年間を通して温暖な気候が広がり、まるで絵画の中の世界に入りこんでしまったかの様な錯覚を覚えるほど美しい海岸線。そして先住民のポリネシア人が形成した独特の文化が魅力のハワイ諸島。
大小様々な132の島々から形成されるハワイ諸島の中でも、特に私たち日本人観光客に人気なのがオアフ島です。
オアフ島といえば都会的な街並みが広がるホノルルやダイヤモンドヘッドが有名ですが、実は132の島々の中でも3番目の大きさを誇る島。先住民が残した伝統と豊かな自然、そしてビーチリゾートならではの雰囲気がうまく調和し「多くの楽しみ方が出来ること」が魅力でもあります。
島の中心部はワイキキで、約3kmの長さの海岸線に8つのビーチが広がります。
今回はそんなワイキキから車で約30分程度でアクセス可能、かつ360度の美しい大自然を見渡すことができる「ラニカイ・ピルボックスハイク」を紹介したいと思います。
そもそもピルボックスとは何か
ピルボックスとは戦時中に建設された鉄筋コンクリート製の見張り台(通称トーチカ)で、島に上陸する敵を監視する目的で見晴らしの良い山や丘の上につくられたのが特徴です。
戦争が終わった今でもその姿は島の至るところで確認することができ、ピルボックスから海を眺める絶景を目当てに、多くの観光客が訪れています。
ピルボックスは徒歩約20〜30分程度で辿り着けるものがほとんどで、体力に自信のない方や登山初心者の方でも安心して挑戦できると思います。
オアフ島の大自然を見下ろすラニカイ・ピルボックス
島内にいくつかあるピルボックストレイルの中でも観光客に人気なラニカイ・ピルボックス。
人気の秘密はピルボックスがある頂上から眺める美しい海岸線とオアフ島の緑鮮やかな自然、戦後スプレーペイントが施されたアーティスティックなトーチカ、そして所要時間が約20〜30分という手軽さにあるでしょう。
このトレイルで訪れることが出来るピルボックスは2箇所で、それぞれ入り口から550m(高さ100m)、730m(高さ120m)の距離にあります。
はじめの5〜10分程は少し急勾配な上に足元が整備されていなく、「大丈夫かな?」と思われる方がいるかもしれませんが、最初の難関をクリアすれば後は絶景を眺めながらピルボックスを目指すだけです!
体力的に厳しくて、ピルボックスまで辿り着けないという方も安心してください。
トレッキングの途中からでも十分素晴らしい眺望を楽しむことが可能です。美しい海はもちろんのこと、カイルアの町並みを少し違った角度で楽しむことが出来ます。
ご覧の様に足元はデコボコしているので、歩きやすい靴で行くことをオススメします。
また周辺では飲食物の販売が行われていない為、熱中症などを予防する為にも飲み物を必ず持参しましょう。
実際にかかった所要時間
私がピルボックスハイクで実際にかかった所要時間は、途中の休憩を含めてもひとつ目のピルボックスで10分、ふたつ目で15分程度でした。
私が訪れた時は足元がかなり乾燥していた為、特に下りが歩きにくかった印象です。
ピルボックスまで登るとオアフ島の景色が360度広がっていて、100〜120mの高さだからこそ楽しむことの出来る景色が広がっていました。
山登りで疲れたら頂上で少し海風を感じながら休憩し、その後ピルボックスから眺めていたラニカイビーチに足を運んでクールダウンするのも良いでしょう。
ラニカイビーチはワイキキビーチの様に観光客で混雑することがない為、ゆっくりと「オアフ島の海」を楽しむことが出来ると思います。
ラニカイ・ピルボックスへのアクセス
◼️車でアクセスする場合
オアフ島を観光するのに最適な交通手段といえば、やはり車でしょう。バスなどの公共交通機関は機能しているものの、各停留所で停車している時間や車内の混雑具合を考慮すると、レンタカーの利用はかなりの時間の節約にもなります。
多くの観光客が滞在するワイキキエリアからラニカイ・ピルボックスの登山道入り口へ車でアクセスする場合、HI-61経由で所要時間は片道約30〜35分。
ワイキキから真っ直ぐカイルアを目指すのも良いですが、途中には美しい滝や豊かな緑に囲まれた展望台などいくつかの見どころがあるので、滞在時間に余裕のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
車でアクセスする場合、注意していただきたいのが駐車場所です。
ハワイ州では日本と同様に駐車違反の取り締まりが行われており、自転車専用レーン上の駐車も取り締まりの対象になります。少し歩いてでも路上ではなく必ず駐車場に車を停めるようにしましょう。
◼️ 公共交通機関を利用してアクセスする場合
オアフ島では公共バス(The Bus)が広い範囲で運行されている為、海外で車を運転するのに自信が無いという方でも安心して利用できます。
バスの乗車料金は1回片道2.75ドル、1日乗り放題チケット5.5ドルで直接運転手から購入することが可能です。
従ってThe busを利用してホノルルから往復する場合は乗り放題チケットの利用がお得です。
ホノルルからラニカイ・ピルボックスへアクセスする場合、ダウンタウンに位置するハワイ州立美術館付近のアラケア通り(Alakea St)から67番バスに乗車すると、面倒な乗り換えなしでカイルアエリアに行くことが出来ます。
◼️ 島内でThe Busを利用する場合はモバイルアプリが便利!
海外でバスを利用する際、多くの人々にとって不安なのが具体的な時刻表や運行ルートの確認だと思います。
DaBus2という無料アプリをスマートフォンにインストールすれば最寄りのバス停やバスの時刻表、および路線図などを簡単に確認することが出きる為非常に便利です。
オアフ島観光の合間にラニカイ・ピルボックスに行ってみよう!
世界屈指のリゾート地で日本の観光客からも非常に人気が高いオアフ島。
都会的なイメージが強く多くのリゾートホテルが建ち並ぶワイキキをはじめ、ハワイの歴史を物語る数々の史跡、豊かな自然を満喫出来る多くの観光スポットにアクティビティー。そしてロコモコやガーリックシュリンプなどの美味しいハワイグルメなど、ハワイの楽しみ方を挙げたらキリがないでしょう。
今回はそんなオアフ島でも、北部に位置する少し落ち着いたローカルな雰囲気漂うカイルアの町。そのすぐ近くで手軽に絶景を楽しめるラニカイ・ピルボックスを紹介しました。
旅行のスケジュールに、簡単なアウトドアの要素を組み込みたいという方には特にオススメしたいです!
オアフ島を訪れたら是非その絶景を楽しみにラニカイ・ピルボックスを訪れてみてはいかがですか?