猛暑を避けて読書に浸る! BE-PALおすすめの新刊2選 | 本 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

2026.08.03

猛暑を避けて読書に浸る! BE-PALおすすめの新刊2選

猛暑を避けて読書に浸る! BE-PALおすすめの新刊2選
暑さをしのぐ時間も有意義に過ごすなら、断然読書。今月もおすすめの新刊書籍をご紹介!
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BOOK 01

玄関を出たら野草の世界。自然をより深く見る眼差し

『見る・食べる・楽しむ まいにち野草』

365日野草生活のん著 
岩槻秀明監修
大和書房 
¥1,760

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「私は、いつも近所で観察しています。それこそ、玄関を1歩出て、そこにしゃがみこんで」。うさぎを飼い始めたことをきっかけに野草に興味を持った著者は、身の回りにある自然を楽しむ達人だ。まずはじっくりと観察して、あれやこれやと思いを巡らす。ときに野草を料理して食べてみたり、生活に利用してみたり。本書を読むと、先人たちがいかに野草を利用して付き合ってきたかもよくわかる。
 
野草を利用しているのは我々人間だけに限らない。虫や鳥、野草を訪れる生き物たちにもおのずと興味が湧いてくる。持ちつ持たれつの関係は、自然の大きな環を感じるひとコマだ。
 
本書に登場するのは、ヨモギ、ドクダミ、ギシギシ、ヘクソカズラといった日本の広い地域で見られる植物で、そこらへんに生えている。だが、それに気付けるかどうかは、向ける眼差し次第。著者のような眼差しや心持ちで毎日を過ごせたら日常が豊かになるかも。

BOOK 02

人間模様と農家のリアル、それぞれの根底に農業がある

『隣の畑は青々と』

河﨑秋子著 
U-NEXT
¥1,980

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2026年の現在は、以前と比べて多様な考え方や価値観が認められる世の中になったように思う。以前が悪いということではないが、「こうすべき」(端的な例でいうと、女性は結婚したら仕事を辞めて家庭に入るなど)という多くの人が描きがちだったものも、それ一辺倒ではなくなってきている。一方「以前」の価値観のなかで生活する人もいる。
 
本書は、北海道十勝で農業を営む人びとを中心に据えて描いた物語だ。雨の降り方に心配し、畑に近づく観光客に声を掛ける。代替わりによる考え方の違い、婿入りした後継と舅の確執。農作業を支える外国人研修生の存在。端々に農家のリアルな日常が垣間見えるとともに、農業が直面している問題も浮き彫りにする。
 
ストーリーの軸は、登場人物それぞれの心のありようや家族との関係性、自らの生き方についてなのだが、絶妙に農業が染み込んでいる。農業や酪農に精通する著者ならではの空気感だ。

※構成/須藤ナオミ

(BE-PAL 2026年8月号より)

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