
勝浦は海も山もいいとこどりの歴史ある港町

遠見岬(とみさき)神社は、石段一面にひな人形が飾られる「かつうらビッグひな祭り」で有名。
千葉県勝浦市は、房総半島の南東部に位置する太平洋に面した港町です。古くから漁師町として栄え、都心からは電車やクルマで2時間弱。海洋性気候で、冬暖かく夏涼しく、最近では東京から一番近い避暑地としても注目されています。
そんな勝浦に、親の仕事の都合で子どものころからご縁があり、長い休みになると家族とロングステイしている私です。とくに例年、年末年始は天気が良くてコート要らずの日もあるほどポカポカ。
勝浦の特徴は、高低差のある景色を楽しめること

サーフポイントとして有名な部原(へばら)の海岸線。このあたりでは、もっとも開けた景色が楽しめます。

八幡(はちまん)岬公園から見える荒波のなかに立つ鳥居は、遠見岬(とみさき)神社の海の鳥居。
目の前がどんと海!だけじゃなくて丘の上から、石段を上った場所にある神社から、さまざまな表情の太平洋を楽しむことができます。

430年以上続く勝浦朝市では、移住組の多様な出店も増えました。アップデートされていますよ。
勝浦には地元産のカツオ、アジ、キンメダイ、伊勢エビなど海の幸、さらに地酒も豊富にあります。最近では勝浦タンタンメンも有名ですよね。いろんな飲食店が各店の特色を活かした”勝タン”を提供していて、食べ歩きも楽しいです。
おいしいものが好きで、身体を動かしたい人には勝浦はぴったりの場所かもしれません。駐車場もあちこちにあり、比較的クルマも停めやすいです。今回はクルマはもちろん、徒歩や自転車でも回れる巡れる勝浦の景勝地を紹介します。

手書きで失礼。勝浦の地図です。今回行ったところに番号をふっています。
勝浦中央~東エリア
1.八幡岬公園

勝浦市街地の南東に突き出た八幡岬公園の展望デッキにて。初日の出スポットとしても人気です。
八幡岬(はちまんみさき)は東・南・西の三方に海の迫る断崖。自然の要塞には、室町時代より3代続いた正木氏の居城、勝浦城があったそう。大変眺めのいい場所で、勝浦灯台、海の鳥居、勝浦湾などが一望できます。

芝生にはアスレチックもあるので、子どもも楽しめます。
勝浦朝市からは約1.5㎞、徒歩で20分くらいです。公園の入り口には無料駐車場があります。
八幡岬公園
- 所在地:千葉県勝浦市浜勝浦221
- 駐車場:約30台(無料)
2.遠見岬神社

何百年か前の大津波ですべて流されたことがあり、山の上に神様を移したそう。漁師町が一望できます。
房総半島に技術と文化をもたらした天冨命をお祀りする古社として知られる遠見岬神社。ここから絶景が眺められます。海を見守る高台のふもとでは歴史ある朝市が開かれ、朝採りの魚介や干物や農作物、最近ははちみつなども並び、温かなコーヒーもいただけます。この場所、下本町朝市通りでの朝市は毎月1日~15日に開催。16日~月末はここから徒歩5分ほど離れた仲本町朝市通りで開かれるのでご注意を。

約3万体のひな人形が市内各所で楽しめる「ビッグひな祭り勝浦2025」は、2月22日(土)から3月3日(月)に開催されます。
JR勝浦駅から遠見岬神社までは約800m、徒歩で10分ほど。クルマの場合はホテル三日月前に墨名市営無料駐車場が利用できます。そこから約500m、徒歩約7分。
遠見岬神社
- 所在地:千葉県勝浦市浜勝浦1番地
- ホームページ:http://www.tomisaki.or.jp
3.めんこい亭

国道128号沿いにある「めんこい亭」。市街地から約1㎞。
以前、勝浦にあるマリブポイント(マリンスポーツの体験ができるショップ)でSUPをしたとき、オーナーの奥さんがおいしいよーと教えてくれためんこい亭。今回タイミングが合い、やっと行けました!その場でオーダーできるのはサンドイッチとクレープ。オードブルセットや会席膳、お寿司などは予約制とのこと。

その場でオーダーできる2種類のメニュー。
マリブポイントの奥さんいわく、ほうれん草とひき肉たっぷりのポパイ(600円)が一番人気だと。そちらと、ベーコンスクランブル、チキン、タマゴ、ペッパーポテトをテイクアウトしました。全部で2,500円。各種バーコード決済が使えます。

具だくさんのポパイ。家族にも大人気でした。
さて、景色のいいところで食べましょう!
めんこい亭
- 所在地:千葉県勝浦市新官1358-1
- 電話番号:0470-73-2277
- 営業時間:10時~18時
- 定休日:水曜
- ホームページ:http://www.tomisaki.or.jp
4.部原海岸

無料の駐車場、快適なトイレやシャワーもある私の大好きなサーフスポット。部原と書いて「へばら」と読みます。
部原の海を眺めながらランチをいただきました。ビーチに降りる階段があるので、そこに腰かけてパクつくのもいいですねー。トンビだけは注意してくださいね!
1月だけどたくさんのサーファーたちが楽しんでいましたよ。めんこい亭からの距離は約2.6㎞。徒歩だと少し遠く、交通量の多い国道やトンネルを通らないといけないので、クルマか、ライトなど安全装置の付いた自転車で移動するのがおすすめです。

御宿(おんじゅく)方面に約500m行ったところにあるサーフポイント「サンドラ下」。ここはどこ?千葉県です!
部原海岸
- 所在地:千葉県勝浦市部原1928-35
勝浦中央~西エリア
5.尾名浦のめがね岩

勝浦湾西岸の尾名浦にある尾名浦のめがね岩は、海蝕と風化によってできた海蝕洞。
勝浦の西岸は典型的なリアス式海岸。太平洋の荒波に浸食された海岸線が2㎞ほど続きます。さっきまでいた東側は、太平洋を見下ろすような小高い丘が続いていましたが、このあたりは海が近く、入り江に沿って散歩するのも気持ちのいいものです。

向こう側の景色、見える?夏は海水浴も楽しそう。
クルマの場合、近くに有料駐車場もありましたが、散歩するなら海中公園のあるかつうら海中公園立体駐車場に停めるのがおすすめ。そこから約1.2㎞、15分ほどです。普通車160台、大型車7台と、かなりの台数が駐車できます。奥には、わが家のようなキャンピングカーにもうれしい平面の駐車場もあります。利用時間は、8時30分から21時。
尾名浦のめがね岩
- 所在地:千葉県勝浦市松部
6.鵜原理想郷

鵜原理想郷の手弱女平(たおやめだいら)にある幸せの鐘。
かつうら海中公園立体駐車場に戻り、そこから約800m、11分ほどで鵜原理想郷の入り口に着きます。勝浦の代表的なハイキングコースで、ゆっくり歩いても往復1時間30分くらい。そんな短時間に絶景がいくつも現われます。山道は整備されていて、私たち家族の大好きな散歩コースのひとつです。

駐車場がある海中公園や勝浦の東側を眺められます。

最近房総半島で大繁殖しているというキョンも訪れるたびに見られます。
勝浦の魅力をほんの触りだけサラッと書きましたが、紹介したいことはまだまだたくさん。また折を見て、勝浦愛を放出しようと思います!
