初心者でも楽しめる!自然が濃~い奥日光「湯ノ湖」一周を親子でトレッキング | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

山・ハイキング・クライミング

2024.10.03

初心者でも楽しめる!自然が濃~い奥日光「湯ノ湖」一周を親子でトレッキング

初心者でも楽しめる!自然が濃~い奥日光「湯ノ湖」一周を親子でトレッキング
私が暮らす東京にも、やっと秋の風が吹くようになりましたが、それにしても2024年は暑かったですねー。9月終盤に入っても連日の夏日が続き、観測史上もっとも遅い猛暑日も9月18日に記録しました。

もう暑いの飽きた!「涼しい」という言葉が言いたくて、「シルバーウイーク前半は標高の高い場所へ行きたいねー。どこ行く?なにする?」と、 夫と相談していたら、たまたま休み中に友人の個展が宇都宮であるようで。これはいいチャンス。こんな機会がないかぎり、なかなか行かない栃木方面を旅しよう。

と思いつくままにキャンピングカーで出かけました。こんな臨機応変な旅ができるのも、キャンピングカーのいいところ。今回は奥日光の湯ノ湖で涼しいというか「寒い!」と発した言葉に幸せを感じながら、気持ちいいトレッキングをしてきたよ~というお話です。
Text

標高約1,500mにある奥日光「湯ノ湖」で久しぶりの「涼」を体感

湯ノ湖

三方を山で囲まれた湯ノ湖は、三ツ岳の噴火でできた静かな湖です。

都内のわが家から湯ノ湖へのアクセスは東北自動車道、日光宇都宮道路を経て、グネグネが有名な「いろは坂」で中禅寺湖へ。そこから戦場ヶ原を通り過ぎて、約200kmの距離でした。

湯ノ湖は三ツ岳の噴火により、湯川がせき止められてできたといわれています。周囲約3kmのこじんまりとした湖。湖畔にある湯元温泉は「日光の奥座敷」なんて呼ばれており、そのちょっと手前にある中禅寺湖のホテルやレストランなどが建ち並ぶ華やかさとは打って変わり、のどかで神秘的な魅力があります。

湖畔を囲う森林

湖水から清々しい風が吹いていました。

標高は1,478m。下界で買ってきたカップラーメンがぷくっと膨らんでいました。子どものころ学校で100m標高が上がるごとに0.6度C下がると習いました。約1,500mだと9度Cくらい涼しくなる計算ですが、アスファルトが少なく森に囲まれたこの場所では体感はもっとでしょう。前日のうちに近くに到着し、キャンピングカーで一泊。

朝晩は20度Cを下回り、羽織ものがないと寒さを覚えるほどでした。湖畔からの涼やかな風がスーッと頬をなでる時間は、都会のコンクリートジャングルで灼熱を耐えてきた旅人にとって、幸せ以外なにものでもない気持ちのよさ。

1周3kmの湖と迫力満点の湯滝を見に歩こう

湯元温泉の看板

地名の通り、このあたりには温泉が湧いています。湖の周りを歩いていると、あちこちで硫黄の匂いが漂っていました。

日光湯元ビジターセンターからまっすぐ湯ノ湖に降りた場所から、トレッキングをスタートしました。湖畔にはぐるりと散策路があり、私たちは初っぱなから大自然が感じられる右回りで歩きました。ちなみに左回りもきれいです。

湯ノ湖はマス釣りをする人たち

●8:16● マス釣りの名所であり、5~9月の解禁期間には多くの釣り人でにぎわう。※旅の参考のため、今回も通過時間(一番左)を表記します。

しばらく快適な木道が続きます。車椅子やベビーカー、足腰に不安がある方でも、展望台までは難なく行けそうです。

展望台からの眺め

●8:23● 木道の終点にある展望台。男体山が目の前に。

ここを過ぎると未舗装の道になります。ただ、湖畔沿いを歩く道はアップダウンはほぼないので、目覚めの散歩には最適。足の裏からふくらはぎ、脳へと心地よい刺激が伝わります。

