金星と木星が大接近! 6月9日は薄明の西の空に注目 | 天体観測・星 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

天体観測・星

2026.06.05

金星と木星が大接近! 6月9日は薄明の西の空に注目

金星と木星が大接近! 6月9日は薄明の西の空に注目
日没時刻が遅い季節になりました。6月9日の夕方には、西の空で金星と木星が大接近します。まだほんのり明るい「薄明」の中で2つの惑星はどんなふうに見えるのでしょうか?

金星はマイナス4等、木星はマイナス2等

金星と木星は、地球から見てワンツートップの明るさを持つ惑星です。金星はマイナス4等、木星はマイナス2等です。恒星で一番明るいシリウスはマイナス1等ですから、それよりはるかに明るいのです。その2つが西の空で2度以内に接近します。これは腕を伸ばして見る指の幅くらいです。

 6月9日19時半の西の空。この時間帯は、しし座が頭から西の地平線に突っ込む形に。北西に明るい星が見えたら、それはぎょしゃ座の1等星カペラ。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

9日の東京の日没は18時58分です。19時半の西の空は、まだ明るさを残しています。その中でも金星と木星は見えるはずです。

9日の大接近の見どころは、20時近くになっても西の空の、ある程度の高さで見られることです。20時近くになれば薄明もだいぶ消えてきますので、金星と木星がいっそうランランと輝いて見えるでしょう。

6月9日20時の西の空。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

地域によりますが、そろそろ梅雨シーズンを迎え、気になるのはお天気です。9日の前後数日は、双眼鏡でひとつの視野に収まる大接近が楽しめます。9日は見えなくても翌日、翌々日くらいまでトライしてみましょう。9日以降、金星はますます高く昇っていくので見ごろは続きます。金星と木星の見え方の違いを観察してください。

西の地平線近く、水星も見ごろを迎える

この時期、木星と金星の西側に水星もあります。西の方角が開けた場所であれば、日没30分後くらいに水星も見えるかもしれません。

地球から見る水星は常に太陽の方角にあるので、日没か日の出の前後のわずかな時間にしか見ることができません。その水星が16日に太陽からもっとも離れる地点に来ます。「東方最大離角」といいます。

16日にかけて、水星は西の空で少しずつ高度を上げていきます。といっても木星や金星より高くなることはありません。木星を目印に、南西方向にある水星を探してみてください。

6月16日の19時半。まだ薄明が残る西の空に金星、木星、水星が並ぶ。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

水星は20日くらいまでが見ごろです。その後また高度を下げ、西の空では見えなくなります。そして7月の終わりになると、今度は明け方、東の空に現れます。

それでは9日前後に薄明の中、金星と木星の大接近をお見逃しなく。

構成/佐藤恵菜

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星空案内人 廣瀬匠さん

星空案内人 天文系ライター。株式会社アストロアーツで天文ニュースの編集などに携わる。天文学の歴史も研究していて、パリ第7大学で古代インドの天文学を 扱った論文で博士号を取得。星のソムリエ®の資格を持つ案内人でもある。アストロアーツより、宇宙の不思議に出会うモバイルアプリ「星空ナビ」が好評販売中。

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