観測開始以来、猛暑日になったことがないことから、「東京から一番近い避暑地」と話題の千葉県勝浦市。そんな勝浦にある親の代から引き継いだ古い家で、この夏も半月近く過ごしました。今回は家族でレンタサイクルを利用して市内を巡ることに。
ところが出発直前、中1の長男が「大人用自転車は大きくて怖い!」とまさかのリタイア。
そこで長男と夫は徒歩、私と小2の次男のふたりで自転車に乗って出発しました。海、絶景、歴史、グルメを巡る約13kmの「勝浦親子サイクリング」。親子で楽しめる一押しルートを紹介します!
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大人用の自転車は、KAPPYビジターセンターのレンタルを利用

今回は私だけが、JR外房線の勝浦駅から徒歩約5分の場所にある「KAPPYビジターセンター」のレンタサイクルを利用しました。ここには小学生以下の子どもが乗れるレンタサイクルがないため、次男用の自転車は東京からクルマに積んで持参しました。

KAPPYビジターセンター レンタサイクル
- 対象:中学生以上、身長145cm以上
- 料金:1,500円/日
- 利用時間: 9時~16時(11月~4月)、9時~17時(5月~10月)
- 利用期間:当日のみ(※日をまたいでの利用はできません)
- ヘルメット:無料貸し出しあり。
- その他:子乗せ自転車は1台のみ。事前予約が必須です。
- ホームページ:https://www.katsuura-kankou.net/rental/

レンタサイクルの前かごに遊び道具を積んで出発!

徒歩組の夫と長男、そして次男の荷物は各自のリュックに入れて。私が借りた自転車には大きな前カゴがあったので、途中で汲んだ水などの重い物を載せて運びました。今回は、途中で海遊びをする予定だったため、いろいろなものを用意しました。
【勝浦サイクリング+海遊びの道具】
- ヘルメット
- 水分、行動食
- 子ども用ライフジャケット
- 日よけ用サーフハット
- タオル、ビーチサンダル、着替え
- 日焼け止めスプレーとリップクリーム、サングラス
- ウェットティッシュ
- 空のペットボトル2本(水汲み用)
空のペットボトルは、途中で水を汲み、磯で遊んだあとに潮を洗い流すために使います。とても便利で快適です。また、途中でテイクアウトしたものを公園で食べるときのためにウェットティッシュを用意しました。夏場は飲料水など水分を多めに準備することも忘れずに。
今回走った約13kmのルート

①KAPPYビジターセンター(スタート&ゴール)
②遠見岬神社
③めがね岩
④めんこい亭(サンドイッチをテイクアウト)
⑤潮風公園(ランチ)
⑥八幡岬公園
⑦官軍塚
⑧勝浦市立図書館
遠見岬神社で井戸水をいただく

KAPPYビジターセンターを出発し、最初に訪れたのは下本町朝市通りの真ん中にある遠見岬(とみさき)神社です。社務所近くにある水を汲める場所で、持参した空のペットボトルに井戸水を汲みました。

これは井戸水で、塩素消毒をしていない生水のため飲用はできないそうです。「神棚へのお供え、玄関や敷地に撒く、お風呂の湯船に入れるなどの利用を推奨する」と書いてありました。

神聖な水をいただいたら、いよいよ鵜原方面へ向かいます。
遠見岬神社
- 所在地:千葉県勝浦市浜勝浦1番地
- ホームページ:http://www.tomisaki.or.jp
めがね岩近くで磯遊び
尾名浦(おなうら)のめがね岩を目指し、遠見岬神社から勝浦漁港を右手に見ながら鵜原方面へ走ります。


海沿いの国道128号を走りますが、ここで注意したいのが途中にあるトンネルです。道幅が狭いうえに交通量も多いため、子どもと一緒ならとくに慎重に。自転車からおりて押して歩くのが正解です。


ビーチの横に駐車場はありますが、台数に限りがあるため、この日は入庫待ちのクルマもありました。そんななか、私たちは自転車なのでスムーズに到着できました。
めがね岩は、長い年月をかけて波に削られてできた自然のアーチ(海蝕洞)が特徴の絶景スポットです。次男はここで磯に降り、海に足を浸したり、カニを探したりしていました。

今回は膝から下だけの磯遊びでしたが、泳ぐ場合は着替えを忘れずに。また、めがね岩周辺は海水浴場ではありません。ライフセーバーや監視員などの安全対策は施されておりませんので、海で遊ぶ際には十分ご注意ください。
尾名浦のめがね岩
- 所在地:千葉県勝浦市松部
帰路はトンネルを避け、並行する旧道で
めがね岩で遊んだあとは、先ほどのトンネルを避けるために、国道の1本山側を通る旧道を利用しました。入り口の目印は「串浜大橋際」と書かれた信号です。


少しアップダウンはあり距離も増えますが、狭いトンネルを通るより安全です。子連れはもちろん、のんびりサイクリングしたい大人にもすすめたいルートです。
めんこい亭でサンドイッチをテイクアウト
めがね岩から旧道を経由し約3.4km走って到着したのが、地元でも人気のめんこい亭。サンドイッチや惣菜が評判です。