湖畔沿いのトレイル

湖畔に沿ったふかふかのトレイル。

歩き始めて間もない感じのヨチヨチ歩きの小さなお子さんにもすれ違いました。なんだか懐かしい。そんな家族連れでも楽しく歩けるルートです。

トレイル沿いにあるベンチ

ベンチがあったり、訪れる人にやさしい雰囲気。

大型連休で釣り人は多かったものの、散歩やトレッキングをしている人たちの姿はほとんどなく、私たちだけのプライベートな時間が楽しめました。まもなく始まる紅葉の季節になるとまた違う表情となるのでしょう。

対岸に見えるスタート地点

●8:47● 対岸に見えるスタート地点。約30分でここまで来ました。

湯ノ湖から流れる川を渡る橋

湯ノ湖から流れる川を渡る橋。

湯ノ湖で見つけた生き物たち

トンボが指にとまらせようとする親子

私たちはなにをしているでしょう。

「トンボ、止まらないかな」と、みんなで怪しく指を立てているのですが(笑)。

捕まえたトンボ

捕まえました!

私はじつは虫が大の苦手で(とくにゴ●ブリと蚊)、東京にいるとちょっとした蝶や蛾にもヒッ!なんて変な声をあげてしまいますが、なぜか自然のただなかにいると虫がまったく気にならないのです。昔からそうです。

長男が見つけたクワガタのメス

長男が見つけたクワガタのメス?

虫の眼や羽をしげしげと眺めては「きれいだな」なんてことを思ってしまいます。自然に身を預けていると、なんだか自分がリセットされるような気分になりますね。

シカ

視線を感じると…、山の上の方にシカ発見!

最近、この界隈にもクマがよく出ると聞いていたので、子どもたちはリュックの鈴をわざと鳴らしながら歩いていました。前の週に旅した都会的な高尾山とはまた違う無垢な大自然、緊張感が湯ノ湖にはありました。

湯ノ湖から流れる川と鴨

湯ノ湖から流れる川で泳いでいた水鳥。

偏光レンズ越しに見た魚

魚が何匹もいるの、わかります?

偏光レンズ越しに湖を眺めると、たくさんの魚が泳いでいるのがわかります。子どもたちにサングラスを貸してあげたら驚いていました。

キノコ

なんのキノコ?

私が大学生のころ、リタイアした両親が長野は白樺湖の、さらに山奥に移住しました。父が亡くなるまで10年ほど通いましたが、雨が降ったあと、こんな派手なカラーのキノコが家の周りにニョキニョキ生えていたなー。「シロウトはキノコに手を出すな!」が、父の口癖でしたね(笑)。

湯滝まで歩いてみた

湯ノ湖の南端にある滝

●9:07● 湯ノ湖の南端にある滝です。

高さ約70m、長さ約110mの湯滝(ゆだき)。三ツ岳溶岩流の岩壁を湖水が勢いよく流れ落ちます。湯ノ湖の散歩道からの距離は500mくらい。10分かからないのですが、けっこう急な階段を降りました。登って戻るの、ちょっと大変そうだななんて思いながら。

湯ノ湖からの階段

湯ノ湖からの、急で長く不安になる階段(笑)。

クマ注意の看板

やはりいらっしゃるんですね…。

ペットNGの看板は日光や戦場ヶ原でも見かけました。生態系保全の観点から国立公園の特別保護地区では、犬との散策はできないんですね。ペットさんと旅している方はお気を付けください。

湯滝

吸い込まれるような、すごい迫力でした。

前日に立ち寄った華厳滝もそうでしたが、連日の雷雨のせいか潤沢な水量でした。天然ミストが気持ちいい。日光、そして奥日光はどこに行ってもいつも水の音がしましたね。

観瀑台の周りにある食堂

観瀑台の近くにあった食堂。

おいしそうな焼き物

いろりの炭火で焼いていました。

こんな場所にこんなお店があるなんて。いい香りに吸い込まれそうになりましたが、今回、キャッシュは持ち合わせていませんでした。残念。もしこちらでなにかつまみながら湯滝を眺めたいという方は、お財布を持ってきてくださいね(笑)。

