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新潟県・フォッサマグナミュージアム

左:案内してくれた人 学芸員・博士 小河原孝彦さん
右:行ってきた人 編集 ニチカ
ヒスイ海岸にはプライベートで行くほど石好き。模様石が好み。
フォッサマグナミュージアム
住所:新潟県糸魚川市大字 一ノ宮1313(美山公園内)
電話:025(553)1880
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:12月~翌年2月の月曜日・祝日の翌日(3月から11月までは毎日開館)詳しくはHPをチェック
料金:一般700円、小中高校生300円
施設の見どころ
1 大小さまざまな美しいヒスイがずらり!
2 日本の巨大な地層帯、フォッサマグナを学べる
3 海で拾った石を鑑定してもらえる
DATA
設立 1994年4月25日
館内施設 1階建て/約2,700㎡
年間来場者数 約10万人
皆さんは“日本の国石”をご存じだろうか。国鳥といえばキジだが、案外知られていないのが国石、ヒスイである。新潟県糸魚川市は世界有数のヒスイの産地として有名だ。
「これヒスイかな? キレイ」
ヒスイ海岸では老若男女が朝から石拾いを楽しんでいる。そんな場所にあるのが、フォッサマグナミュージアム、石の博物館だ。
フォッサマグナミュージアムではヒスイの展示に加え、ナウマン博士が発見したフォッサマグナ*や、糸魚川で見られる鉱物、岩石、化石などを見て触れて学ぶことができる。
「縄文から奈良、そして現代まで、変わらず“石を拾う”ことを楽しめるのはヒスイのすごいところだと思います。また、フォッサマグナをつくる地殻変動の影響でヒスイがこのあたりに集まり、そのほか化石や多様な鉱物、岩石が産出します。糸魚川はフォッサマグナと密接にかかわった奇跡の場所なんです」
そう話してくれたのは学芸員の小河原さん。
石なんてそこらへんに落ちているでしょ? とお思いかもしれないが、石は美しいだけでなく、日本列島の生い立ちをも語ってくれるのだ。そんな奥も深く、魅力たっぷりな石の世界をフォッサマグナミュージアムと共に存分に紹介していく!
知っておきたいヒスイ豆知識
縄文時代の“三種の神器”のひとつ

縄文時代後期よりヒスイで勾玉が作られ始める。ヒスイの緑は生命の色として、当時の人々にとって大事な意味を持った。
記憶から消滅し、再発見された
右:伊藤栄蔵
左:相馬御風

奈良時代中期を最後に、ヒスイの産地情報が日本から途絶える。1938年、古事記を頼りに画像の2名らが調査・研究し、糸魚川にてヒスイの再発見が叶う。
石好きに刺さるフォッサマグナミュージアムのすごいところ3
1 人生海尽くし。ヒスイ取り名人のコレクションが圧巻


糸魚川のヒスイ取り名人たちのコレクションがずらりと並ぶ。ヒスイの大きさや色は様々で、緑以外に紫や白も。ヒスイを探すときの参考にもなる。

コレクション横にはそれぞれヒスイ名人の紹介が。ヒロさんはヒスイ採取中に高波によってその人生を終えた。
2 恐竜が生きていた時代の石も! 糸魚川でとれる石がすべてわかる

糸魚川ではヒスイ以外にも、左のように様々なできかたの石が産出する。時代も色も手触りも全く違う石が糸魚川という1か所に集まっているのだ。


3 フォッサマグナの恩恵を学べる


湖から海へ、そして現在は陸に

湖
コイの仲間の化石が見つかったことから、フォッサマグナはかつて湖だったことがわかっている。

なぜ糸魚川にヒスイや、石、化石が産出するのか? それはフォッサマグナの激しい地殻変動が地中深くのヒスイや石を押し上げたから。そして湖~海~陸の大陸の変化が理由である。
海

クジラの化石も見つかっている。つまりフォッサマグナは湖から海へ変化し、現在の陸に至ったのだ。
日本初! ラピスラズリの原石が発見

新たな発見! ラピスラズリといえばツタンカーメンのマスクにも利用された有名な宝石。なんと今年2月に、日本で初めて糸魚川で原石が発見された。

ヒスイはどこから来るの? 川から海へヒスイを探しに行ってみた!
実際にヒスイや石を探し、館内で鑑定してもらえるのもフォッサマグナミュージアムの魅力。でも海に行く前に、始まりを見ておきたい! と、大きなヒスイがあるという上流に向かう。
「でっかー! これがヒスイ!?」
小滝川ヒスイ峡で採取はできないが、ここから流れたヒスイが川を下り、海に打ち上げられると思うと、海で拾える石の旅路の長さは想像しただけで途方に暮れる。
そして実際に探してみるとなかなか難しいのがヒスイ拾い。手触りや重さにコツがある。ニチカは3回目のヒスイ拾いだが、残念ながら今回もヒスイをGETすることはできなかった。ヒスイ名人への道は遠い。しかし色とりどりの石はヒスイじゃなくとも宝物。これは1億年前の石、これは泥岩…とフォッサマグナミュージアムで培った知識で石への興味は増すばかりだ。

小滝川ヒスイ峡。国の天然記念物に指定されている。矢印の先、黒っぽい石がヒスイ。何十万年という時間をかけてヒスイがここに集まった。
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ヒスイは川を下る

そもそも硬い性質を持つヒスイが削られて、川の中を進み、細かくなっていくなんて…スケールが違う。
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小さく砕け、年月をかけてヒスイ海岸へ!

ヒスイは何百年という時間をかけて海へたどり着く。海では白くてつるつる、丸く削れすぎていない重めの石を探そう。
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ヒスイらしき石や、模様がたくさん入った石を拾ってみた。いつ来てもこの時間が楽しい。
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ヒスイはあるのか!? 石鑑定の結果はいかに……!

持ち込んだ石を鑑定してもらえる。チャートや瑪瑙、泥岩など、拾った石の名前を知ることができる。通常はひとり石5個まで。
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学芸員さんの鑑定用のキット。たくさんの札が用意されている。ちなみに"キツネ石"の由来はヒスイに似ていて〝化かされる〟から。
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ヒスイは見つからなかったけれど素敵な石が拾えました!




*フォッサマグナ:ラテン語で大きな溝。新潟県から関東地方にかけての地域を縦断する巨大な地溝帯。
※構成/酒井日花 撮影/花岡 凌
(BE-PAL 2026年9月号より)




