「新基準原付」と「EVオートバイ」の気になるギモンを解説! | バイク・オートバイ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

バイク・オートバイ

2026.10.26

「新基準原付」と「EVオートバイ」の気になるギモンを解説!

「新基準原付」と「EVオートバイ」の気になるギモンを解説!
新基準原付と最新EVオートバイ。次世代モビリティのリアルな実力や違いを徹底比較。まずは気になる素朴な疑問を解消するQ&Aから!
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50cc終了で新時代に突入!新基準原付vsEVオートバイ大研究

排ガス規制の厳格化を受け、従来の50㏄原付オートバイが生産終了を迎えている。その新たな選択肢として登場したのが「新基準原付」だ。排気量125㏄以下、最高出力4.0kW以下という基準を満たすことで、これまでの原付免許で運転できるというもの。大きな車格や設計の自由度を活かし、日常の足としての実用性や安定感のある走りに期待が集まっている。
 
一方、環境配慮やエネルギー転換の潮流を背景に存在感を増しているのが「EVオートバイ」だ。バッテリーやモーター制御技術のめざましい進化により、都市部のコミューターからアウトドア・レジャー用途まで活躍の場を広げつつある。
 
エンジンならではの鼓動感や航続距離の安心感がある新基準原付。かたや、住宅街でも扱いやすい静粛性と、発進直後の力強いトルクが魅力のEVオートバイ。今回、それぞれを代表する注目の2台を実際にフィールドへ連れ出して試乗した。旅の相棒として安心感と走る楽しさを備えるホンダの「クロスカブ110 Lite」。電動オフローダーの新境地を切り拓くダートフリークの「GE-N3」。2台のリアルな乗り味を比較インプレッションしつつ、いま注目の車種を幅広く紹介する。ぜひ、新しいモビリティライフの相棒探しの参考にしてほしい。

新基準原付ってなんだ?

Q1 そもそも新基準原付とは?

総排気量50cc超125cc以下で、最高出力を4.0kW以下に制限したオートバイ(原付一種)。モデルによっては、110〜125ccクラスと同等のゆとりある車格を備えるが、出力は抑えられている。

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新基準原付のホンダ「クロスカブ110 Lite」の車格は、原付二種の「クロスカブ110」と同じ。

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「クロスカブ110 Lite」は、新基準原付の規制に合わせて、最高出力を3.5kWに抑えられている。

Q2 原付一種と原付二種の違いって?

排気量だけでなく、スピード制限や交通ルールが大きく異なる。

原付一種
◦排気量:50cc以下、50cc超125cc以下(最高出力4.0kW以下)
◦法定速度:30㎞/h
◦交通ルール:二段階右折が必要、二人乗りは不可
◦必要な免許:原付免許(普通免許でもOK)

原付二種
◦排気量:50cc超〜125cc以下
◦法定速度:60㎞/h
◦交通ルール:二段階右折は不要、二人乗りが可能(※原付二種免許取得後1年以上の経過などの条件あり)
◦必要な免許:小型限定普通二輪免許以上

Q3 運転するにはどのような免許が必要?

従来の50cc原付と同様に、原動機付自転車免許(原付免許)で運転できる。普通自動車免許でも運転可能で、最高速度30㎞/hや二段階右折など、交通ルールも原付一種と同じだ。

Q4 購入後、元の110ccや125ccのものにエンジン出力を戻すことはできる?

リミッターをはずせばパワーが戻るという発想は技術的に可能でも、公道で行なうと無免許や不正改造などの違法行為になるので厳禁。

Q5 特定小型原付とはどう違う?

2023年7月に新設された「特定小型原付」は、電動キックボードなどを含む区分。出力0.6kW以下、最高速度20㎞/hなどの基準があり、16歳以上は免許不要で車道通行やヘルメットは努力義務。ナンバー登録、自賠責加入、最高速度表示灯が必須だ。

EVオートバイってなんだ?

Q6 いま注目のEVオートバイとは?

エンジンではなくバッテリーとモーターで走る電動オートバイ。ガソリンを使わないため排気ガスが出ず、静かでスムーズな走りを楽しめる。出力による区分があり、「定格出力0.6kW以下」のモデルは従来の原付一種と同様に、原付免許や普通免許で運転可能。

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静かでスムーズな走りと、電動モーターならではの力強いトルクが特徴のダートフリークの「GE-N3」。

Q7 充電方法や航続距離は?

多くのEVオートバイは家庭用100Vコンセントで充電が可能。着脱式バッテリーなどもあり、約4〜8時間で満充電に(電気代1回数十円程度)。フル充電の航続距離は30〜70㎞程度。バッテリー寿命は充電サイクルで500〜1,000回、約2〜4万㎞が目安だ。

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一般的なEVオートバイは、バッテリーが寿命を迎えても、販売店などを通じて新品に交換できる。

Q8 EVオートバイの購入にはどんな補助金がある?

国が実施する「CEV補助金」と都道府県・市区町村の補助金があり、要件を満たせば併用も可能。「CEV補助金」は電動オートバイの新車購入を対象に、車種ごとに約2.1〜12万円が交付され、全国どこでも共通して利用可能だ。

Q9 EVオートバイの定格出力「cc」に変換すると?

エンジンがないEVオートバイは、排気量(cc)ではなく、法律上はモーターの定格出力(kW)でガソリン車のどのクラスに相当するか規定されている。

EVオートバイ
0.6kW以下
0.6kW超〜
1.0kW以下
1.0kW超〜
20kW以下
20kW超

ガソリン車
50cc以下
50cc超〜
125cc以下
125cc超〜
400cc以下
400cc超

必要な運転免許
原付免許
小型限定普通
二輪免許以上
普通二輪免許
大型二輪免許

Q10 自治体の補助金にはどのようなものがある?

都道府県レベルの大規模な電動オートバイ補助金は東京都がほぼ唯一。市区町村の独自補助金は実施していない地域も多いため、個別の確認が必要だ。

自治体の補助金例
◦東京都:同種同格のガソリン車との価格差から国の補助金を引いた額(上限は車種により18万円または48万円)
◦東京都足立区:2万円(上限)
◦千葉県市川市:2万円(上限)
◦千葉県松戸市:2万円(上限)
◦埼玉県狭山市:3万円(上限)
◦兵庫県姫路市:2万円(上限)
◦鹿児島県さつま町:5万円(上限)など

Q11 補助金を申請する際の主な注意点は?

主に以下の点に注意が必要だ。

◦新車が対象:原則として新車の購入が対象となり、中古車や新古車は対象外。
◦申請期限:車両の初度登録日後、原則1か月以内などタイトな期限内に申請する必要がある。
◦保有義務:通常3年程度の保有義務があり、期間内に勝手に売却や処分をすると補助金の返納が必要になる場合がある。
◦予算上限:国・自治体ともに予算枠が決められており、上限に達し次第受付終了となる先着順が基本。

※構成/風間 拓 撮影/見城 了

(BE-PAL 2026年10月号より)

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