湯滝から流れる川

湯滝というのだから温かいのかと思ったら、川の水は冷たかった。

湯滝から流れる湯川沿いを歩いていくと戦場ヶ原、さらには中禅寺湖にも繋がります。そっち方面へもいつか歩いてみたいなぁ。

木道yに出てトレッキング終了

●9:49● もうすぐゴールのビジターセンターです。

虫を捕まえたり、あちこちで立ち止まりながらゆっくり歩きました。さらには滝にも降りて、約1時間半の気持ちいい朝の散歩となったのでした。

湖畔のあちこちにあった質問コーナー

質問が書かれた看板

知ってる。3km!

ほかの場所にもあった質問が書かれた看板

日光駅周辺に比べたら、このあたりは何度C涼しい?ちょっと算数が絡んできますね。家族みんなで頭の体操。

質問は全部で10個ありました。いちいち立ち止まっては子どもたちと盛り上がりました。帰り道、ビジターセンターに立ち寄って答え合わせをしましょう。

日光湯元ビジターセに寄り道寄り道

日光湯元ビジターセンターの外観

このあたりの動植物、熊出没情報までなんでもわかります。展示も美しくわかりやすいので、立ち寄りにオススメ。

回答と説明が書かれた用紙

湖畔にあった質問の答えがいただけます。

ビジターセンター館内

さっき見た虫はなんだったんだろうねぇ。

湖畔を歩いて自然を感じ、ビジターセンターで知識を深める。その流れ、とてもよかったです。建物の裏にはキャンプ場もありました。敷地内にあるトイレもきれいでしたよ。

ビジターセンターにあるカフェコーナー

お店などが少ないのこのあたりでは貴重なカフェコーナーもありました。

日光湯元ビジターセンター

  • 所在地:栃木県日光市湯元
  • 電話:0288-62-2321 
  • 開館時間/休館日:9時~16時(4月~11月/無休)、12月~1月( 9時30分~16時/平日休館)、2月~3月(9時30分~16時/水曜休館)
  • ホームページ:http://www.nikkoyumoto-vc.com/

歩いたあとはやっぱり足湯でほっこり

あんよの湯で足湯に浸かる

奥日光湯元温泉の源泉を使った足湯施設「あんよの湯」。白濁したお湯は無料。タオルを忘れずに。

ビジターセンターから歩いていける場所に足湯があります。ハイキングや登山のあとに、足の疲れを取るのにうれしい施設でした。しかも屋根付きなので雨天でも楽しめます。足を浸けてビックリ。お湯の温度が50度Cあるそうです。水道と繋がったホースもありましたので、熱さに弱い方は薄めながら入れます。

あんよの湯の外観

敷地内には駐車場もあります。

あんよの湯

  • 所在地:栃木県日光市湯元官有無番地
  • 営業期間:4月中旬~12月中旬
  • 営業時間:9時~20時
  • 料金:無料

日光市にあるおいしいパン屋さんに寄り道

カテッジインのチーズパン

途中、日光で買ったベーカリー「カテッジイン」のチーズロード。

湖畔沿いにある湯元には温泉旅館などはありますが、ずいぶん落ち着いた雰囲気です。遅くまでやっているコンビニやレストランなどはないので、宿に泊まらないのであれば、食材などの買い物は手前の町で済ませた方がいいですね。

日光市内に「カテッジイン」という、歴史ある金谷ホテルベーカリー直営のレストラン兼ベーカリーがあります。そこで1本のパンにチーズがたっぷり入っている「チーズロード」を購入(994円)。これがおいしくて、朝食や行動食として、家族みんなのお腹や気持ちを満たしてくれました。ほかにもいろんな種類のパンがありました。キャンプに行く前にもオススメです。

