キャンプ飯というと、焚き火で肉を焼いたり、ダッチオーブン料理を思い浮かべる人が多いですよね。しかし夏のキャンプは、設営だけで汗びっしょり。「今日はもう火の前に立ちたくない!」という日もあります。そういうときにおすすめしたいのが手巻き寿司。
火をほとんど使わないのに、ご馳走感は満点。家族みんなで巻いて笑ってお腹も心も満たされる、我が家の定番旅飯です。
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キャンプに手巻き寿司をすすめる理由とは

手巻き寿司の魅力は、なんといっても「頑張らなくていい」こと。
手巻き寿司用として売られているお刺身の盛り合わせを旅先で購入するもよし、ちょっとこだわりたい人は自宅で好きなネタを切って保存容器へ。保冷剤をたっぷり入れたクーラーボックスで持っていけば、現地では器に並べるだけです。
火を使うのは、ご飯を炊くくらい。メスティンやクッカーで炊いてもいいですし、パックご飯をボイルするのもあり。酢飯の素は、市販のすし酢や粉末状のものを混ぜるだけで十分においしく仕上がります。

砂糖不使用の甘酢を自作して糖質をおさえる

手巻き寿司に使う砂糖の量が意外と多くて、以前から気になっていました。
そこで今回、酢飯に使ったのが、砂糖不使用の手作り甘酢です。材料は塩、酢、麹だけ。ヨーグルトメーカーを使えば簡単に作れます。

材料
- 乾燥米麹:100g
- 酢:300ml
- 水:大さじ4
- あら塩:大さじ1弱
上記の材料をよく混ぜて、ヨーグルトメーカーを56度C、8時間に設定したら完成です。麹の自然な甘みだけでも、ちゃんとおいしい甘酢になります。砂糖が入っていない分、市販のものより甘さは控えめですが、すっきりとした味わいで家族も「おいしい」と食べてくれました。
この手作り甘酢を容器に入れてキャンプに持って行けば、優秀な万能調味料になります。現地で仕入れたタコで酢の物を作ったり、ドレッシングやマリネに使ったりと、なにかと活躍します。
私の実家はちょっとうるさい「鮨一家」でした

どの家庭にも、「これだけは譲れない」という食のルールがあるのではないでしょうか。
私の実家は、それが「鮨」でした。
亡き父は大の鮨好き。子どものころのお祝いのご馳走といえば、決まって鮨でした。兄も日本中、いや世界中の鮨を食べ歩くほどの鮨好き。そう、わが家は筋金入りの鮨一家なのです。
父がよく口にしていたのがこんな文言。
「鮨は回すな!」
「鮭を生で食べるな!」
要するに「回転寿司は認めん!サーモンの握りなんて言語道断!」ということ。
平成・令和の子どもたちが聞いたら「え?」と言いそうですが(笑)、父にとって鮨はそれくらい特別な食べ物だったのです。
そんな環境で育ったので、兄も私もツナマヨやカリフォルニアロールとは無縁。ひたすら江戸前の美学を叩き込まれました。
結婚して家庭を持った現在では、家族で気軽に鮨店へ、というわけにもいきません。だからこそ、家で工夫しておいしく食べる。それが、わが家の手巻き寿司の原点です。
余談ですが、父の江戸前教育は見事に次の世代にも継承され、息子たちや甥っ子は生のサーモンには手を伸ばしません(笑)。
今回用意した手巻きネタはこちら!

わが家の手巻き寿司ネタ
メインの具材
- 昆布締めしたサバ
- トロ(ネギトロとトロたく用に)
- ブリ
- ホタテ
- 明太子
- 焼鮭
- 玉子焼き
- しらす
- ひきわり納豆
- カニカマ
薬味と漬物
- きゅうり
- シソ
- ミョウガ
- 万能ねぎ
- 貝割れ
- 新ショウガ
- 壺漬け
- 柴漬け
- 梅干し
- 胡麻、胡麻塩
焼鮭は、「サーモンでも焼けば父も許してくれるかな」という、私なりのちょっとした折衷案です(笑)。
もちろん、これはあくまでわが家流。
ツナマヨやサーモン、照り焼きチキン、焼き肉、ソーセージ、チーズなど、お好きな具材を並べれば、それぞれの家庭の手巻き寿司が完成します。
生ものが苦手な人や、夏のキャンプに刺身は心配という方なら、焼き魚や卵焼き、漬物だけでも十分楽しめます。アウトドアだからといって、無理に刺身を用意する必要はありません。
この夏お気に入りの唐辛子ポン酢

自作した唐辛子ポン酢に刺身を軽くくぐらせて海苔で巻くと、爽やかな辛みが加わって絶品に。わさびとはまた違うおいしさで、お酒も進みます。さらに、ご飯を入れずに刺身と薬味だけを巻けば、立派なおつまみに。大葉、ミョウガ、万能ねぎ、貝割れなどをたっぷり巻けば野菜も摂れて、サラダ感覚で楽しめます。
食卓がアトラクションに変わる、わが家の手巻き寿司

いざ、いただきます!
具材を用意したら、あとは家族みんなが好きなものを好きなだけ食べる「セルフスタイル」で。子どもたちは、自分で巻けるだけで大喜びです。
でも…。「マグロも!」「明太子も!」「卵焼きも!」「しらすも!」「全部入れる!」となるのは、どうしたものでしょうか(笑)。

「ちょちょちょ。スター選手は一人で十分!」
「みんなも食べるんだから、常識の範囲で!」
そんなツッコミを入れながら、家族で大笑い。誰かが料理を作り続けるのではなく、みんなで巻いて、みんなで笑う。手巻き寿司は、食卓そのものがアトラクションになるんです。
家族のナンバーワン手巻きとは?

最後に「今日、一番おいしかった手巻き」を発表するのが、わが家の恒例です。
では発表!
長男~「梅しらすきゅうり」

次男~「トロたく」

夫~「焼鮭+香味野菜」

私~「昆布締めサバ+新ショウガ」

アレンジ次第で何通りも楽しめるのが、手巻き寿司の楽しいところ。以下のような食べ方もおいしかったです。


焚き火を囲んで豪快なキャンプ飯もいい。でも、ときには火を休ませて、みんなで海苔を巻く夜があってもいい。
「それ、おいしそう!」
「ちょ、 全部盛りは禁止!」
自然のなかでは、料理そのものより「誰と笑って食べたか」のほうが、案外思い出に残るものかもしれません。
皆さんなら、どんな具材で手巻き寿司を楽しみますか?




