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キャンプ中の火は確実に消火・後始末しよう
火が消えて、薪が真っ白な灰になるまで燃やし尽くすのが基本。薪の量や鎮火時間を考慮し、焚き火をやめる時間を計算して燃やすことが重要。灰はキャンプ場指定の場所に捨てるか、持ち帰って処理しよう。
炭や灰は土壌改善に使われることもあるが、多くのキャンパーが同じ場所に放置すれば、炭や灰もゴミと一緒。確実に消火しきれていないと火災の原因にもなる。焚き火マナーとして、キャンプ地に放置することだけは避けたい。
※薪の灰の捨て方は地域によって異なるので、各自治体のホームページで確認を。
火の後始末の仕方
薪を燃やしきるコツ
薪を完全に灰にさせるには、時間が必要。薪が燃え尽きるまで、条件が良くて2~3時間はかかる。とくに太い薪を燃やしきるのは至難の技だ。

枝をつぶして燃えやすくする
薪を燃やしきるためには、まず薪の量を調整すること。帰る日に焚き火をする場合は薪の量を減らし、太い薪はなるべく使わない。効率よく燃やすために枝を石などでつぶしたり細く割って、少しずつくべることを心がける。
また、薪が灰に埋まるとなかなか消えない。一晩たっても火種が残っていることもあるので灰に埋もれないよう注意しよう。
燃やし尽くせなかった薪の後始末
時間的に燃やし尽くせなかった薪や炭は「火消し壺」に入れて処理するのが安全。上手に処理すれば、次回のキャンプで再利用できる。

燃えかすを上手に処理すれば再利用できる。
薪火を鎮火させるためには、まず密接している薪と薪を離すことが重要。薪は1本では燃えない。木と木の輻射熱で燃えるので、薪同士を離せば火力が下がる。
薪が炭状になってきたら、さらに火バサミで炭を広げて温度を下げる。ある程度温度が下がったら、燃えかすを火消し壺に入れて蓋をし酸素を遮断。炭は壺の中で酸欠状態になって自然に鎮火する。

燃えかすは火消し壺に入れる。
後始末の注意
緊急消火の備えも重要。不測の事態に備えて、水の入ったバケツやスプレー缶タイプの簡易消化器も用意しておきたい。また、焚き火台で燃やしている薪に水をかけて消火すると、高温の蒸気が舞い上がり危険。急な冷却によって焚き火台が変形したり、ドロ状になった灰の処理に手間がかかるので避けたい。

焚き火台に水をかけるのはNG。
▼参考記事
火消し壺よりもコンパクトで持ち運びやすい「火消し袋」
火消し袋とは、燃えさしを中に入れることで確実に燃焼を止め冷ます役割を果たす。
持ち運びがしやすいため、荷物をあまり増やしたくないキャンパーにおすすめのギアだ。
▼参考記事
ZEN Camps「アッシュキャリー」
ZEN Camps アッシュキャリー
重さはわずか数百グラムという軽量性とコンパクトさが魅力。550℃の高温にも耐える。S・M・Lの3サイズ展開。
「アッシュキャリー」を使い続けて実感した魅力をご紹介。
先にお伝えすると、購入して本当に良かった!と思えるアイテムだった。焚き火やBBQ後の炭や薪の燃えカス処理に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてほしい。
最大の魅力はコンパクトさ

こんなにコンパクト。
「アッシュキャリー」の魅力は、なんといってもその軽量性とコンパクトさだ。素材には、耐熱性の高いガラス繊維に特殊なシリコンコーティングが施されており、なんと550℃の高温にも耐えることができる。

隙間収納もOK。
それでいて、重さはわずか数百g。使わない時は折りたたんでコンパクトに収納できるので、バックパックに入れても邪魔にならない。
水洗いOK。お手入れ簡単で、いつでも清潔

綺麗な状態で使い続けられる。
「アッシュキャリー」は、使用後に水洗いできるのも嬉しいポイント。焚き火やBBQの後には、どうしても灰や煤で汚れてしまうが、「アッシュキャリー」なら水洗いするだけで簡単に汚れを落とすことができる。

ブラックカラーで汚れも目立ちにくいのも嬉しい。
本体にはシリコンコーティングが施されているので、撥水性が高く、汚れが付きにくいのも特徴。泥汚れなどが付着した場合でも、水でサッと洗い流せる。いつでも清潔に使えるので、気持ちよく焚き火を楽しむことができる。
自分にピッタリなサイズ選びができる

Mサイズは幅29cm×高さ32cm。
「アッシュキャリー」は、S・M・Lの3サイズ展開。ソロキャンプや少人数でのBBQに最適なSサイズ、ファミリーキャンプやグループキャンプにちょうど良いMサイズ、大人数でのキャンプや、たくさんの炭を処理したい時に便利なLサイズがある。私は、ソロキャンプも楽しむけれど、グループキャンプもすることからMサイズをチョイスした。
驚くほど簡単な「アッシュキャリー」の使い方

マチ付きで自立。底を広げると安定するので、入れやすいのがポイント。
使い方はとても簡単で、炭を入れた後に袋の口を折りたたみ、付属のカラビナで留めるだけ。

持ち運びもラクチン。
30~40分ほどで本体が触れるくらいの温度になるので、撤収時にも安心だ。アッシュキャリーのおかげで、炭の後始末に悩むことなく、朝からチェックアウト前の時間でも焚き火を満喫できるようになりました。
安全に使うために、使う上での注意点

耐熱性手袋の使用は必須。
「アッシュキャリー」は、燃えている炭や薪を入れることはできない。必ず、炎が消えて、燻っている状態になったことを確認してから使用してほしい。
また、炭を入れた直後は「アッシュキャリー」自体が高温になるので、触れる際は必ず耐熱性の手袋を着用しよう。瞬間耐熱温度は1500℃と非常に高温に強い素材だが、火消し壺ではないので、炎が上がっている状態のものは入れないようにしよう。
「アッシュキャリー」があれば、焚き火の後片付けも安心安全

カラビナ装備だから、吊り下げ保管もOK。
ZEN Campsの「アッシュキャリー」は、焚き火やBBQの後片付けを安全かつスマートに行える、私にとって手放せない必須アイテム。使い方がシンプルなのはもちろん、火消し壺のようにかさばることなく持ち運びしやすいのがおすすめポイント。気になる人は、ぜひチェックしてみてほしい。
▼参考記事
ZIVETALIAN「火消し袋」
ZIVETALIAN 火消し袋
熾火を直接入れても30分ぐらいで冷めて、朝も焚き火ができるのがうれしい。くるくる丸めて上部の紐でまとめられるので、コンパクトになる。
▼参考記事
FIELDOOR「炭処理袋」
FIELDOOR(フィールドア) 炭処理袋 Sサイズ
サイズ:約30.5×30cm
重量:約120g
容量:約4L
材質:グラスファイバー(シリコン加工)
※他サイズ展開あり
30.5cm×30cmのサイズで、小さく丸めることでコンパクトに収納できる火消し袋。袋は自立するので、使うときも楽に炭を入れられる。炭を入れ終わったら、口を丸めてバックルで閉じることで空気を遮断。
防水加工が施されており、炭が雨に濡れて湿ってしまうといった事態も防げる。ただし、耐熱温度は約280度Cとあまり高くないので、ほぼ鎮火した炭を入れるよう注意しなければならない。炭を捨てる場所がないときや、再利用するために持ち帰りたいときも活躍するだろう。
▼参考記事