今回は12時受け取りで事前予約をしておきました。注文を受けてから作るため、電話予約をすると待ち時間を節約できます。


写真にはありませんが、夫は「クラブハウス(1,100円)」を注文。どれもボリュームたっぷりです。
めんこい亭
- 所在地:千葉県勝浦市新官1358-1
- 電話番号:0470-73-2277
- 営業時間:10時~18時
- 定休日:水曜
※営業時間などは変更される場合があるため事前に確認してください。
ランチは潮風公園で

めんこい亭から約850m。勝浦漁港の前にある潮風公園へ向かいました。ここは芝生や日よけのあるベンチが整備されていて、テイクアウトしたサンドイッチを食べるのにぴったり。
勝浦は黒潮の影響を受ける海洋性気候で、夏でも比較的涼しいのが特徴です。この日は最高気温32.8度Cでしたが、日差しの下から木陰に入ると、海からの風がスーッと抜けて気持ちいいこと。真夏でも木陰に入れば海風が心地よく、そこそこ快適にランチを楽しめました。

潮風公園
- 所在地:千葉県勝浦市勝浦92-5
- 開園時間:8時~17時
- 休園日:年中無休
漁港やハーバーを抜けて八幡岬公園へ

ランチのあとは、海沿いを1.5kmほど走って八幡岬(はちまんみさき)公園へ。東・南・西の3方を海に囲まれた断崖は、まるで自然の要塞のようです。ここには室町時代から戦国時代にかけて3代続いた安房国・上総国(現在の千葉県南部)で勢力を振るった武将の一族、正木氏の居城、勝浦城があったそう。

公園手前には上り坂がありますが、ここで電動アシスト自転車が大活躍。坂道もスーッと上ってくれました。一方、アシストなしの次男は自力で頑張りました。いつの間にかついた体力の凄さに驚くばかり!

八幡岬公園
- 所在地:千葉県勝浦市浜勝浦221
- 駐車場:約30台(無料)
官軍塚で太平洋の大パノラマを望む

八幡岬公園から約1.2km。さらに高台へ進むと官軍塚に到着します。
ここは戊辰戦争の際、勝浦沖で座礁した米国船ハーマン号の犠牲者を、地元住民が手厚く供養してきた歴史ある場所。
展望台からは、太平洋を一望する大パノラマが広がります。夏は青い空と水平線のコントラストが美しく、思わず親子で「きれい!」と声が揃いました。

ただし、八幡岬から官軍塚までの道は今回のコース最大の難所です。急な上り坂が続きます。電動アシスト自転車なら心強いですが、無理は禁物。体力や天候に合わせて自転車を押して歩くなどルートを調整してください。
勝浦市立図書館(郷土資料室)で学びながらクールダウン

官軍塚から約1.2kmの下り坂を走り、勝浦市立図書館(郷土資料室)に寄ってみました。
じつは今回、初めて訪れたのですが、暑い日のサイクリングにはうれしい穴場でした。冷房の効いた館内には、勝浦の自然や歴史、漁具などを紹介する展示があります。きれいなトイレもあり、暑い日の休憩場所としても便利です。

せっかくなので館内にある郷土資料室を見学しました。自転車で勝浦市内を巡ったあとに見たからでしょうか、当地の自然や歴史をより身近に感じられました。

勝浦市立図書館(郷土資料室)
- 所在地: 千葉県勝浦市出水1297-2
- 開館時間:9時~17時
- 休館日:毎週月曜、年末年始、祝日(月曜が祝日のときは翌日も休館)
- 電話番号:0470-73-0300
ここから約800m走れば、スタート地点のKAPPYビジターセンターです。自転車を返却して、約13kmの親子サイクリングは無事終了しました。
勝浦をサイクリングして見えたもの

子どものころから馴染みのある勝浦ですが、今回初めて電動アシスト自転車で巡ってみると、徒歩とはまた違った景色が見えてきました。「気になる景色を見つけたらすぐに停まれる。少し遠くの場所まで足を延ばせる。坂道では電動アシストに助けてもらえる」、そんな自転車ならではの発見がありました。
海沿いの道を風を感じながら走るのも気持ちよく、勝浦の町をより自由に楽しめました。


今回のコースは約13km。遠見岬神社、めがね岩、海辺のランチ、八幡岬公園、官軍塚、勝浦市立図書館(郷土資料室)まで、勝浦の魅力を1日でぎゅっと巡れるコースです。
ただし、坂道や交通量の多い場所もあるので、子連れなら無理のないペースで。海遊びを組み合わせる場合は、着替えやタオルなども忘れずに。
今年もまだまだ残暑が続くようです。「東京から一番近い避暑地」として注目を集める勝浦を自転車で巡ってみませんか? 勝浦の観光情報は、勝浦市観光協会のサイトでチェックできます。
一般社団法人 勝浦市観光協会(KAPPYビジターセンター)
- 所在地:千葉県勝浦市墨名815-56
- 営業時間:8時30分~17時15分
- 電話番号:0470-73-2500
- 休業日:年末年始
- ホームページ:https://www.katsuura-kankou.net