カッテジイン

いろは坂の手前にお店があります。

カテッジイン・レストラン&ベーカリー

  • 所在地:栃木県日光市本町1-25
  • 電話番号:0288-50-1873
  • 営業時間:9時~17時
  • 休業日:3月~11月は無休。12月~2月は、 月に2~4回の休業日があります。詳しくはホームページで確認を。
  • ホームページ:https://nikko-kanaya-history.jp/cottage-inn-restaurant/

役に立った持ち物

セリアで購入したクマよけの鈴

セリアで購入したクマよけ鈴。アウトドア用品は百均で購入することが多いですが、わりといい仕事してくれます。

クマよけの鈴の準備を忘れずに

日光湯元ビジターセンターのホームページでも逐一報告・更新されていますが、やはりこの界隈には頻繁に熊出没情報が出ています。クマよけの鈴は必ず用意していきましょう。

できれば虫除けも

虫除け

キャプテンスタッグと住友化学園芸コラボの虫除けを持参しました。ユーカリ由来の成分がスーッとします。

今回刺すような虫は見かけませんでしたが(もしかしたらいたのかな?)、自然豊かな場所に行くには、ヤブ蚊だけでなくブユやマダニにも効く虫除けがあると安心ですね。

湯滝に注ぐ湯川。

このあたりもあと少しすれば目を見張るような紅葉姿になるのでしょう。

さらに涼しくなり、いよいよトレッキングに最高の季節到来が到来します。皆さんも良い山時間を。

私が書きました!
旅のエッセイスト
国井律子
1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ(キャンピングカー所有)、自転車、サーフィン(ショートもロングも)、スノーボード、ファミリートレッキングなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納(整理収納アドバイザー1級資格取得)。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。直近は苦手な掃除をがんばっている。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

あわせて読みたい

灼熱の高尾山でプチ富士登山練習!6号路の清涼感あふれる道中で6歳次男も大喜び

灼熱の高尾山でプチ富士登山練習!6号路の清涼感あふれる道中で6歳次男も大喜び

千葉県南房総市の花嫁街道は寒い季節に超おすすめのトレッキングルートだ!

千葉県南房総市の花嫁街道は寒い季節に超おすすめのトレッキングルートだ!

標高633m!埼玉県秩父の低山「日向山」で癒しのファミリートレッキングはいかが?

標高633m!埼玉県秩父の低山「日向山」で癒しのファミリートレッキングはいかが?

富士山を望む絶景に出会った!山梨県にある「天空の鳥居」と「母の白滝」を親子でトレッキング

富士山を望む絶景に出会った!山梨県にある「天空の鳥居」と「母の白滝」を親子でトレッキング

NEW ARTICLES

『 山・ハイキング・クライミング 』新着編集部記事

【2026】全国おすすめ低山59選!初心者も楽しめる人気の山へ低山ハイクに出かけよう

2026.03.07

【ヨーロッパ名峰登山記】神々の住処にしてギリシャ最高峰の「オリンポス山」で実感した荘厳さ

2026.02.28

北海道でトレッキングするなら?初心者にもおすすめの山歩きスポット11選

2026.02.24

関東のハイキングスポット45選!初心者でも楽しめるコツやおすすめの山を厳選

2026.02.16

笑顔は世界共通語! セルビアの最高峰「ミジョル山」で待っていた心あたたまる“乾杯”

2026.02.09

四国の山登りスポットを厳選!初心者にもおすすめの絶景を楽しめる13選

2026.02.06

静岡県のおすすめ登山ルート8選!難易度と絶景ポイントも紹介

2026.02.02

温泉や絶景を楽しめる!栃木県のおすすめ山登りスポット7選

2026.01.31

足で登って出会った絶景。熊のいない千葉県鋸山で気軽に楽しむ産業遺産ハイキング

2026.01.22