金星が見やすい宵の明星シーズン到来! 木星とジワジワ接近する様子にも注目 | 天体観測・星 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

天体観測・星

2026.04.18

金星が見やすい宵の明星シーズン到来! 木星とジワジワ接近する様子にも注目

金星が見やすい宵の明星シーズン到来! 木星とジワジワ接近する様子にも注目
夕方、西の空で輝く宵の明星、明け方に東の空で輝く明けの明星。地球の軌道より内側を回る金星はいつも夕方か明け方にしかお目にかかることができません。4月後半から夏にかけて宵の明星が見ごろです。今年は木星との接近も楽しめます。

日没30分後に西の空を見てみよう

4月21日の東京の日没時刻は18時19分です。まだ明るみが残る西の空に目を凝らすと、光るものが見えるはずです。金星です。

日没後30分ほどで高度は17度くらいに下がっていきますが、ランランと輝く金星が見られるでしょう。

4月21日、18時50分の西の空 (画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

金星はこれから少しずつ高度が上がっていきます。日没後の高度が一番高いのは6月中旬ですが、梅雨に入る地域が多いことも考えると、春の内に一度は宵の明星を見ておきたいところです。

5月20日19時30分の西の空。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

5月20日頃には日没30分後でも、西の空のそこそこ高い位置で見られます。また上の図のように、日没後の西の空に、まだふたご座やこいぬ座、さらに北西にはぎょしゃ座と、冬の星座たちが見られます。初夏の宵の冬の星座はひと味違った趣がありますので、こちらもぜひ探してみてください。

金星と木星が日に日に間を詰めていく

4月後半から金星は高度を上げながら、見た目には、ふたご座にいる木星に近づいていきます。木星は昨シーズンからふたご座にいましたね。

この時期の金星の明るさはマイナス4等。木星はマイナス2等ほどで、どちらも夜空の中では圧倒的な輝きを誇ります。この2つの惑星が日に日にジワジワと間を詰めていきます。

最接近になるのは6月9日です。両者の距離は2度未満で、腕を真っ直ぐ伸ばしながら立てた人差し指の幅と同じくらいです。明るい星が、これだけ接近すると、どのように見えるのか。ぜひ自分の目で見て確かめてください。なお、6月9日が晴れなかった場合でも、前後数日間は2つの惑星が双眼鏡の視野に収まるほどの接近が続くので、あきらめずに観察してみましょう。

6月9日の日没後30分ごろ(東京なら19時半ごろ)。夕焼けの中20度以上の高さで輝く金星と木星が見られる。薄明が終わるころ(東京では20時45分ごろ)の高度は10度前後だが、西北西の空が十分に開けたところで観察できれば、2つの惑星がギラギラ輝く様子を楽しめる。西の空が開けた場所なら水星も見えるかも。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

木星との最接近後、金星はさらに高度を上げていきます。水星は見つけるのがむずかしいのですが、こちらも少し高さを上げてくるので、西の方角が開けた場所であれば見つけるチャンスです。

さぁ今年も宵の明星シーズンが始まりました。夕暮れの西の空に注目していきましょう。

構成/佐藤恵菜

星空案内人 廣瀬匠さん

星空案内人 天文系ライター。株式会社アストロアーツで天文ニュースの編集などに携わる。天文学の歴史も研究していて、パリ第7大学で古代インドの天文学を 扱った論文で博士号を取得。星のソムリエ®の資格を持つ案内人でもある。アストロアーツより、宇宙の不思議に出会うモバイルアプリ「星空ナビ」が好評販売中。

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