時間が必要になるため、固形燃料やパックに入ったジェルタイプなど、長時間燃焼に対応した着火剤が有効だ。
また、機能性もポイント。固形タイプにあるタブレット型は分割して量を調節しやすくするだけでなく、残った分は保管しておける利点がある。食材の匂い移りなどに配慮した無臭タイプや、防水性に優れたものであれば水に濡れても力強く燃え続けてくれる。
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おすすめの着火剤6選
富士屋 文化たきつけ
木の繊維に灯油を染み込ませた、定番の着火剤。必要な分だけ折って使用する。リーズナブルかつ手に入れやすい点が魅力だ。

灯油を使用しているだけあり、ライターでの着火はまさに一瞬。すぐに大きな炎をあげ、短時間のうちに火おこしが完了する。 使用後は密閉できる容器に移し替えることで、長期的に使用可能。それが面倒だと感じたら、1回で使い切ってもOK。これも価格が安いからこそできることだ。
LOGOS(ロゴス) 防水ファイアーライター
定番の着火剤で、水に濡れても問題なく使用できるのが強み。たとえいちど水に浸かってしまってもライターで簡単に着火でき、火力が強く、長い時間燃焼を続ける。灯油が用いられた着火剤と異なり、手に臭いがつかない点もうれしい。

子供がいる家庭では、手持ち花火に火をつけるための火種としても便利。金属製のバケツに水を張り、防水ファイアーライターを1個浮かべた状態で着火すれば、より安全に手持ち花火を楽しめる。 1箱21個入りで長期保存も可能なため、災害用の備蓄としても優秀だ。
SOLSTICKAN(ソルスティックカン) ファイヤーライターズ
特徴をひとことで表すとすれば、8分間燃え続ける極太のマッチ。使い方はよくあるマッチとほぼ同様。箱の側面のザラザラとした部分に、ファイヤーライターズ先端の発火薬を擦り、火がついたらあらかじめ組んでおいた薪や炭の下に潜り込ませるだけ。手軽さはトップクラスだ。

箱を開けると1本1本が繋がった状態で並んでおり、それを手で折って使う。成分として灯油ではなく植物性ワックスを使用しており、素手で触っても嫌な臭いがつかない。 ライターがなくても使用でき、コンパクトで携帯性にすぐれているため、もしものときの備えとしても心強い着火剤だ。
weber(ウェーバー) 天然点火キューブ
天然素材100%とカーボンニュートラルをウリにする着火剤。ヨーロッパ産のおが屑を圧縮成形したもので、化学成分は不使用。そのため燃焼時に煤や臭いが発生しにくく、食材の味に影響を与えない。ジッパーつきの袋が便利だ。

フタつきのバーベキューグリルで有名なウェーバーの着火剤。内容量は48個で、1回の火おこしにつきキューブを2~3個使う想定。そして火おこし器を用いることにより、15~20分ほど待つだけで木炭の火起こしが完了する。
内容量が多いだけに、節約すればコストがかなり抑えられるところもポイントだ。 3cmほどのコロコロとした形がユニークで、それをまとめる袋のデザインも秀逸。使いやすいだけでなく、見た目においても個性的な着火剤だ。
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北星鉛筆 着火薪
バーベキューや焚き火、暖炉の点火に。きれいに燃え、煙が少なく、軽量なので持ち運びも楽。

文房具好きから「下町の鉛筆屋さん」のニックネームで親しまれている『北星鉛筆』(東京都・葛飾区)。実は鉛筆の製造工程の中で排出される“おが屑”から生まれたのが「着火薪」だ。

「鉛筆の軸の材料となる「スラット」は、生木ではなく、板に加工する段階でいったん蝋の入った液体で煮ています。煮ることで木の細胞を壊しつつ、中に蝋を染み込ませて、水分を吸いにくく曲がりにくい木材にしているのです。併せて、木材の切削性もよくなって綺麗に削れます。火着きがよく、火力が強い、というのが特徴なので、だったら薪や炭の着火を手伝う着火剤として売るのが一番いいのでは、と考えたわけです。」(杉谷さん)
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UNIFLAME(ユニフレーム) 森の着火材
間伐材を原料に、再利用のパラフィンワックスを含浸させてある。環境にやさしい着火材だ。灯油などの揮発成分を使っていないので、嫌なにおいがないのが特徴。
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